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うちはオビト逆行物語 [ 逆行?何それ美味しいの?] 壱

作者:おとひ
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うちはオビト逆行物語 〜初めてできた家族〜

 
前書き
副題:オビトに弟ができる話

はい、どーも。
またまたこんな夜の中に申し訳ないです。
今回はオビトくんに弟が出来るらしい。
ありきたりとか言わないでくださいよね・・・!私だって頑張って皆に幸せになって欲しいだけなんだからー!
それでは、よろしくお願いします。

オビト「家族かぁ・・・なんだかんだ言ってばぁちゃんも家族だけど、やっぱり嬉しいな。」
祖母「私も嬉しいわ、孫が2人もいるなんてねぇ。」 

 
「おはよう、オビト。」
「今日は珍しく遅刻しなかったじゃんか。」
「お前は相変わらず一言余計なんだよ!」
「まぁ何はともあれ時間通り来てくれてよかったよ、今回はまたせてる人がいるからね。」
またせてる人・・・か。
今日の任務もイマイチ分からないし、その人の護衛かなにかか?
何にせよ、今日も頑張るだけだ。
そうやって進もうとした時だった。
自分の立っている地面から崩れ落ちていく、3人の背中が見える。
ちょっと待ってくれ、状況が可笑しくないか。
「待ってくれよ!なぁ!」
手を伸ばすが届かない、そりゃそうだけど。
助けて、助けてよ。
なんで今更こんな気持ちになるのだろうか、自分でもよく分からない。
リンたちが振り返る、でも顔は見えなかった。
リンが口を開いて何か言った。
なぁ、なんて言ったんだよ。
頼むから、もう1人にしないで。

「オビト、お前何してんの。」
「・・・バカカシ。」
朝からお前の顔見るなんて、最悪だ。
・・・今日はなんかあったけか、よく覚えてねぇや。
「お前、今日俺と修行するってこと忘れてたデショ。」
「あ〜、そうだったっけか・・・わりぃ、先行っててくれよ。後で行くから。」
はぁ、仕方ない。と言ってカカシは俺の部屋(の窓)から出ていった。
・・・またこの夢かよ。
下忍になってあの3人と一緒にいることが増えて来たからなのか、最近はあんな夢を見ることが多い。
自分の恐怖心からなのか、はたまた正夢になるのか。
正夢だったらとんでもねぇけど。
訳が分からないがただ一つ毎回変化していく事があった。
3人の表情だ。
今日は見えなかったがこの前の夢はハッキリとしていた。
更にハッキリしてても笑っていたり泣いていたり様々な顔だ、本当に訳が分からない。
とりあえず遅れるとまたカカシがうるさいんだろうな、ったく。

「わりぃ、お待たせ。」
「・・・いつもより早くない?あと数十分はかかるかと思ってたんだけど。」
今日はそんなにいなかったんだ、と口にしながらカカシに歩み寄る。
あの日を境に俺とカカシの関係は良くなった。
今ではこんなふうに一緒に修行したり、息を合わせたりしてツーマンセル時に備えてたりしてる。
そしてリンとカカシの関係も良好、なはず。
最近会話していたりするのが増えたからまぁよしだろう。
中忍試験まではまだ遠いし、今のところは大丈夫・・・だよな。
「んじゃあ、早速やるか。」
「・・・だな。」

「ふぅ、今日はこの辺にしておくか。」
「・・・だな、父さんも今日は帰りが早いし、じゃあな。」
おう。といってカカシの背中に手を振る。
・・・父さん、か。
俺にはばぁちゃんがいてくれるから、別に何とも思ってないけどな。
俺も早めに帰らなくては、ばぁちゃんを心配させる訳にはいかない。

