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東方陰陽伝

作者:YOPPY
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第0話 プロローグ

 
前書き
主人公の世界が滅びて、幻想郷に転生するまでの話です。 

 
俺の名は秋音裕翔、多分17歳。

単刀直入に言わせてもらう。

裕翔「ここどこ!?」

覚えてる範囲でだが、ことの始まりを説明させてもらう。

それは1時間前に遡る(多分)。

俺はいつも通りバイクで学校から家に帰って、少し勉強して、飯食って、風呂入って、歯を磨いて、そして布団に入ってゲームしながら寝落ちする。そうやって1日を終える・・・はずだった。

「キャーーー!」

突然悲鳴が聞こえたので近くまで行ってみると、この世の者とは思えない、真っ黒なオーラを放ってるおぞましいバケモノが、女性を襲っていた。バケモノの足もとを見ると、無惨にも喰い散らかされた人間の肉片がいくつもあった。

「恐怖」という感情を感じながらも、無意識の内に自分の体が動き出し、近くに落ちていた鉄パイプを拾い上げて、それでバケモノをぶん殴った。

裕翔「早く逃げろ!!!早く!!!」

俺がそう言うとその女性は慌てて立ち上がり、急いで逃げていく。

バケモノが女性を追いかけようとするので、もう1発ぶん殴る。

裕翔「おいバケモノ!!お前の相手は俺だ!!」

そう言うと、俺の言葉に反応したように、バケモノが俺に襲いかかってくる。バケモノの攻撃は1発1発がとても強力で、ハッキリ言って倒せるか不安だった。ましてや対人戦の習い事をしてる訳でもないので、俺が負けて死ぬ確率の方が高いだろう。

『これじゃぁ只の負け戦だ!』

と思った瞬間、バケモノが怯んで大きな隙を見せた。今と思い、バケモノの頭に全力で叩き込んだ。

裕翔「死ねえええええええええ!!」

バケモノの頭が吹き飛び、やっとの思いで倒すことが出来た。しかし休んでいる暇はない。辺りを見回すと、さっきのバケモノが何匹もいる。そして俺はある事に気がついた。

裕翔「っ!早く帰らねーと!!」

早く帰らねーと街が、皆が、家族が危ない!

そう思い、俺はバイクにまたがって全速力で俺の家がある街まで向かった。着くと血の海が広がっており、建物は全部ボロボロで、街はもう壊滅状態だった。急いで家まで帰るとそこには・・・




























家族の無惨な姿があった・・・。












裕翔「ううあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

俺の叫び声に気づいてバケモノが寄ってきた。しかし、何もかも失って絶望した俺は、抵抗もせず、殺されて死ぬのをただ待つだけとなった。

やがて、「グシュリ」という生々しい音と共に、俺の意識は遠のいていった。


目が覚めて気がつくと俺は、真っ白で無駄にだだっ広い空間にいた。そして今に至るというわけだ。

???「あっ、起きました?」

と可愛らしい声と共に、黒髪でロングヘアー、真っ白なワンピースを着た幼女が現れた。

謎の幼女「幼女じゃありません!神様です!」

なんか自分で自分のこと神様とか言ってる辺り可愛いなおい。

自称神様「だーかーら!神様だって言ってるじゃないですか!それとあんまり褒めないでください・・・////」

頬を赤らめて可愛いなぁ、て言うか俺心を読まれてね?

自称神様「そりゃあ神様ですから<( ¯﹀¯ )>エッヘン!それと自称ってつけるの辞めてください!」

裕翔「分かったよ、神様ゴメンね?」ヽ(・ω・*)ナデナデ

神様「えへへ〜」

この子ホントに神様なのか?

神様「神様です!!」

裕翔「反応速っ!」

て言うか人の心を読まないで!

