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オズのビリーナ

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第三幕その四

「どうもね」
「そういえばそうね」
「どっちも恵梨香の好きなものだけれど」
「そうだけれど」
「その組み合わせは止めましょう」
「そうね、わかったわ」
「今晩はどうしようかしら」
「お肉はどうかな」
 キャプテンは自分の好きなものを出しました。
「ステーキとか」
「あっ、いいわね」
 トロットはキャプテンのその提案に応えました。
「それじゃあ」
「うん、じゃあまずはビーフステーキだね」
「それとお野菜もよね」
「サラダはどうかな」
「レタスをメインにして」
 トロットはサラダについても考えていきます。
「人参やアボガド、ミニトマトに林檎もそれぞれたっぷり入れてヨーグルトをかけて」
「甘くだね」
「そうしたサラダはどうかしら」
「ボリュームのある感じの」
「そうしたサラダはどうかしら」
 白いヨーグルトをかけた、です。
「お野菜は細かく刻んでね」
「いいね、じゃあね」
「そのサラダにして。スープはシチューで」
 それにしてというのです。
「そっちもお肉にしようかしら」
「ビーフシチューだね」
「それがいいかしら」
「いいね、じゃあパンも出して」
「お魚はフライね」
「どのお魚をウライにするのかな」
「鰯かしら」
 そのお魚というのです。
「それがいいかしら」
「それじゃあね」
「全部出して」
 そしてというのでした。
「食べましょう、パンもデザートも出して」
「デザートは何にするのかな」
「プティングかしら」
 トロットが思いついたデザートはそちらでした。
「マンチキンのね」
「青い、ですね」
「ええ、ナターシャが今言ったから」
 青いものを食べたいとです。
「それでなのよ」
「有り難うございます、それでは」
「ええ、ではね」
「お願いします」
 ナターシャも笑顔で応えます。
「それじゃあ」
「そうするわね、青いプティングも美味しいのよね」
「そうですよね」
 そのマンチキンのプティングもです。
「色は普通のプティングとは違いますけれど」
「味はいいわね」
「はい、とても」
「どの勲位のプティングも美味しいでしょ」
「ウィンキーのものもギリキンのものも」
「カドリングのものも」
 勿論エメラルドの都ののものもです。
「美味しいわね」
「オズの国のものはどれも」
 どのお国のプティングもというのです。
「それにお菓子も」
「どれもね」
「はい、美味しくて」
 それでというのです。 
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