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第五幕その一

                 第五幕  ブロックのお城
 この日は王様と皆で楽しく遊んで、です。王様は晩御飯の場で皆にこんなことを言いました。
「明日も遊ぶが」
「何をして遊ぶかよね」
「うむ、そのことじゃが」
 オズマに応えて言うのでした。
「さて、何がよいか」
「そうね、昨日今日と宮殿の中で遊んでるわね」
「だからじゃな」
「明日はお外で遊ばない?」
「それはいいのう」
 王様はオズマの提案を聞いて早速笑顔になりました。
「それではな」
「ええ、皆でね」
「外で遊ぼう」
「お外で遊ぶことも多いわね」
「色々と遊べるのう」
「ピクニックをしてもいいし」
「ピクニックは最高じゃ」
 王様はピクニックも大好きなのです、それでさらに明るい笑顔になりました。
「楽しく歩いてお日様の下でお弁当を食べる」
「いいわね」
「うむ、では明日はピクニックにするか」
「アスレチックに行くのもよくない?」
 つぎはぎ娘の提案です。
「この国の自然公園の」
「あそこでか」
「そう、どうかしら」
「ではじゃ」
 王様はつぎはぎ娘の言葉も聞いて言いました。
「アスレチックでピクニックじゃ」
「二つ楽しむのね」
「一度に楽しめるならそうすればいい」
「その方が楽しいからよね」
「そうじゃ」
 その通りという返事でした。
「それならばな」
「それじゃあ決まりね」
「明日は皆でアスレチックまでピクニックじゃ」
「お弁当持ってね」
 つぎはぎ娘は自分の席でもう跳んだり跳ねたりしそうな感じです。
「あたしは食べないけれどね」
「私は煮干がいいわね」
 エリカはお弁当にそれがいいと言うのでした。
「最近あれに凝ってるのよ」
「あと燻製だね」
 王子が微笑んでそのエリカに言います。
「君が最近好きなのは」
「鶏肉のね」
「そうだよね」
「キャットフードがメインで」
 そしてというのです。
「そういったものもよ」
「最近好きだね」
「そうなのよ」
「あの自然公園ならね」
 ガラスの猫はアスレチックのあるその公園のことを知っています、何しろこの娘もオズの国中を歩いて回っていますので。
「お弁当の木も一杯あるから」
「あそこでそれぞれ好きなお弁当を手に取ればいいわね」
 ジュリアはガラスの猫の言葉を聞いて言いました。
「エリカはエリカで」
「ええ、そうよね」
「それじゃあ皆その足でピクニックに行って」
 さらに言ったジュリアでした。
「そしてそこでアスレチックもしてね」
「お弁当はあそこで取ってね」
「食べればいいわね」
 こうエリカにも言うのでした。
 木挽の馬はその自然公園について言いました。
「今回は急いで行かないね」
「ピクニックは歩いて行ってね」
 王子が馬のその言葉に応えます。
「そしてだよ」
「うん、景色を見たりお喋りを楽しむんだね」
「歩きながらね」
「急いで行くものじゃないね」
「ピクニックはそうしたものだよ」
「だからだね」
「君もね」
 物凄く早く走ることが出来る馬もというのです。
「急ぐ必要はないよ」
「それじゃあね」
「アスレチックかあ」
 そう聞いてです、ジョージは晩御飯の牡蠣フライを食べつつ言うのでした。フライにかけているソースもとても美味しいです。 
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