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ドリトル先生と沖縄の蛇達

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第二幕その六

「あらためてね」
「じゃあね」
「その時も楽しみにして」
「今は食べようね」
「ステーキもタコライスよ」
「そうしようね」
 こう動物の皆に応えながらです、先生はステーキとサラダを食べてです。そのうえでタコライスを食べるのですが。
 そのタコライス、お肉や玉葱、トマトを細かく刻んだものが上に乗っているお皿の上の御飯を見てでした。
 動物の皆はです、こう言いました。
「何かね」
「タコスは日本で見たけれど」
「八条学園の売店にあるから」
「それで見たけれど」
「あの学園にはメキシコから来ている人もいるからね」
 先生が応えます。
「だから売店もあるんだよね」
「そのタコスのお店もね」
「ちゃんとあるんだね」
「先生も時々タコス食べてるけれど」
「美味しいよね」
「そしてね」
 さらにお話する先生でした。
「メキシコからアメリカにもタコスは伝わったんだ」
「お隣同士でね」
「メキシコ系アメリカ人の人も多いし」
「だからだね」
「沖縄にアメリカ軍が来て」
「その中にメキシコ系の人もいて」
「それで伝わったんだ」
 日本にタコスがです。
「それでアレンジされてね」
「小麦を焼いた生地じゃなくて御飯」
「御飯を使ってなのね」
「タコライスになった」
「そうなんだね」
「そうだよ、お料理はね」
 まさにとです、先生はそのタコライスを食べつつ言うのでした。
「色々な国の影響を受けているんだ」
「そうなんだね」
「それは沖縄でもそうなんだ」
「この場所でもそうで」
「こうしたものが食べられているんだ」
「そうだよ、いや本当にね」
 先生はタコライスの味を楽しんでいます、そのうえでの言葉です。
「これは美味しいね、それとね」
「それと?」
「それとっていうと?」
「意外な発見だよね」
 こうも言うのでした。
「この味はね」
「ああ、タコスと御飯」
「この組み合わせが合う」
「そのことがなんだ」
「こんなことよく見付けたね」 
 しみじみとして言うのでした。
「確かにメキシコからアメリカ、沖縄と伝わったけれど」
「御飯に合わせるってね」
「確かに普通はないよね」
「これは美味しいよ」
「とてもね」
「そうだね、これだけ美味しいと」
 それこそと言いつつさらに食べる先生でした。
「さっきステーキとサラダも食べたけれど」
「タコライスもだね」
「全部食べられるね」
「デザートまで」
「そう出来そうだね、それと」
 さらに食べつつ言う先生でした。 
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