ドリトル先生と沖縄の蛇達
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第二幕その十
「とてもね」
「というと」
「それは一体」
「どんなものなの?」
「蛇は知ってるけれど」
「そう、蛇でね」
まさにその生きものはというのです。
「ハブやウミヘビが有名だね」
「どっちも毒あるよね」
「それもかなり強い」
「こっちじゃかなり怖がられてるんだって?」
「特にハブは」
「ウミヘビは大人しいけれどね」
エラブウミヘビです、この蛇も確かに毒はあります。ですがそれでもその気質はそうしたものだというのです。
「ハブは神経質だからね」
「ちょっとしたことで攻撃してきて」
「噛まれたら危ない」
「そうなんだね」
「そうだよ、そしてね」
先生のお話は続きます。
「ハブ以外にも蛇はいるんだ」
「あっ、そうなんだ」
「沖縄には」
「他にも蛇がいるんだ」
「ハブ以外にも」
「そうだよ」
こう動物の皆にお話します。
「ただ、凄く少ないんだ」
「その蛇の数は」
「そうなんだ」
「だから滅多に見られないんだ」
こう皆にお話します。
「その蛇達はね」
「蛇達?」
「じゃあ一種類じゃないんだ」
「そうなんだ」
「ヒャン、ハイといってね」
先生はその蛇達の名前を出しました。
「沖縄の一部の島にそれぞれいるんだ」
「ふうん、そうなんだ」
「そうした蛇もいるんだ」
「ハブだけだって思ってたら」
「そうじゃないんだ」
「そうなんだ、ただ本当に数は少なくて」
それでというのです。
「見た人も少ないし会うこともね」
「ないんだ」
「それこそ滅多に」
「最近まで実在もね」
本当にいるかどうかということもというのです。
「わからなかったんだ」
「そうだったんだ」
「何かイリオモテヤマネコみたいだね」
「最近までいるかどうかすらわからなかったって」
「そこまで珍しい蛇なんだ」
「そうだったんだ」
まさにというのです。
「何かの見間違いとかね」
「そうも言われてたんだ」
「そこまで珍しい蛇なんだ」
「そのヒャンとかハイって」
「そうだったんだ」
「そう、ハブは見られても」
それでもというのです。
「ヒャンやハイはね」
「そうはいかない」
「そこまで珍しい蛇なんだ」
「稀少価値なんだね」
「この辺りはそうした生きものが結構いるね」
沖縄にしても西表島にしてもというのです。
「そうしたこともいい勉強になるよ」
「成程ね」
「そのこともいい勉強になったよ」
「沖縄は珍しい生きものが一杯いる」
「そうした場所なんだね」
「そうしたことも食べものも色々な文化もね」
まさにというのでした。
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