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ドリトル先生の名監督

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第五幕その十一

「形が悪いと出荷出来ないのは」
「本当に少しでもですよ」
「形が悪いと出荷されないんですよ」
「あとほんのちょっと傷が付いたら」
「それでもアウトですし」
「どのお野菜もね、そしてそうした形の悪いお野菜をね」
 先生はさらに言いました。
「君達がだね」
「はい、農学部からも貰ってますし」
「高等部の農業科からも貰ってます」
「それと八条グループの生産部門からもです」
「かなり貰ってますね」
「出荷されないお野菜は加工されるのもあるけれど」
 そうして食べられているのです、やっぱり無駄には出来ないからです。
「それでも余るものは」
「はい、僕達がです」
「貰ってます」
「あとその大根の葉っぱとかも」
「そういうのも貰ってます」
 本来は捨てる部分もというのです。
「こういうのも食べてます」
「お肉とかも出荷されないもの結構貰ってます」
「そうしてお金を節約しています」
「無駄には出来ないですから」
「いいことだね、お金はあってもね」 
 それでもと言う先生でした。
「節約しないとね」
「無駄使い出来ないですからね」
「どうしても」
「だからですね」
「そこはしっかりとして」
「お金にも気をつけています」
「そうしています」
 相撲部の人達もお話します、そして。
 先生もそのちゃんこ鍋を食べるのでした、すると。
 そのお鍋には色々なお野菜が入っています、形は確かにお店で売られているものとは違いますがそれでもです。
 かなり美味しいです、それで先生も食べて笑顔で言います。
「うん、いけるね」
「はい、どんどん食べて下さい」
「本当にごっつあんですって感じで」
「食べて下さいね」
「是非」
「そうだね、お肉もね」
 先生はそちらも食べています、そのお肉はといいますと。
「鶏肉だね」
「鶏肉か豚肉ですね」
「そうしたお肉が多いですね」
「それと魚肉」
「魚介類も結構食べますよ」
 そちらもというのです。
「今は鶏肉ですけれどね」
「安いですし貰えることも多いですから」
「よく食べてます」
「ちゃんこ鍋では」
「やっぱり牛肉は少なくなるね」
 先生はこのことも察して言うのでした。
「高めだしね」
「輸入肉ありますけれどね」
「鶏肉と比べると高いです」
「それに貰えることも好きないですし」
「牛肉はあまりちゃんこ鍋には入れないですね」
「というか入れられないです」
 そうなっているというのです。
「いや、本当に」
「牛肉は少なめですね」
「鶏肉が一番多いですね」
「それとお魚なら何でも」
「うちの大学水産学部もありますから」
 八条大学は農学部もあるのです。
「そっちで魚介類貰えたりするんで」
「沢山食べられますよ」
「そっちの方も」
「ソーセージやハムを入れたりもしますね」
「魚肉ソーセージも」
「一杯食べてるね」
 色々な種類の食べものをとです、先生は思うのでした。 
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