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ヘタリア学園

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第五千八百九話  吸血鬼の報告

第五千八百九話  吸血鬼の報告
 オーストリアさんはその報告をウィーンで聞いて最初耳を疑いました。
「吸血鬼、ですか」
「はい、その報告が入っています」
「農夫の人が吸血鬼になったのですか」
「死んだのですが」
 吸血鬼の多くに見られる特徴です。
「墓場から出てきまして」
「まさか」
 オーストリアさんはその報告を聞いても信じていませんでした。
「そんなことがあるとは」
「ですが実際にです」
 報告をする人もまさかというお顔になっています。
「そうした報告が来ていまして」
「犠牲者もですか」
「出ています」
「それは放ってはおけませんね」
 オーストリアさんはこの頃はもう吸血鬼だのという存在は架空のものだと考える様になっていました。ですが。
 上司の人もです、こうオーストリアさんに言いました。
「調査に行ってくれるか」
 オーストリアさんに言うのでした、ここからとんでもないお話になったのです。


第五千八百九話   完


                     2016・8・31
 
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