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詩集「棘」

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とても遠く離れた君の



あきらめられない苦しみ…
君が好き…ただそれだけの…

忘れることなんて出来ないままに
君のいない時だけが過ぎて行く
逢いたいと我が儘言いたくて
メールを打っては消す日々を…

暑い夏は足早に去って
寂しい秋を連れてくる…
僕の想いはあの時のまま…

とても遠く離れた君の
心が欲しくて身を捩る
割り切れない想いはいつか
夕暮れ刻のような淡く
切ない過去へと流れてく…


約束なんて出来ようもなく
ぼんやりと移ろう四季を眺め
なぜなんて今さら思っても
恋しさ隠せることもなく…

憂う街に淋しさが落ちる
静かに時は朽ちてゆき…
想いはずっと変わらずにあり…

とても遠く離れた君の
温もりこの手で抱きたくて
痛みに喘いで過ごす夜
言葉は空へと霧散して
君への想いがつのるだけ…


君を想う僕は罪人…
だから一人苦しみ倦ねて
この先もきっと繰り返す…

とても遠く離れた君の
その全てを奪えたのなら…
想いは狂って病んでゆき
心が欲しくて流離って
嘆きの先で朽ちるでしょう…

とても遠く離れた君の
心が欲しくて身を捩る
割り切れない想いはいつか
夕暮れ刻のような淡く
切ない過去へと流れてく…

あきらめられない悲しみ…
君が好き…ただそれだけの…



 
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