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オズのボタン=ブライト

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第八幕その十二

「実際にね」
「だからね」
「あやとりもね」
「していいんだね」
「というか男の子の遊びとか女の子の遊びとか」
「区分をすることも」
「私も好きじゃないわ」
 こうカルロスに言うのでした、そして。
 王様もです、笑って言います。
「しかもわしは大人じゃぞ」
「大人でもですね」
「子供の遊びが大好きじゃ」
「そうですよね」
「うむ、大人でもじゃ」
「子供の遊びを楽しまれてるんですね」
「そうじゃ」
 その通りとです、カルロスに言うのでした。
「ならば男の子も女の子もな」
「大人の王様が遊ばれているから」
「もっと凄いことじゃろ」
「はい、確かに」
「しかしわしは何と言われてもな」
「遊ばれますね」
「それが生きがいじゃからな」 
 オズの国きっての遊び好きな人のお言葉です。
「そうしていくぞ」
「そうなんですね」
「うむ、それではな」
「帰ってからもですね」
「遊ぶとしようぞ」
「そしてお風呂にもね」
 ボタンがお風呂をお話に出しました。
「入るんだね」
「当然じゃ、お風呂で気持ちよくじゃ」
「入って身体も洗って」
「楽しく遊ぶのじゃよ」
「お風呂に入ることも遊びなんだね」
「うむ」
 その通りという返事でした。
「そちらも楽しみじゃ」
「じゃあ僕もね」
 ボタンは王様の言葉に応えて言いました。
「一緒にね」
「楽しむな」
「そうしてもいいよね」
「だからわしは遠慮が嫌いなのじゃ」
「そういうことだね」
「うむ、では楽しく遊ぼうぞ」
「それじゃあ僕も」
 王子も言うのでした。
「明日のお風呂を楽しみにしていよう」
「王子は絶対に朝なんだね」
「うん、朝に入るのがね」
「好きなんだね」
「それが一番気持ちいいからね」
 だからこそというのです。
「いつも朝に入っているんだ、眠気も取れるしね」
「朝だね」
「ボタンもどうかな」
「朝はいつも寝てるから」
 早寝遅起きです、ボタンは。
「だから多分ね」
「僕が入る時間にはいつも寝ているしね」
「御免ね」
「謝る必要はないよ」
 それはと返した王子でした。
「それはそれぞれだから」
「それじゃあ」
「僕は明日の朝のお風呂を楽しみにしておくよ」
「そういうことだね」 
 こうしたことをお話してでした、そのうえで。
 皆で宮殿に帰りました、そしてです。皆で遊んで晩御飯を食べてお風呂に入って寝ました。宮殿での時間もとても楽しかったです。 
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