神様「す、すいません(´._.`)シュン」

裕翔「もういいよ、それより、俺さっきまで自分の家にいたのにこんな所にいるってことは・・・」

神様「はい、残念ながら裕翔さん、あなたはもう死んでいます。そしてあなたのいたその世界も壊滅してしまいました。もう、あなたの世界にはあの黒い怪物しか存在しません。」

裕翔「っ!壊滅って、そんな・・・」

神様「あなたが家にいた時点では、あなたが人類最後の生き残りです。」

裕翔「ってことは、俺が死んだその時に・・・」

神様「人類は・・・、滅びました・・・。」

裕翔「俺は・・・、どうすれば・・・。」

神様「はい、そのことに関してなのですが、あなたにはこれから幻想郷に転生してもらいます。何かご要望などがあれば今の内にお願いします。」

裕翔「そうだな、じゃあ姿はそのままがいいな、あとは〜思いつかないからそれだけでいいや!」

神様「本当にそれだけでいいんですか?記憶とかは引き継がなくていいんですか?」

裕翔「その事なんだけどさ、俺自分の名前と今回の事件以外何も覚えてないんだ」

神様「ちょっとだけ、あなたの記憶を見せて下さいね。なるほど、確かにあなたの名前と事件の事以外、全部真っ白ですね。ん?これは・・・、ボヤけててよく見えないけど何かありますね。太陰対極図と五芒星でしょうか?何か線に繋がってますね。」

裕翔「あぁ、それ多分このネックレスだな。なんか、これだけは昔から一番大事にしてた気がするし。」

神様「そうですか、分かりました!一応記憶を引き継ぎましょう!もしかしたら幻想郷で過ごしてくうちに思い出すってこともあるかもしれないですし!」

裕翔「記憶のことはもう神様に任せるよ。」

神様「はい!それでは次に能力を引き出しましょう!」

裕翔「能力?」

神様「幻想郷では、生きていく上で能力が必須となります。それに、あなたの能力は必ず引き出さなければいけないものなんです。」

裕翔「俺の中にある能力がそんなに大事なのか?」

神様「はい。実は、今回の事件と同じことが起こるかもしれないんです。あなたに幻想郷に転生してもらう一番の理由がそれです。」

裕翔「っ!それって、世界が壊滅するってことか!?」

神様「はい、そこでこんなものを用意しました!」

そこには魔法陣に似た式が書かれており、恐らくそこに俺が立つのだろう。

裕翔「ここに立てばいいのかい?」

神様「はい!」

裕翔(この子ちゃんと神様してるなぁ〜)

神様「えへへ〜」

裕翔「神様立ったよ、これでどうするの?」

神様「はい、そのままじっとしててくださいね、これから能力を引き出します。」

神様が式の上に手を置いた瞬間、魔法陣が光始めた。

裕翔「すげー」

神様「〜〜〜〜〜プハーー!何故でしょう、能力が引き出せません。ちょっとあなたの能力をのぞかせてください。」

と言うと神様は目を閉じた。

神様「なるほど〜、能力が引き出せない訳ですね。これはもう何もせずに幻想郷に送った方がいいですね。」

裕翔「能力引き出さなくていいのか?」

神様「はい。あなたの場合、返って悪影響を及ぼす可能性があります。なのでもうこのまま幻想郷に行っちゃいましょう!」

テキトーー

神様「ちょっと待ってて下さいね・・・。よし出来た!この扉は、直接幻想郷に通じる扉となっています。この扉を抜ければ、もうそこは幻想郷です。」

裕翔「そっか。ありがとうな、神様。ヽ(・ω・*)ナデナデ」

神様「えへへ〜」

可愛いなぁ〜

裕翔「それじゃぁ、行ってくるよ。」

神様「はい!行ってらっしゃいなのです!」

そうして俺は、扉をくぐった。

裕翔「ここが、幻想郷・・・。」

???「ちょっとアンタ、なに勝手に人んちに上がり込んでんのよ。」

裕翔「君は・・・」

To be next time! 
 

 
後書き
はい!いかがだったでしょうか、東方陰陽伝第0話(プロローグ)!
もし、至らぬ点がございましたらご指摘、ご指導、よろしくお願いします!
次回は遂に霊夢が登場します!クソなりに頑張りますのでよろしくお願いします!それでは! 
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