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魔法少女まどか☆マギカ ラタトスクの騎士

作者:如月ユウ
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5話 おとぎ話の騎士様

時間は少し遡る。

まどかside

「テネブラエ!」

エミル君が突然、何もないところで叫んだ。

「僕はもう逃げない!ラタトスク…もう一人の僕と向き合う!」

ラタトスク?もう一人の僕?
エミル君、何を言って…

「だから、僕にラタトスクを力を!」

「承知しました」

エミル君の隣に黒い生き物が出てきた。

「汝、エミルに命ず。内なる力を解放せよ」

黒い生き物が喋りだしてエミル君の身体が黒く輝いてる。

「目覚めよ!『魔を統べる王』!」

眩しくて目が開けられない!
おもわず目をつぶる。

目を開けるとエミル君の服が変わっていた。

袖のない膝まである上着。
肩の肌が見えていて長いマフラーを巻いていた。
くるぶしまであるが踵のない靴。
後ろ腰にあるのは剣と鞘が固定されている丸いヒップバック。

まるでおとぎ話に出てくる騎士様みたい。


マミside

魔女をバットフルスイングのように振りまわし遠くまで吹き飛ばす。
鹿目さんが魔法少女になってくれる。
私は一人じゃない。
鹿目さんと一緒に戦える。
こんなに身体が軽いのは初めて。

「これでとどめ!」

マスケット銃を召喚して魔法で巨大化させる。
私は一人ぼっちじゃない。

もう何も怖くない!

「ティロ・フィナーレ!」

マスケット銃を撃ち、魔女に命中する。
これで終わりね。












そう思っていたら魔女の口からピエロのような芋虫が出て来て私の目の前に来た。

「えっ…」

魔女が口を大きくあけた。
もしかして死ぬの?
やっと孤独から解放されると思ったのに










いやだ…









ようやく孤独から解放されるのにこんな終わり方はしたくない







助けて…









お願い…







だれか助けて!














「やらせるかぁぁぁぁぁ!!!」

後ろからエミル君の声が聞こえる。
目の前から黒いものが出てきた。

「『砕覇双撃衝』!」

剣を突いて斬りつけると衝撃波が出て魔女が吹き飛んだ。

「先輩大丈夫!?」

制服を着ていたエミル君が別の服に着替えていて剣を持っていた。

「えぇ…」

「先輩ここは僕が」

「で、でも」

「大丈夫です。戦いには慣れてます」

慣れてる?
まさかエミル君は魔法少女?
けどエミル君は男の子って言ってたけどもしかして嘘ついて

「グルルル…」

魔女は体勢を整えた。
エミル君を睨んでいる。

「はやく行って!」

「わかったわ」

私は鹿目さん達のところへ行く。








エミルside

魔女と戦っているがあの魔女は突進して噛み付く攻撃しかしない。

「『魔神剣』!」

剣から衝撃波を放って魔女にあてる。
しかし怯まず僕に噛み付こうとしてくる。

「当たらないよ!」

跳躍をして回避し

「『崩襲脚』!」

空中から急降下して蹴り

「『鳳翼旋』!『天衝裂空撃』!」

二回縦回転斬りをしたあとさらに高速で縦回転斬りをして斬りつける。
傷を負った魔女は脱皮をして傷を治す。

「ちぃ…」

思わず舌打ちをした。
これじゃあジリ損だ。内側から斬りつけるか脱皮が出来ないほどの連続攻撃をするか

「テネブラエ!配下を召喚して!」

「承知しました」

テネブラエは魔法陣をだす。

「汝、ラタトスクの名においてここに来たれ。いでよ、インプ!」

魔法陣から膝ほどの大きさの小悪魔
インプが召喚される。
僕が初めて契約した魔物で最後まで共に戦ったパートナー。

「インプ、エミル様の援護をしなさい」

インプは頷くと牛刀を構えてエミルの元へ行く。







まどかside

エミル君が剣を持って魔女と戦っている。
エミル君は魔法少女だったの?
けどエミル君は男の子だし魔法少女は女の子しか契約できない。

「テネブラエ!配下を召喚して!」

「承知しました」

私の隣にいるテネブラエという大きい猫のような生き物は魔法陣を出した。

「汝、ラタトスクの名においてここに来たれ。いでよ、インプ!」

魔法陣から小さい小悪魔のような使い魔?が出てきた。
手に包丁を持っている。

「インプ、エミル様の援護をしなさい」

インプと呼ばれる使い魔はエミル君のところに行った。
エミル君は使い魔を呼び出すことができる魔法少女なの?










エミルside

インプのおかげて魔女は脱皮が出来ずダメージを受けているが油断出来ない。
また脱皮をした傷を治したらインプの援護が無駄になる。

「『瞬連刃』!『雷神烈光刹』!」

連続で斬りつけ突進しながら切り払う。

「『秋沙雨』!『閃光墜刃牙』!」

連続で突き、切り払いをして上に突き上げる。

インプはダブルダウンで渾身の力で叩きつける。
隙をみせずにインプと連携をして魔女を斬りつける。
魔女は脱皮出来ないのかふらふらしている。

「頑張ってインプ!」

僕は穿孔破で魔女を斬り上げて突き、インプはヘッドバットで頭突きをすると魔女は怯んだ。

「これでとどめだ!」

僕は跳躍して剣を振り上げる。

「『魔王地顎陣』!」

剣を叩きつけ衝撃波を発生させる。
魔女は衝撃波に巻き込まれ深い傷を負い消失する。 
 

 
後書き
魔女を倒したエミルはその力はなんだとさやかに言われる
とりあえずマミの家で事情を話すことになる 
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