「あら、オビトくん?」
「あ、どうも。」
うちは領であったのは最近出会うことができた人だ。
「丁度良かったわ、ちょっとお願いがあるのだけれど・・・。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「・・・と言うわけで、連れてきちゃったんだけど、ごめんな。」
「まぁ、いいのよいいのよ、可愛い孫が2人になったみたいなものだからね。」
・・・なにがあったかと言うと、まぁ単刀直入に言うとさっきあった人の子供をしばらく預かって欲しいと頼まれたのだ。
その子が。
「ど、どうも・・・シスイ、です。」
そう、シスイだ。
コイツも俺のせいで犠牲に・・・なったに近い1人だと、考えていた。
だから下忍になってからはなるべくシスイのお母さんに接触するようにしていたのだ。
しかもシスイとの交友関係もよし、流石俺。
ただ一つ問題なのが。
「・・・お母さん病気だったのか?」
「はい、もともと身体が弱かったらしいので、多分その影響で。」
おばさんが病気だったという点だ。
正直、余りうちは領にいることも無かったから、さほど気にせずうちはの崩壊を見ていたけど確かにそんな姿は無かった、そしたら・・・。
「あの、オビトさん?」
「ん、わりぃぼーっとしてた。」
悪い考えはよそう。
シスイはいつも真面目であまり素がでてないのか分かんねぇけどとにかくしっかりしたやつだ。
掴みどころがない、ってのもある。
でも凄い才能で、この年でもうチャクラを操れる。
流石は天才と呼ばれたやつだ。
「俺の部屋で敷布団をひいて一緒に寝る感じだけど、それでいいか?」
シスイは俺の部屋を見渡してコクリと頷いた。
俺は不安にさせないように笑顔でシスイの頭を撫でてやる。
ちょっとだけ嬉しそうにして笑ってくれたので良しとしよう。
「オビトさん、あの。」
「シスイ、オビトでいいぜ?」
初めてあった時から思ったが硬っ苦し過ぎる。
呼び名でさえさん付け、これじゃあ寝泊まりするのにもさすがに窮屈だろう。
せめてさん付けが無くなれば少しは良くなるだろうしな。
「・・・でも、オビトさんは年上だし。」
「分かったよ、じゃあ俺に敬語使うの禁止な!」
「え?」
常日頃敬語だからよく分かってねーのか、首を傾げている。
少し強制感があるが致し方ない。
コイツと仲良くなる!そう決めた。
「俺を家族の様な存在にさせてくれないか?」
「家族・・・ですか?」
そうだ、と頷いて部屋の写真を見た。
家族、俺の知らないモノで、この家にはその写真すらない。
でもその関係が一番親しいとしっている。
俺はシスイとそんな関係になりたい。
「・・・だめ、か?」
きっとシスイは困惑してるんじゃないのか。
やはり無理か、という意味で向けた眼差しに写ったシスイは俺の予想と反していた。
困っているどころか、むしろ目を輝かせていた。
「じゃあ、僕のお兄ちゃんになってくれるんですか!?」
「え、あぁ・・・まぁそうだな!」
たじろいでしまったが、なんとか返すことができた。
そうか、コイツも一人っ子か。
兄や弟がいたらと思う、一人っ子にしか分からない悩みだったりもする。
シスイは兄弟が欲しかったのか。
「じゃあこれから俺はお前の兄さんだ!例え血が繋がって無くても、俺らは兄弟、そして家族だ。」
そして、と更に続ける。
「俺は何があってもお前の味方でいる。」
そうやって真っ直ぐシスイを見てやった。
シスイは目の輝きをより一層増し、うん!と力よく頷いた。
本当に分かったのだろうか・・・、だがそれでこそ俺の弟だ。
・・・あまり執着し過ぎるのはよくない、うちはの弱点だな。
「僕、これからオビトさんのこと兄さんって呼んでもいいんでしょ?」
「あぁ、もちろん。」
「じゃあ兄さんって呼ぶー!」
心もそれなりに開けたようだ、よかった。
「よし、それじゃあ今日はもう寝ようぜ。」
この子も移動なり何なりで意外と疲れているだろうし、寝かせることにした。
「うん!おやすみなさい、兄さん!」

実はシスイと仲良くなりたいと思ったのはもう一つ理由がある。
うちはクーデター、さらにうちは抹殺を防ぐためだ。
俺とこいつとアイツの3人でなら何とかなると思うしな。
・・・だがまだ課題は相当ある、油断は出来ない。
そういや、明日は任務があったけか、早く寝ないとまたカカシにどやされるな。
「・・・おやすみ、シスイ。」
もう既に寝ているシスイに優しく微笑み、布団をかける。
明日、リンたちに自慢するのが楽しみだ、俺にも弟が出来たと自慢してやる。
・・・なんだかんだ言って俺が一番嬉しいんじゃねーか?
まぁ、あまり執着し過ぎないようにしとけば、多分大丈夫だろう。
色々考えていたけど、ウトウトと睡魔に襲われ俺はそのまま眠りについた。
・・・明日もこんな日が続くように、願いながら。 
 

 
後書き
はい、どうでした?
テスト期間にも関わらず小説を書く私、流石。
すいませんなんでもないです。
今回は丁度3千文字なんですよ、凄いですよね。
とかなんとか言ってるうちにもう9話まで来ましたね。
これからどのくらい続くか分かりませんが暖かい目で見守ってて下さい。
あと本当にコメントがないのでよかったらしてください。
とにかくして下さるとほんとに力になりますので・・・!
とりあえず今回はここまでで!
ありがとうございました! 
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