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ヘタリア学園

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第二話 捕虜にしてみた ☆

                      第二話  捕虜にしてみた
 あまりにもイタリアが泣き叫ぶのでさっぱり戦争にならなくて。ドイツはイタリアをあっさりと捕虜にしてしまいました。流石にドイツもびっくりです。
「とにかくだ」
 捕虜にしたイタリアに対して言います。
「一応捕虜にしてやる。だから大人しくするんだぞ」
「うん、いいけど叩かないでね」
 今まで泣き叫んでいたのが嘘みたいに明るくなっています。
「それだけは御願いだよ」
「ああ。とにかく来い」
「うん。ところでさ」
 イタリアはドイツに尋ねてきました。
「何だ?」
「ドイツの料理は美味しい?」
「・・・・・・・・・」
 これにはドイツも沈黙してしまいました。
「どうなの。そこは。女の子可愛い?」
「・・・・・・・・・」
 もう相手にする気もなくなって無視することにしました。そうすると。
「おーーーーいおーーーーい」
 ドイツの背中をごすごす叩きながら尋ねてきます。
「聞いてる?おーーーーいおーーーーい」
「・・・・・・・・・」
 当然叩かれたらいい気持ちはしません。少し頭に来て銃を向けてみると。
「御免御免!」
 いきなりまた泣き叫んで謝ります。
「銃向けないで。御免って!」
 こんなやり取りを続けながらとりあえず捕虜収容所まで連れて行きました。何かドイツはそれだけでくたびれるものを感じていました。


第二話   完


                          2008・1・1 
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