女提督の航海(後悔)日誌

明石に船を譲ってもらう為に工廠に来た提督。明石はおらず時雨が装備の開発をしようといていた。提督は先に装備開発を済ませようと提案し魚雷を開発する。そうしていると明石がやって来た。 

明石「えっと提督用のボートでしたっけ?」

提督「ええ。大淀から明石が作ったボートが有るって聞いたんだけど…」

明石「ああ、それならここに…ああっ!」

提督「どうしたの?」

明石「長いこと放置してたからすっかり工具置き場になってる…」

提督「所々錆びてるわね。穴も空いてる…まずは工具をどかしましょうか」

明石「はい…錆びを落として穴空いてるところ塞がなきゃいけませんね」

提督「修復出来そう?」

明石「これくらいなら直せますよ」

提督「有難う。私も艦隊について行って足でまといにならないようにしなきゃ」

明石「そんな足でまといなんて謙遜されなくても」

提督「え?謙遜なんてしてないわよ?」

明石「ああっえと…ご、ごめんなさいっ」

提督「いやいや、何で急に謝るのよ」

明石「あの鎮守府と今の移動要塞型鎮守府に着任する以前の提督の経歴が気になっていて調べてたんです…ごめんなさい」

提督「調べたってどの程度?」

明石「まだ艦娘が本格的に海へ進出して間も無い頃提督が対深海棲艦用兵装の試験部隊に所属していて、実戦で艦娘に混じって兵装の運用テストをした時に深海棲艦を数隻撃沈したとか」

提督「何だぁそんな事～」

明石「え」

提督「付き合いの長い一部の艦娘は知ってる事だし、何れは他のみんなも知るかもしれないんだから、構わないわよ～」

明石「そ、そうですか…」

提督「それに私と深海棲艦絡みの記録の一部は噂話に余計な情報が入って大袈裟になってるだけのも有るし」

明石「じ、じゃあ艦娘に混じって深海棲艦を数隻撃沈させたっていうのも…」

提督「半分本当。兵装の運用テストのついでにまだ戦闘慣れしてない艦隊のサポートをしていたの。深海棲艦は沈めたんじゃなくて撃退しただけ。私の経歴について意気込んで調べてたら肩透かしくらうわよ」

明石「へ、へぇ…(もっと調べたらヤバイのが幾らでも出てきそうだけど…やめておこう)」

提督「そんな事よりボートの修理を宜しくね」

明石「明石に任せて下さい!きっちりと直して海を進めるようにしてみせますよっ」

提督「夕張にも手伝うよう言っておくわ」

明石「はいっ…(ひとつだけ気になるのは、提督の年齢が記録と合っていないような…うーむ、これも気にしたらダメなのかしら)」