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提督していない提督による騒がしい日常

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大佐が釣りをすると何かおかしい前編

 
前書き
今回は長めにしてみましたが
これからまだ長くなるかも知れません 

 
「はぁ、徹夜はやっぱりキツイな...」
ゲームでの徹夜は疲れねぇのに...
今日、珍しく俺はOFFの日だ
提督が休んでどうすんだって?
昨日の夜、飛龍が手伝ってくれたらめでたく今日もあったんだけどな
今回は特にすることも無く、出撃の予定もなかったので書類の量は多くはない、ということでサボった分飛龍に押し付けてきた
今日は何をしようかな
ゲームは...憲兵が夜しか空いてないし
料理は...今日は土曜日だ
俺が料理できる日は基本日曜日、それに食堂で艦娘達に振る舞う為だけにやってることだからな
じゃあ、暇だし釣りでもしに行くか
~灯台下~
「ここが安定かな...」
釣りをするときはいつもここに来る
いつも灯台が光ったら引き上げる
時間を見なくてもわかるからいいんだ
「今日も釣れないかなぁ...」
そう思いつつ釣り糸を垂らす
どうやら俺は魚に嫌われているらしい
まったくと言っていいほど釣れないのだ
まあ、海を見ていると言っても過言ではない
ここら鎮守府一体の海はとても穏やかだ
初期のころに制圧してから深海棲艦があまりでなくなった
でても軽巡がやっと、基本駆逐しかでてこない
今日は憲兵達とマ〇オカートでもやろうかな...
そんなどうでもいい様な考え事をしていたら後ろから声をかけられた
「提督、今日も釣りしてるの?」
「ん?あぁ、矢矧か、そうだよ、まったく釣れないけどな」
「いつものことじゃない、隣、座るわね」
一応バケツ(使用済み)は置いてあるし
いつでも釣れていいんだけどな...
矢矧が来て1分もしないうちに
魚がかかった
「おっ、珍しい」
「なにが釣れるのかしら」
「意外と重いな、だけどこんなもんか」
一気に釣り上げる、釣竿の先に付いていたのは...
「...なんでお前釣れるんだよ...」
「これはびっくりしたわ...さすがに予想外ね」
釣れたのは駆逐イ級、のちっちゃいの
だけど駆逐イ級ではない
くちくいきゅう、だった
「魚...じゃねぇ...」
「艤装もってくる?」
「いいよ、見た感じこいつも艤装付けてないし」
はぁ、こんなやつ捌けるのか?
とりあえず手に持ってみる
ちいさいサイズで鮭くらいある
この辺はもう普通のがいないのかもな
「提督、これを捌くの?」
「うん、まあやるだけやってみるよ」
「包丁じゃ歯が立たなそう」
一応イ級だしな...
硬いだろうと思い、つついてみた
コツン、コツン
握ってみた
ムニッ
「おっ?やわらかい...」
「えっ?ホント?触らして触らしてー」
ムニッムニムニッ
「なにこれ...楽しい...」
「提督っ、このこ飼おうよ!!」
「なに言い出すかと思えば、飼う?無理じゃね?イ級育てて遠征でもやらせんのか?」
「いや、このこが深海棲艦と繋がって私たちと仲良くなれそうじゃない?」
「はぁ、わかったそいつは飼っていいけど次釣れたやつは食うからな」
「ありがと!!提督!!」
矢矧が駆逐イ級、もとい、くちくいきゅうを抱えて幸せそうな顔をしながら戻っていった
「うちに飼うところなんてあったかねぇ」
上に魚用の生簀を作るって書類だしとくか...
「村河...もといラスボスにバレませんように...」
天に祈りつつ釣りを再開した
矢矧が行ってから3分くらいたった後
「ふあぁ、まだ昼か...」
「眠...おっと、かかったか」
瞼を擦りながら竿を持つ
「うおっ!?さっきより圧倒的に重い...!」
さっきの2倍くらいあるんじゃねぇか?
「だが...まだ甘い!!」
一気に釣り上げた
針の先に付いていたのは
駆逐イ級、またか...
しかも今度は普通のやん...
「もういい!!このままバケツにどーん!!」
思いっきり針のついたままバケツにぶち込んだ
「ふむ、でかいな...大体ブリくらいかな」
なかなか大きなサイズを釣ったので自室へもどることにした
「そのまえに鳳翔さんのところで食べられるか聞いてみよう」
~居酒屋鳳翔~
「こんにちは〜、お昼食べに来ましたよぉ~」
「あら、提督さん、いらっしゃい、今日は食堂じゃないの?」
「聞きたいことがあったからついでに昼も食べようかなっと思ってね」
「あら、そうなんですか、何をお食べになりますか?」
「えっと、おでんとメンチカツ定食、お願いできるかな?」
「わかりました、メンチカツは揚げるのにすこし時間がかかりますけど、何か飲みますか?」
「あぁ、うん、まだ昼だし水でいいよ」
「わかりました、これ、お冷です」
「ありがとう」
こいつを見せたらどんな表情するんだろうか
「大和さーん、メンチカツ定食お願いしますねー大和ホテルの実力見せてあげてくださーい」
「わかりま...ホテルじゃありませんってば!!」
大和?あいつOFFの日居ないと思ったらここに手伝いに来てたのか
「鳳翔さん、ところで話があるんだけど、いいかな?」
「あぁ、大丈夫ですよ、それでお話しってなんでしょうか?」
「こいつを見てくれ」
俺はバケツに入ったまんまのイ級を机に置いた
「駆逐イ級...ですけど...これをどこで?」
「釣った」
「はぁ、イ級が釣れるのですか...」
「不思議なことはあるもんだよ」
「そうですね、ちなみにどうするおつもりで?」
「いや、食べれるかを鳳翔さんに聞きに来たんだよ、改めて聞くけど、こいつって食べられるかな?」
「装甲をなんとかすれば食べられないことも無いでしょうけど...私は捌きたくもありませんよ」
「やっぱ装甲が問題か...明石と夕張に作って貰おうかな」
「それがいいかも知れませんね、はい、おでんです」
「ん、ありがとよ、ところでいつから大和は手伝いに来てたんだ?」
「お手伝いをしに来てくれるようになったのは最近ですよ、夜は空母達に加えて妙高姉妹の真ん中2人にとなかなか世話の焼ける方々が来ますからね」
「それを見かねた大和がフォローに入り始めたってことか」
大和の優しいところはいつまで経っても変わらなそうだな
「メンチカツ定食できましたー」
「おう、ありがとな」
「そうだ、提督、飛龍は一緒じゃないの?」
「飛龍はいま俺のかわりに1日提督やってる」
あいつがサボらなければよかったのにな
「1日提督ってことはまた秘書官の執務サボったんですか?」
「そうだ、サボって寝てたからな、かわりに徹夜で俺がやった」
「そういうときは私を呼んでくださればいいのに...」
「1時とかに起こすのは悪いだろ?俺が起こされるのはいいんだが、起こすのは罪悪感があってできたもんじゃない」
「あら、今日は随分と食べるのが速いんですね」
「ちょいと飛龍の様子を見てから工廠に行きたいからね」
「じゃあお皿下げますね」
「あぁ、ありがとう、大和」
「いえいえ、では飛龍にサボるなとだけ伝えといてください」
「それは俺からも言うつもりだったよ」
俺は店をでた
このまま飛龍の様子でも見に行くか
そんなことを思いつつ執務室に向かった 
 

 
後書き
基本追いつくまでは毎日朝7時投稿をしていきます
それでも追いつきそうにないのでたまーに連投するかもです 
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