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アンジュリーゼ物語

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アンジェラ外伝2 無人島漂着記

 
前書き
第二中隊から第一中隊に転属したアンジェラ。
相変わらずいじめを受けていた。
そして仲間の悪戯で、アンジェラはパラメイルごと海に墜落した。 

 
アンジェラを乗せたパラメイルであるグレイブ・アンジェラカスタムは、無人島に流れ着いた。
そのパラメイルを、モーガンが発見。
モーガンは、髭がボーボーの中年の男である。
彼は、中にいる搭乗者・アンジェラを引きずり出し、秘密基地に連れて行く。
二枚目の青年のタスクは、こう言った。
タスク「また漂着者?これで何人目なんだよ。」
モーガン「そんなことより、この子の意識がいつ戻るかが心配だろう?」
そしてモーガンは、アンジェラを、パイロットスーツを脱がせ、ベッドに寝かせ、両手を縛ってベッドに括り付けた。

数時間後。
モーガンは、アンジェラに近づき、彼女に口づけをしようとした。
すると彼女は目を開けた。
モーガン「ようやく目が覚めたか。」
タスク「どうしてこの島に漂着したのか、話を聞かせてほしいな。」
しかしアンジェラは、どうしてこのような状況になっているのかが理解できず、ここは何処なのか、彼らはいったい何者なのかと悩む。
モーガン「何を悩んでいるのかね?こうしたら悩みはふっとぶだろ?」
モーガンは、アンジェラの胸を掴む。
アンジェラは顔を真っ赤にした。
アンジェラ「キャー!」
アンジェラは、モーガンを蹴っ飛ばした。
アンジェラは、両手の縛りを解き、パイロットスーツを着て、浜に行く。
そしてグレイブを見つける。
アンジェラは、そのフィンの奥に手を入れ、大量の下着を取り出す。
アンジェラは、グレイブのフィンに下着を入れたのはきっとヒルダだと考える。

モーガンとタスクは外に出て、アンジェラを見つける。
するとアンジェラは、わざと銃弾を外すようにして、モーガンの足元めがけて銃弾を放つ。
その銃弾は、全て地面に当たり、モーガンの足には当たらなかった。
モーガン「何をするのかね?命の恩人である私に対して。」
アンジェラ「縛って脱がせて胸を掴んで、それで命の恩人と語れるの!?私が目覚めなければ、もっと卑猥で破廉恥なことをするつもりだったんでしょ!?」
モーガン「寝ている女に対して、私がやりたい放題すると思っているのかね?」
タスク「モーガンさん、寝ている君(アンジェラ)に対して、股間に顔を埋めたり胸を揉んだりしていたよ。」
アンジェラ「それ本当なの!?」
モーガン「そんなことするわけないだろ。」
しかしモーガンはにやけている。
アンジェラ「何よその顔…、このド変態!」
アンジェラは、モーガンの足元めがけて銃弾を乱射する。
その銃弾は一発もモーガンの足には当たらなかった。
アンジェラは気が落ち着いた後、秘密基地に戻る。
タスク「君の名前は?」
アンジェラ「私はアンジェラ。アルゼナルの第一中隊の兵士よ。」
モーガン「アンジェラというのか。」
タスク「アルゼナルでのドラゴン狩り、どう?」
アンジェラ「順調よ。」
タスク「ちなみに俺の名前はタスク。」

その後3人は、木の実などを取るべく森の中に入る。
するとアンジェラの腿に、毒蛇が噛みついた。
アンジェラはその毒蛇をダガーで殺し体から除けるも、毒で気絶してしまった。
それを目撃したタスク。
タスク「アンジェラ!」
モーガンは、アンジェラの腿の傷口を見つめる。
モーガン「アンジェラ君は、腿に毒を入れられたようだ。私が吸い出してやるかね。」
モーガンは、アンジェラの腿の傷口に口をつけようとした。
するとモーガンの頭にタスクのチョップが降り注いだ。
モーガン「痛!タスク君、何をするのかね。」
タスク「モーガンさん、あなた今日も歯を磨いていないでしょ。彼女が変な病気にかかったらどうするのさ。」
タスクはアンジェラの腿の傷口に口をつけ、毒を吸い、地面に毒を吐き、を繰り返した。
その後、薬を飲ませ、傷口を洗い、白い服に着替えさせた。

夜になり、目が覚めたアンジェラ。
アンジェラ「私を助けてくれたの?」
タスク「モーガンさんは頼りにならなかったから、俺が助けてあげたよ。」
アンジェラは、自分の服装が変わっていることに気付く。
アンジェラ「私にこんな服を着せたのは、貴男よね。」
タスク「そうだよ。」
アンジェラ「私の裸、見るつもりじゃなかったわよね?」
タスクはあわててこう言う。
タスク「そうそう、無かった無かった。」

そしてタスクは、アンジェラに海蛇のスープを差し出した。
アンジェラ「何、それ。」
タスク「海蛇のスープだよ。」
アンジェラは、嫌そうな顔をする。
アンジェラ「試しに食べてみるわ。」
アンジェラは、海蛇のスープをスプーンですくい口に流し込む。
タスク「味はどうかな?」
アンジェラ「…。」

