| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

『チロの物語』

作者:零那
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

『運命』



僕にとって
流那チャンにとって
嫌なことが起こる。

...流那チャン
何処に行かないの?
何処に連れて
行かれちゃうの?
離れ離れに...?
絶対嫌だ!!

嫌だって気持ち
必死で伝えた...

『チロ...
おまえは凄いなぁ
流那のこと
何でも解るんやな
流那も絶対嫌!!
チロは流那の
恋人やもんなっ♪』

えっ...!!
僕は嬉し過ぎて
夢のようで
トキが止まった。

流那チャンに初めて
キスされた...
僕は...
夢が叶った気がした。

流那チャン...
僕、本当に流那チャンが
大好きだよ!!
どうして僕は猫で
流那チャンは人間
なんだろう...。

もどかしくて
たまらない。
でも、猫だから
人間だから
だから出逢えた。
だから今が在る...

流那チャンとは
同じ目線で
同じ空間の中で
生きてけない
運命なのかな。

きっと
流那チャンとは
離れ離れになる。
そんな気がする。

なんだかんだ
いっても
流那チャンは子供で
僕は猫で
何のチカラも無い。


 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