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オズのボタン=ブライト

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第十一幕 消えたボタンその七

「ギリキンかしら」
「そうなるかな」
「恵梨香は女の子自体ね」
 そうなるというのです、恵梨香は。
「ピンクは女の子の色だから」
「私はそうなのね」
「凄く女の子らしいし」
 外見も性格も行動もというのです。
「五人の中でお姉さんって感じだから」
「それでなのね」
「そう、恵梨香は女の子よ」
 それになるというのです。
「オズの国のね」
「そうなるのね、私は」
「ええ、そしてね」
 さらに言うつぎはぎ娘でした。
「五人でオズの国ね」
「ううん、外の国から来たのにだね」
「あんた達オズの国の市民じゃない」
 つぎはぎ娘はカルロス達にこのこともお話しました。
「そうでしょ」
「うん、姫様に名誉市民にしてもらってるよ」
 最初の冒険の最後に任命してもらったことをです、カルロスはつぎはぎ娘にお話しました。
「だからだね」
「オズの国の市民よ」
「だから僕達五人で」
「オズの国よ、オズマがエメラルドの都でね」
 まさにそのものというのです。
「六人でそうよ」
「皆それぞれオズの国なのよ」
 オズマが微笑んで言ったきました。
「そうなるのよ」
「そうなんですね」
「そう、五人もオズの国でね」
「姫様もそうで」
「他の皆もよ」
 それこそというのです。
「誰もがオズの国なのよ」
「オズの国にいる人は」
「そうなるのよ」
 こうお話してでした、そのうえで。
 皆はさらにテニスを楽しみました、そしてお昼にはです。
 お昼を食べました、今日のお昼はといいますと。
「お寿司なんだね」
「それがいいかしらって思ってね」
 オズマはボタンににこりと笑って答えました。
「それでなの」
「お寿司にしたの」
「日本のお料理だね」
「そうよ」
 その通りとです、オズマはまた答えました。
「お寿司はね」
「何度か食べてるけれど」
 ボタンにしてもです。
「お寿司っていいよね」
「ボタンも好きなのね」
「大好きだよ」
 ボタンはそのお寿司を手に取って食べています、玉子を海苔でジャリに付けているとても美味しそうなお寿司です。
 そのお寿司を食べつつです、ボタンも言うのです。
「何とも言えないよね」
「御飯にお砂糖とお酢で味を付けて」
「そしてだよね」
「上にお刺身とかを乗せてね」
「その組み合わせがいいよね」
「私も好きで」
 オズマは笑顔で食べています、そのお寿司を。
「時々食べてるの」
「テーブル掛けで出して」
「旅行の時はこれで出してね」
 そしてというのです。
「都ではシェフの人達に作ってもらってるの」
「そうして食べているんだね」
「ええ、そうしてね」
「姫様も食べてるんだね」
「お寿司を作ることは難しくても」
 それでもというのです。 
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