就寝の時間。
モーガンは寝言でこう言う。
モーガン「バネッサちゃん…。」

翌日、モーガンはアンジェラのパラメイルの修理に当たっていた。
モーガン「君のパラメイル、修理にはかなり時間がかかるようだ。」
アンジェラ「ところで貴男、何者なのですか?」
モーガン「私はモーガン、ヴィルキスを直す甲冑師だよ。」
アンジェラ「ヴィルキスって知ってます。あの伝説のパラメイルのことですよね。」
モーガン「そうだよ。ちなみにタスクは、10年前に両親を亡くしている。ヴィルキスを用いた戦いでね。」

そしてアンジェラはタスクと釣りをした。
しかしまだ当たりが来ない。
アンジェラ「タスク、貴男一体何者なの?」
タスク「ヴィルキスを守る騎士だよ。」
アンジェラはタスクと同じくらい魚が釣れたという。

そして翌日の昼。
アンジェラはゲテモノ料理を作った。
タスクとモーガンはその料理を口にした。
タスク「何この料理、こんな料理食べたことがない!」
モーガン「アンジェラ君、君は料理を作ったことがないのかね。」

それから何日が経った日の夜。
アンジェラとタスクは、海岸で夜空を眺めていた。
タスク「この無人島での生活とアルゼナルでの生活、今後はどちらを送っていきたい?」
アンジェラ「どちらにしたってサバイバルになることは間違いないわよね。」
タスク「浜辺にはよくパラメイルが流れ着いてさ、モーガンさんはそのパイロットによくエッチなことをしていたんだよ。」
アンジェラ「モーガンさんって、欲求不満なの?」
そして再び夜空を眺める2人。
すると、8つの輸送機が、ドラゴンが閉じ込められている巨大な氷を運んでいた。
アルゼナルの兵士達との戦いで生き残った1匹のスクーナー級ドラゴンは、氷の中に閉じ込められているドラゴンを救うべく、森の中から出てきて輸送機に近づく。
輸送機はそのスクーナー級ドラゴン目がけて弾を発射するもことごとく外し、他の輸送機に弾を当てていくという同士討ちになってしまった。
その結果、8つの輸送機は全て墜落。
氷の中のドラゴンを救うことは出来なかった。

そしてスクーナー級ドラゴンはアンジェラとタスクの前に現れた。
アンジェラはそのドラゴンに銃弾を当てるも、その銃弾は効かなかった。
アンジェラはダガーを手に取り、ドラゴンと対峙する。
悪戦苦闘の最中、モーガンがやって来た。
モーガン「アンジェラ君、パラメイルの修理が終わったよ!浜にそのパラメイルが置いてあるよ!」
タスクは自分を囮にしてドラゴンと戦い、アンジェラはパラメイルに乗るべく浜に向かう。
浜についたアンジェラはパラメイルに乗った。
タスクはドラゴンを浜におびき寄せた。
アンジェラのパラメイルは、ドラゴンに向かってライフルを発射した。
そして剣で、ドラゴンに止めを刺した。
3人は、そのドラゴンの死体を運び、海に流した。
タスク「そのドラゴン、自分の故郷に戻りたかったのだろうね。」
アンジェラ「ドラゴンは、この世界に侵攻する存在なのだからこうなって当然よ。」

秘密基地に戻る3人。
モーガン「無線機は、翌日には修理が終わる予定だ。これでアルゼナルに戻れるな。」

翌日。
アンジェラ「この島での生活、楽しかったわ。さようなら、2人。」
アンジェラは2人の男に対して手を振って、浜に向かった。
修理が終わり使えるようになった無線機で、アンジェラは他の第一中隊メンバーと通信する。
ヴィヴィアン「アンジェラさん、生きてますか?生きてるなら返事してください!」
アンジェラ「生きてます!」
そしてアルゼナルの輸送機が、海の向こうから近づいてくる。
輸送機に乗っているサリアは、浜にて「アンジェラがいて彼女のパラメイルがあること」を確認し、輸送機を浜に着陸させるよう命じる。
アンジェラは輸送機に乗り、エルシャと会話をする。
エルシャ「無人島での生活、辛かったわよね。」
アンジェラ「そんなことなかったわよ。でも今はアルゼナルが、私の戻るところなの。」

そして半年後、モーガンはエイズで他界した。

以下はタスクの日記の一部である。

"モーガンさんが死んだ。これで俺は1人になった。
でも俺はヴィルキスを守る騎士として、ヴィルキスが復活することを祈っていく。
あとモーガンさんから、メカの整備の仕方を教わった。
これまでは何でもモーガンさんに頼っていた。
誰にも頼らず、1人で頑張って生きていきたい。
俺はヴィルキスを守る騎士でもあり、ヴィルキスを直す甲冑師でもあるのだ。
 

 
後書き
・外伝3の予告
アンジェラが風邪で戦闘を休んだせいで、超巨大ドラゴンとの戦いで第一中隊はピンチに!? 
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