『零と先輩』

作者：零那

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『職』

その後も色んな問題を起こしては頑張っての繰り返し。
18歳になっても問題児扱い。
これじゃ今迄の努力が無かったことになる...。

でも､譲れないモノは譲れない。
強情さと負けず嫌いだけは直らない。

高校1年の終わり､決意を固めた夢。
それに近いアパレルの仕事を見つけた。
それにしがみつきたかった。
バカだったけど真っ直ぐソレしか見てなかった。
ラストチャンスだと思ったから。
県外の支店にまるまる移ることになっても､疑いを拭い捨てて信じたかった。

見事に裏切られ､本社摘発。
働き出すと､そもそも会社自体がヤクザ絡みじゃないかと気付いてきた。
それでもやりたかった。
可能性があるなら。

摘発の情報を聞いてからはｽｸﾞ辞めた。
誓約書の件など色々揉めたが何とか辞められた。

県外から戻り､そこでも馬鹿を見ることになった。
風俗で働くことになり､事件が起きて辞めるとき､零を売った男に借用書まで書かされた。

違う風俗で働くことになり､借金取りにあい､散々だった。
先輩との日々は何気ないけど新発見が有って楽しかった。
こんな生活をしてると恋しくなる。
楽しかったあの頃の日々を想うことが安らぎだった。

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