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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第七十七話 江田島その十二

「リアルタイプガンダムとかありますけれど」
「リアルタイプって?」
「ガンダムをリアルにプラモ化したんですよ」
「それは」
「他にもザクとかドムとかあるんですけれど」
「そのシリーズがどうかしたの?」
「ただ外見同じなだけなんですよ」 
 困った顔で僕に言って来た。
「百分の一ガンダムを」
「デザートザクみたいに」
「それで先輩が注意しろって言ってました」
「凄いね、何か」
「ガンダムのプラモってこうしたこともあるんですよ」
「色違いとか外見が違うだけとか」
「ありますから」
 だからというのだ。
「先輩も注意して下さい」
「わかったよ」
 僕は彼のその言葉に頷いた。
「ガンダムのプラモ造る時はね」
「本当に注意して下さい、あと」
「あと?」
「改造するのもいいんですよ」
「プラモをだね」
「はい、普通に造るのもいいですけれど」
 それ以外にというのだ。
「改造もいいですよ」
「プラモをだね」
「はい、色々あるんですよ」
 その改造がというのだ。
「スケールモデルもアニメモデルも」
「どっちもなんだ」
「例えばザクの手を開くとか」
「ザクの?」
「旧ザクの手を入れるんです」
 こちらのザクの手をというのだ。
「そっちの方に手が開いたのあって」
「それをなんだ」
「入れます」
「そうするんだね」
「これでも改造ですし」
 後輩の子は僕に生き生きとした目で話していく。
「他にもあるんですよ、透明プラ板使ったりとか」
「ガラスみたいな」
「それで窓を作ったりとか」
「そういうのあるんだね」
「そうなんです、それを考えるのも楽しいですよ」
「プラモも楽しんだね」
「物凄く楽しいですよ」
 実際にという返事だった。
「そっちも楽しみです」
「プラモ部の合宿も」
「今の連中終わったらそっち行きます」
 プラモ部の方に顔を出すというのだ。
「大和の模型見る時もプラモ部で見ます」
「それじゃあね」
「そっちでお会いしたら宜しくお願いします」
「お互いにね」
 そのプラモ部にも所属している子と話しながらだった、僕達はまずは江田島の山の中を海を見ながら走った。
 そしてその後でサーキットトレーニングもバスケの練習もしてだった。
 僕達は整理体操の後シャワーを浴びた、すると。
 顧問の先生がだ、僕達に笑って言って来た。
「夕食までフリーだぞ」
「ホテルの外出ていいんですね」
「お風呂に入っても」
「ああ、どうしてもいい」
 晩御飯の間まではというのだ。 
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