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STARDUST∮FLAMEHAZE

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第二部 WONDERING DESTINY
  プロローグ ~ANOTHER ONE BITE THE BURST~

 
前書き

【怪物】 と戦う者は、
その過程で自分自身も 【怪物】 になることの
ないように気をつけなくてはならない。
『深淵』 をのぞく時、
『深淵』 もまたこちらをのぞいているのだ。
 Friedrich Wilhelm Nietzsche
『善悪の彼岸 ~Jenseits von Gut und Böse~』
                    

 

 
【1】


『GYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA
GUOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO
――――――――――――――――――――!!!!!!!!!!』


 咆吼。
 憎悪の叫び。
 怨嗟の唸り。
 悲愴の嘆き。
 眼前の視界全域に迸る、群青色の焼炎地獄。
 その色彩は、この世の何モノにも勝るほどに
熱く、激しく、凄絶にて、残虐。
 そして哀しいほどに鮮やかな、蒼い焔だった。 
 焔の爆心源、ソコから忌まわしき蹂躙(じゅうりん)の群青、
ソノ 『元兇(げんきょう)』 が周囲に残骸の暴風雨を捲き散らしながらゆっくりと、
本当にゆっくりとその 『巨身()』 を引き起こす。
 その姿、一言で云えば余りにも巨大な狼。
 しかしそんな陳腐な言葉ではとても尽くしきれない、
さながら北欧神話に於ける悪神の呪い子、
魔 狼(フェンリル)』 が己を封じる魔の縛鎖を引き千切り、
怒りに燃えて現実世界に這い擦り出してきたかのような凄惨極まる光景だった。
 その巨大な爪の尖端迄もが焔でカタチ創られた魔狼の前脚が、
目の前の鉄筋コンクリート製のビルを上層部からバリバリといとも容易く踏み砕く。
 同じく群青色の焔で出来たその尾が背後の幹線道路に降り堕ろされ、
強烈な破壊轟音と共に大量の残骸と土砂が一拍遅れて空間に捲き挙がる。
 そして剥き出しのその 『牙』 は、この世のありとあらゆるモノスベテを
滅ぼし尽くし蹂躙し尽くしかねないほどのドス黒く兇悪な存在感を以て、
漏れる魔狼の唸りと共にその脅嚇(きょうかく)を嫌が応にも突き付ける。
 まさに、世界の終焉(オワリ)
 絶望しか視えない、その惨状。
 ソレを遠巻きに見据える、二つの人影が在った。
 襟元から金色の鎖を垂れ下げた、
裾の長いマキシコートのような学生服に長身を包み、
プラチナメッキのプレートが嵌めれた学帽を被る勇壮な青年。
 そのすぐ脇に位置する、寂びた色彩の黒衣を小柄な躰に纏い、
灼きつくような紅蓮の髪を背に流す少女。 
 黒衣の隙間から覗くセーラー服の肩口には、
焔の形容(カタチ)を模した高 十 字 架(ハイクロス)
黄金長鎖が交叉して絡みついた紋 章(エンブレム)が刻まれている。
 そして細く可憐な指先を揃える右手には、
凛冽な光をギラつかせる剥き身の大刀が握られていた。
 目測で有に300メートル以上は離れているのに、
蒼焔の放つ熱風で意識は朦朧とし、焦熱は容赦なく二人の肌を灼く。
 そんな蒼の地獄と化した空間の中、学生服の青年が口を開いた。
「やれやれ、“あんなモン”、一体ェどーやってブッ倒すンだ?」
 周囲の惨状とは裏腹の悠然とした口調で青年は呟き、
学生服の内側から慣れた仕草で煙草のパッケージを取り出し
その一本を端正な口唇の端に銜える。
 パチンッ!
 その脇に位置した凛々しき少女が、その繊細な指先を弾いた。
 音韻の先で一抹火花が弾け、青年の銜えていた煙草の先端に火が点る。
 青年はソレが当たり前の事で在るように、口唇の隙間から細く紫煙を吹き出す。
 少女はただ、叫声を挙げる眼前の魔狼を見据え続けた。
 火の粉を撒いて靡く紅い髪と同じ、灼熱の輝きを(とも)した真紅の瞳で。  
『道』 を(たが)えた哀れな一人の “フレイムヘイズ” と、
その 「契約者」 で在る狂 猛(きょうもう)なる紅世の王を。  



『GUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUAAAA
AAAAAAAAAAAAAAAOOOOOOOOOOOOOOOO
――――――――――――――――――!!!!!!!!!!!!!』



 先刻のモノですら較べものにならない、
極大の響きを以て轟く魔狼の叫喚。
 その大気の狂瀾のみで皮膚を引き裂き、
骨骼(ほね)を揺るがし、臓腑を震わせるが如く。
 ソレと同時に迫り上がった魔狼の前脚が
アスファルトの大地を踏みしだく、否、蹂躙する。
 直下型大地震のような大地の鳴轟が、周囲全域に響き渡った。
「覚醒だ」
 不意に少女の胸元からあがる、荘厳な声。
 遠雷のように重く低い響きを持った、「男」 の声。  
理解(わか)っているな。彼奴(あやつ)の討滅以前に封絶が先に破られれば、
この惨状が外界と繋がり存在の大消滅を引き起こす。
その事を(むね)として行動せよ」
 紅髪の少女の胸元で静かに光を称える
指先大の漆黒の球、金色のリングが交叉して絡められた
ペンダントからその男の声は発せられていた。  
 (くだん)の青年はそのコトを当たり前の事実として受け入れ、言葉を返す。
「フッ…… 『アレ』 だけでも骨が折れるってのに、
御丁寧に時 間 制 限(タイム・リミット)付きかよ。
おい? 出来るか? “シャナ”」
 青年は銜え煙草のまま微笑を浮かべ、
からかうように脇の少女へ問いかける。
「出来る出来ないじゃ、ない」
 そう言って一際強く輝く、灼紅の双眸。 
「“ヤる” のよ!! 私とおまえで!! “承太郎ッッ!!”」
 乾坤の叫びと同時に舞い踊る、
深紅の髪から発せられた紅蓮の火の粉。
 窮地に在ってもなんら色褪せる事のない、
少女の強い言葉に、その気魄(きはく)に、
青年は微笑を浮かべつつお決まりの台詞(セリフ)を返す。
「やれやれだぜ」
 そう一言だけ呟いた青年は、
一度ゆっくりとその瞳を閉じ、己を決意を噛みしめる。
 そし、て。 
 再び見開かれたそのライトグリーンの瞳には、
この世何よりも気高き光が宿っている。
 悠久の(とき)の中、数え切れないほど多くの人々の中で育まれ、
そして受け継がれてきた、『黄金の精神』 の輝きが。
 熱く。激しく。燃え尽きるほどに。
(犬ッコロが。“ケンゲン” だかなんだかしらねーが、好き放題に暴れやがって。
目にモノみせてやるぜ……ッ!)
 栄耀(えよう)なる瞳で眼前の魔狼を射抜く青年、
その体積比は文字通り象と蟻ほども違う。
 しかし。
 その巨大なる存在の威圧感(プレッシャー)を前にしても、
青年の全身から立ち上る覇気は微塵も揺るぎもせず
逆により激しく燃え上がった。
星 の 白 金(スター・プラチナ)ッッ!!」 
 壮烈なる喊声と共に発せられる、一つの言葉。
 破滅の烈風が学生服の長い裾をはためかせる。
 ソレと同時に青年の背後から突如、
空間を歪めるような異質な感覚を伴って出現する、
周囲に白金の燐光を舞い散らせる一つの 『像』
 青年の守護者。
 もう一人の自分。
 運命の刻印。
 呼び方は様々あれど敢えて名を冠するならば、
“傍に立つ者” そして “苦難に立ち向かう者”
人智を越えた超絶能力 『幽波紋(スタンド)
「いくぜッッ!!」
「了解ッッ!!」
 短く互いの存在を確認し合い、
承太郎と呼ばれた青年とシャナと呼ばれた少女は、
眼前の余りにも巨大過ぎる存在に向かい
罅割れたアスファルトを蹴って共に駆け出し、
極限レベルの戦いの火蓋を切った。



『GUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUU
OOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO
―――――――――――――――!!!!!!!!!!!!!!!』
「「オオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォォ
―――――――――――――――――!!!!!!!!!!!!!」」



 此処(ここ)は、彼らの故郷である国から遠く離れた異郷の地。
 そして、この世の(ことわり) からも隔絶された蒼の世界。
 その世界に、ふたりはいた。
『スタンド使い』 の青年と “フレイムヘイズ” の少女。
 ふたりは確かに、其処(そこ)にいた。


 (きし)り上げるように加速していく、運命の車輪、因果の火車。
 ソノ回転が、途切れるコトは決してない。
『スタンド使い』 と “フレイムヘイズ”
 (あまね) く無数の 『運命』 は、激しく渦巻く蒼き波濤の如く。
 いま。
 潮流する!


 ジョジョの奇妙な冒険×灼眼のシャナ
 STARDUSTφFLAMEHAZE
『第二部』
WONDERING(運 命) DESTINY(潮 流)】 

←To Be Continued……































『後書き』




はいどうもこんにちは。
HUNTER×HUNTERも休載に入ってしまい
著しくテンションが下がりますが
(誰かクラピカにニトロ米を・・・・('A`))
早く再開するのを願いながら今日も考察を初めていきましょう。

さて、当たり前ですがこのクライマックスの部分は
原作通りに描くつもりは毛頭ありません。
アソコは要するに原作者が幼女に抱きつきたいという
○○○(ピー)○○○(ピー)な悍ましく醜悪な欲望のみで
描かれているので、そんなモン採用する方がどうかしています。
だって“アズュール”はシャナかアラストールが使えば良いのですから、
そんな大事なモノ主人公のあの○○に使わせる方が
どうかしているのです。
まず使用、解除の「指示」を与えるため相手(マルコシアス)の攻撃を
「読む」のが格段に難しくなりますし
(最早「未来予知」の域、自分なら「反射的」に使えるのに・・・・('A`))
当然アレが理想通りに動いてくれる保証は
どこにもないのですから(遅かったり失敗する可能性もある)
「リスクしか」存在しません。
第一あんな木の枝の「チャンバラごっこ」ですら途中で投げ出す程度のヤツが、
なんでそんな超常のアイテムを思い通りに使いこなせるのか意味が解りません。
(そんな訓練の描写なんかありませんでしたし、
あったとしても読者が見落とすくらいの微細な描写です。
第一1日かそこらで「紅世の宝具」って素人にも使えるようになるんですか?
それも実戦レベルで? その「設定」の方が既に破綻しているでしょう)
一体どこの「縛りプレイ」だ? フレイムヘイズってのはマゾヒストの集まりか?
と疑ってしまうくらいあそこでアノ○○を出す「必然性」が
全く以て皆無なのです。
ソレと肝心要である『顕現・マルコシアス』の扱いも悪いですねぇ~。
炎が効かないからって一緒に砕いた瓦礫を飛ばしてくるとか、
『顕現』してるのにヤるコトがセコいしショボ過ぎるんです。
それなら「人型」のままで良いでしょう。
わざわざ怪獣みたいな姿になってまでヤる事ではありません。
挙句の果てに相手は「無傷」のままで負けてるわけですから・・・・('A`)
ド○フのバカ兄弟じゃないんですから二人合わせてドンだけ「弱い」んだ?
というコトになり酷過ぎて最早ギャグにすらなってません。

故に、ワタシが『テコ入れ』しなければならなくなるのですよ・・・・('A`)
こんな「弱い敵」ジョジョじゃ絶対出てきませんから。
『屠殺の即興詩』も無くした理由がよく解ってもらえると想います。
・・・・要するに、この原作者は小児性愛(ペドフィリア)被虐趣味(マゾヒスト)
の「変態」なんですネ。
だから自分の「分身」である主人公が不自然にしゃしゃってきて
殴られたり抱きついたりしてるワケですし。
ソレが面白ければイイんですが「不快」なだけで全然面白くないから
始末に負えません。
だからワタシがあちこち修正して「再構成」しなければならないのであって、
その結果生まれたキャラや設定も在るワケですが、
感謝する気には全然なりません。
ホント、ヤレヤレです・・・・('A`)
ソレでは。ノシ
 
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