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亜人學園

作者:ponde-ma-lion
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群狼

 
 灰髪教師「……」

 狼姉「」ソワソワ

 狼姉「」チラ

 狼姉「」ソワソワ

 灰髪教師「…………」

 狼姉「」ソワソワ

 狼姉「」チラ

 灰髪教師「オイ鬱陶しいから止めろや」

 狼姉「…」チラ

 狼姉「…はぁ」フルフル

 灰髪教師「」イラッ

 灰髪教師「テメエあんま調子扱いてッと――!」

 狼姉「!」ピクッ

 狼姉「……」キョロキョロ

 灰髪教師「無視してんじゃねえ!」

 狼姉「」スタスタ

 狼姉「」ガラッ

 男「うあ!」

 狼姉「うお」

 男「び、びっくりしたぁ…おはよう狼姉」

 狼姉「おうおはよう、ちゃんと寝れたか?」

 男「子どもじゃないんだから…それとこれお弁当」スッ

 狼姉「なんだわざわざ作ってきてくれたのか」

 男「姉さんたちどうせ学食で食べようとするでしょ?しかも一番高いやつ」

 男「面倒だからってあんなに高いの食べてたらお金すぐ無くなっちゃうよ」

 狼姉「おまえなぁ、オレたち結構貰ってんだぞ?学食ぐらいで飛ぶかよ」

 男「それにもしここの高級料理に慣れちゃったらもうご飯つくる自信ないよ…」

 狼姉「そいつは困るぞ、毎日外食なんか自炊より面倒だ」

 男「帰りにご飯作っていくからちゃんと食べてね?」

 狼姉「くぅう!良くできた弟だなぁこいつめー!」ワシワシ

 男「あがががが!ちょっと加減を!もげちゃう!」グワンッ

 狼姉「おっと悪ぃ」パッ

 男「ん、他の皆は?」コキッ

 狼姉「さあな、ヴァ姉の奴はどっかに居ると思うが」

 狼姉「他の奴らはまだ来てないんじゃねえか?」

 男「お弁当渡すために早く来たのが裏目に…」


 ヴァ姉「そろそろいいかしら?」ギュ

 男「」

 狼姉「お前はいつも唐突だな」

 男「流石に恥ずかしいからやめて…」

 ヴァ姉「見せつけてやればいいのよ」モフモフ

 狼姉「やだなんか卑猥」


 男「これ姉さんの分ね」

 ヴァ姉「ありがとう」

 男「それじゃ用は済んだし仕事の邪魔しちゃ悪いからそろそろ戻るね」

 ヴァ姉「気にしなくていいのよ。誰もろくに仕事なんてしてないから」

 狼姉「いや他の奴らは普通にやってるからな」

 ヴァ姉「それにしては進捗が悪いようね」

 灰髪教師「」イラッ

 狼姉「全方位に喧嘩売るなよ…」

 男「じゃ、じゃあ僕はこれで…」


 スッ「理事長はまだご自宅?」


 男「うわっ」

 眼鏡教師「あらごめんなさい」

 狼姉「あー今日は先に出ちまったからわかんねえや」

 ヴァ姉「三馬鹿なら生徒連れてお茶会だそうよ」

 眼鏡教師「…ご自分の立場わかってるのかしらあの人」

 狼姉「まぁ今まで問題なかったし」

 眼鏡教師「そういう問題じゃないのだけど」

 眼鏡教師「それでこの子は?」

 男「すいません、すぐに戻りますので…」

 ヴァ姉「私の弟」

 眼鏡教師「知ってるわよそんなこと」

 狼姉「弁当届けに来てくれたんだとよ」

 眼鏡教師「そう、他に用が無いなら長居しないように」

 男「す、すみません」

 眼鏡教師「それと人狼、これを理事長に渡しておいて」スッ

 狼姉「おう」

 眼鏡教師「次の準備があるから私は行くわね」スタスタ

 ヴァ姉「私も行くわ」

 男「うん、いってらっしゃい」

 ヴァ姉「またね」スタスタ

 男「あ、狼姉お弁当もついでに」

 狼姉「それはお前が持ってってやれ、でなきゃ教室まで来るぞ」

 男「確かに自分で渡した方が早そうだね…」

 灰髪教師「…」スンスン

 灰髪教師「オイ犬コロ」ガタ

 男「え、あ、ハイ!?」

 灰髪教師「そいつ余ってねえか?」

 男「お、お弁当ですか?一つなら…」

 灰髪教師「寄こしな」ポン

 男「え、これ」

 灰髪教師「俺様の昼飯代だ、足りんだろ?」

 男「こんなに貰えないですよ!」

 灰髪教師「ここじゃ普通だぞ?」

 男「金銭感覚狂い過ぎでしょ…」

 狼姉「おい他人んちの弟に粉かけてんじゃねえよ」

 灰髪教師「うるせえ迷惑料だ」

 男「と、とりあえずお弁当箱は放課後取りに来ます」

 灰髪教師「おうありがとよ」

 男「そ、それじゃ失礼します」スッ

 灰髪教師「…」ジッ

 狼姉「オイ…」
 
 

 
後書き
【会議室】

男「あの」

生徒会長「私が生徒会会長を務める会長です」

生徒会書記『書記』スッ

生徒会会計「ほんでもってウチが会計や。よろしゅーな」

男「あ、これはご丁寧にどうも。じゃなくて…何で僕は拉致されてるんですかね?」

会長「拉致とは人聞きの悪い。強制的に生徒会室へお越し頂いただけです」

男「それを拉致っていうんじゃ」

書記『叫んでも誰も来ないぞ』

男「え、ここ校内じゃないの!?」

会計「にいさんの姉さんなら地の果てでも駆けつけて来そうやけどなー」

書記『じゃあ叫んじゃダメ』

会計「弱気に命令てなんやねん」

会長「漫才は後にしなさい。弟さん、あなたにはぜひ生徒会に入って頂きたいのです」

男「意味も理由も全く分からないんですが…」

書記『お前が欲しい』

会計「ややこしなるから黙っとき」 
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