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オズのボタン=ブライト

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第六幕その七

「どちらもね」
「そうだよね、それでナターシャがまとめ役で」
 五人のです。
「いざって時に皆を引き締めたりね」
「そうそう、ナターシャはね」
「それで恵梨香がお母さんでね、皆をフォローする」
「いざって時は恵梨香ってところはあるね」
 また答えたカルロスでした。
「実際に」
「本当に五人それぞれで」
「個性があるんだね」
「僕が見てもね」
「よく言われるね、そのことは」
「五人共国が違うし」
 オズマは彼等の出身国のことを言いました。
「そこも面白いわね」
「アメリカだけじゃないのよね」
 エリカは自分達の生まれた国を最初に出しました、ドロシーもベッツイもトロットもアメリカから来ているのですから。
「それぞれ国が違って」
「そうなんだ、僕はブラジルで」
「ジョージは私達と同じ国だけれど」
「神宝は中国でね」
「ナターシャはロシアで」
「恵梨香は日本だね」
「そこも面白いし好きな色も違って」
 そこにも個性が出ている五人です。
「それぞれよね」
「個性は大事ね」
 ガラスの猫は自分の身体を普通の猫みたいに舐めています、そうして奇麗にしています。
「ないよりある方がいいわ」
「うん、本当にね」
「ないようであるのが個性っていうね」
 馬はこうも言いました。
「皆それぞれ違うよ」
「とはいってもオズの国だと」
 カルロスはこの国にいる人達のことを言うのでした。
「皆すごい個性的だよね」
「そんなに?」
「うん、かなりね」
 またボタンに応えたカルロスでした。
「個性が強いよ」
「僕もかな」
「うん、とてもね」
「そうかな」
「だって寝ている間に何処に行くかわからないんだよ」 
 そのことがというのです。
「凄く個性的だよ」
「そうなんだね」
「うん、君もね」
「そうなんだ」
「君の個性もね」
 それこそというのです。
「相当だよ」
「そうなんだ」
「うん、僕はそう思うよ」
「何もないって思ってたら」
「あるんだよ」
「さて、汗をかいたからのう」
 ここで、でした。王様が言ってきました。
「何か飲むか」
「ジュースですか?」
「いやいや、もうそろそろ三時じゃな」
 王子に応えて言うのでした。
「だからな」
「三時となりますと」
「おやつじゃ」
 まさにその時間だというのです。
「だからな」
「お茶ですか」
「それかコーヒーじゃ」
「ティータイムですね」
「それを楽しむか」
「それじゃあです」
 ジュリアは王様に応えて言うのでした。
「今からテーブル掛け出しますね」
「あの魔法の道具があるのか」
「私が持ってるの」
 すぐにです、オズマが応えてきました。 
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