クバ王国の衣装
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第二章
琴乃は瞬時にだ、亜美に答えた。
「是非共」
「いいのね」
「私確かに旅行好きだし」
「そうよね」
「学生時代もね」
「日本全国によね」
「あちこち回ったし」
海外もというのだ。
「だからね」
「いいでしょ」
「ええ、じゃあザイールね」
「今度はそこでお仕事よ」
「ジャングルにも入るの?」
「ジャングルには入らないわ」
それはないというのだ。
「他の場所に行くから」
「あっ、ジャングルには入らないの」
「そういうのとは別のお仕事で」
「具体的にはどういった感じ?」
「服よ」
亜美は琴乃に彼女の本業のことを話した。
「服を作るの」
「何かモデルらしいお仕事ね」
「そう、そのクバ王国のね」
「作るの」
「そうするの、モデルのお仕事をするってことで」
「わかったわ、ザイールでもね」
「そうするわよ」
亜美は琴乃に笑顔で言い琴乃も頷いた、そしてだった。
琴乃は収録に日になると亜美や他のスタッフ達と共に空港に向かいそこからザイールまで着た、ザイールの首都キンシャサの空港に降り立ってだった。
ここでだ、亜美にこう言った。
「やっぱり暑いわね」
「エジプトとはまた違う暑さでしょ」
「あそこは砂漠だったからね」
「ここはジャングルで」
「熱帯でね」
エジプトは乾燥帯だ、同じアフリカでも色々な気候があるのだ。
「虫も多いから注意してね」
「ええ、本で読んだけれど」
来る前にザイールについて亜美と二人でじっくり読んだのだ、実は琴乃も亜美も勉強家でもあるのだ。仕事前の勉強は忘れないのだ。
「熱帯でジャングルの国だから」
「虫は多くて」
「確かにね」
空港の中を見回してもだった、虫が多かった。
「多いわね、いきなり」
「空港の中からでしょ」
「相当にね」
「だから注意してね」
「わかったわ、じゃあ虫に注意しながら」
「かつてクパ王国があった場所に行くわよ」
「まずはね」
空港に降り立ってだ、そのうえでだった。
琴乃はスタッフ達と共にそのクバ王国の領土だった場所に向かった、空港を出てすぐにだ。
そしてザイール南部の西カサイ州の方に来てだった、亜美は琴乃に告げた。
「ここがね」
「そのクバ王国があった国よね」
「そうよ」
「本を読んだら部族社会で」
琴乃はその勉強したことを出した。
「王様の力はそんなに強くない」
「そうした社会だったのよ」
「そう本に書いてあったわ」
「そうでしょ、それでザイールはね」
亜美も言う。
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