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『Trap of a spider』

作者:零那
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『Scream』



無言の叫びが響く。
永遠に色も音も無くて心だけが真っ黒。
迷いや苛立ち、葛藤を繰り返す。
答えは其処に在るのに掴めないまま。

蠍や蛇の、躰を侵食してく毒の如く此の躰を侵す。
許されて無いのは解ってる。
三日月も其処で嘲笑う。
今にも抉られそうな程鋭い先端を向けて。

誰が何を言っても構わない。
何もどうとも思わない。
道なんて無い。
いつまでもきっとイタミと闘ってく。
弱虫だって何だって良い。
いつか乗り越えてみせるから。

行きたい場所は在る。
望むものは在る。
ならチャント向き合うだけ。
其れは避けれない。
いつまでも塞いでたら腐ってしまう。

強がってるのは、いつか本当の強さが手に入る気がするから。
今は弱虫だけど、いつかは強い自分に会いたいって思ってる。

無言の叫び、真っ黒な心、葛藤ばっかりの醜い自分。
答えが在るのなら、其処に辿り着けるように一歩一歩、進んでくしかない。
躓きながら、振り返りながら、立ち止まりながら...
少しずつ、少しずつ...

無言の叫びを吐き出しながら...


 
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