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暁ラブライブ!アンソロジー【完結】

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開放感に負けてしまって 【ナイル川に住むワニ】

 
前書き
アンソロジー最終日!
最後のトリをしてくださるのは初執筆の初参加!『ナイル川に住むワニ』さんです!!テーマは『HENTAI』。閲覧の際はご注意ください。


み、みなさん初めまして。ナイル川に住むワニというものです。今回縁あってウォールさんの企画に参加させていただきました。初めての経験だらけなのにまさかの出番が最終日......あまりハードルを上げられると困るのですが、一生懸命書いたので最後の最後まで楽しんでもらえたらなぁと思います。

ではでは本編を、どうぞ...あ、テーマは『HENTAI』です。 

 





彼は...俗に言う《スケベ》だ。








 見た目はどこにでもいるようなごく普通の男子高校生で、女性も羨む艶光の短い黒髪に、一目見ただけで健康そうに見える日焼けした肌。顔も小顔で髭が生えたりニキビがぽつんぽつんとできてもおかしくないのに一切ある様子は無い...非常に整った顔つきだ。
 右目の下にちょこんとついているホクロが何故か魅惑的に見えることで、多少なりともイケメンという人種に分類される彼はイヤホンでJ-POPを聞きながら分厚い本に目を向けている。


 その本の背表紙には『医学書』と簡潔に記載されていている。
眉目秀麗、頭脳明晰な彼は彼の在籍する高校で名を上げる優秀な学生だ。
 スポーツもジャンルによるが得意な方で特にテニスで右に出るものはいない。
性格も明るめで優しいけど、怒ると暴力ではなく言葉で論破してくる。だから彼を敵に回したくないと常日頃思っている学生も多い様だ。

 基本的にそういった学生の間ではかなりの人気を持っている彼だけど、一つだけ皆が知らない欠点というモノがある。
それがさっき話した《スケベ》だ。





 そのスケベっぷりがどこまでいくかというと、今目の前の女子高生のお尻を厭らしく撫でまわしながら先ほどの『医学書』に集中しているくらいだ。



「ちょ、ちょっと...どこ触ってる...のよっ...あっ♡」

「ん~?」


 彼の餌となっている女の子は西木野真姫という。
燃え盛るような赤髪で、気の強そうなツリ目がとても印象深く相手に植え付ける。
人前では高飛車でつんつんしている女の子だけど、彼....西木野真姫の彼氏のまえでは一匹の発情した雌に成り下がってしまう。
 そんな彼女の発情した姿は当然彼氏にしか見せていない。


「なんで...ふぁっ!こんなところで触る必要が...アンっ♡あるのよ。このスケベ!」

「あまり大きい声で喘ぐと周りの連中に聞かれるぞ。それで発情した汗くっさい男どもに囲まれて乱れまくる、なんて展開も予想してたほうがいい」

「そ、そんなこと!ひうっ♡アンタが止めれば済む話でしょ!」



 と、言われても止めないのが男。付け加えると、より力を入れて激しく艶めかしくごつごつした指を這わせるのが彼だ。
立派で、張りがあって、肥えたお尻は指の形に合わせて姿かたちを変える。



「にしてもお前、随分と感度が良くなったんじゃない?」

「それはぁ♡アンタがこうして...毎日するからでしょ!」

「ふ~ん。俺が悪いのか。やたら電車に乗った途端ケツを押し付けられたような気がするんだが...気のせいか?」

「そ、れは!」



電車に人が多いから!という言葉は彼の指によって遮られた。
 お尻から上半身へ、上半身から顔へ。そして口に指をねじ込んで真姫の口を封じた。
男は無表情で『医学書』に視線を向けたまま。下品な笑みや、羞恥の顔をすることもなくただ、無表情で。

 それが真姫の奥底に眠る欲を掻き立てるものとなる。
じゅぼじゅぼちゅぱちゅぱと自ら彼氏の指を嬉しそうに舐める真姫を、彼女の仲間(μ`s)はかつて見たことがあったどろうか...?いや、無い。



「ぷはっ!はぁ...はぁ...」

「なんだ?もう終わりか?」

「う、うるさいわね」

 蜘蛛の糸のようにキラキラ光るソレは真姫の口から零れた唾液。
ソレが彼の指と繋がっていて、真姫は恍惚な笑みを浮かべる。

「なんだお前。もう出来上がってんじゃねえか」

 初めて彼は『医学書』から視線を外した。
ちょうど其の時、電車が駅で停まる。


『渋谷、渋谷。お降りの際はお荷物のお忘れの無いようご注意ください』

「ほら真姫。着いた。戻って来い」

「......まだ、」

「あん?」



 男が電車から降りても真姫は一向に降りようとはしない。
足元がわずかに震えている。



そろそろ限界か...
と、彼は思った。


「私、もう限界よ」

「ほぉ?それで、俺にどうしろと?」

「だから、ね」



 真姫はよろよろと、おぼつかない足取りで彼の元にすり寄る。
彼女から何かが滴り落ちるのを確認。
 


「ねぇ、このあと...しよ?」

「......とんだ変態だな」

「アンタが、こうして私をこうしたんでしょ?せ、責任はとりなさいよね」

 
 口元から唾液がこぼれていることを認識していない。
ただただ、真姫は彼の瞳をじっと見つめていた。嬉しそうに。やっと彼に構ってもらえると。
 はぁっと溜息を零した男は『医学書』にしおりを挟んで鞄にしまい、代わりに小さな長方形な”何か”を手にしていた。



男は、その小さな”何か”に記載されている”強”というボタンを躊躇うことなく。












...押した。



 
 

 
後書き
⚠︎今回の内容の行為は現実で行うと犯罪になります。絶対に真似をしないでください。する場合は脳内妄想、二次創作、同人誌等に留めておいてください。



以上で私の執筆した物語はおしまいになります。
読んでいただき光栄です。

実は、今回公開したこの物語は修正版になります。初版は描写が少し露骨で、もしかすると運営様に引っかかるかもしれないという主催者ウォールさんの判断のもと、上記のような物語になりました。

この物語は高飛車な真姫が変態でスケベな彼氏といて、徐々に自ら快楽を求めに行く淫乱少女に早変わり、という内容を簡潔に語ってみました。
小説を書くのがはじめてな私としては他の作家様のように長く事ができなかったため、もしかすると不完全燃焼した方もいるかもしれません。
それについては私の力不足なのでかたじけないです。
でも、小説を書くことがこんなにも楽しいことなんだということに気づけて非常に良い経験を得ることができました。
今回私のような新参者をこのような場に参加させていただき、また応援してくださったウォールさんや他の作家様には感謝の気持ちでいっぱいです。

ありがとうございました!またどこかで会いましょう!それでは失礼します。





ということで、本日を持ちまして暁ラブライブ!アンソロジー企画の日程をすべて終了します。参加してくださった方々、読みに来てくださった読者のみなさん、本当にありがとうございました!

次の予定は、来年の3月17日...僕の作家活動二周年の節目としてもしかすると執り行うかもしれません。そのときまで暫しのお休み。
僕の作品、或いは今回参加してくださった作家さんたちの小説を読んで...次の企画まで楽しみに待っていてください。



 
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