デュエル・マスターズ~龍を使役する少年の物語~
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第2話:憧れの人からの申し出
前書き
2話目です!どうぞ!
突然勝達のクラスに転校してきた紅蓮モルト、黒炎龍牙、白井アイラの三人。
その三人は今、勝と拓真の二人を除いたクラスメイト達に質問攻めされていた。
「ねぇねぇ、紅蓮君。前の学校ではどんな感じだった?」
「至って普通かな。今の学校と前の学校とさほど変わらない感じかな?」
女子生徒の質問にモルトはそう答える。
すると今度は何やら運動部のユニフォームを着た男子生徒A、B、Cの三人がモルトに近寄る。
「それよりも紅蓮!サッカー部に入らないか?」
「いや、男ならバスケだろ?」
「いやいや、そこはやはり野球部だろ?」
サッカー部の男子A、バスケ部の男子B、野球の男子Cの順に三人はモルトに運動部に入らないか、問い掛ける。
「悪い。もう入る部活は決まってるんだ」
だが、モルトは男子生徒A、B、Cの三人の誘いに全部断りもう入る部活は決まっていると三人に言う。
「そうか。因みに聞くが、どんな部活だ?」
「帰宅部だ」
「「「それは部活じゃない!」」」
モルトの意外な答えに運動部三人組は構わず突っ込みを入れる。
「フッ、冗談だよ!文化部。まだ何に入るか決まってないが、助っ人ならいつでも呼んでくれ」
「おう!その時にはよろしくな!」
モルトは笑いながら運動部三人組の誘いを楽しみながらそう言う。
一方龍牙は複数の女子に囲まれながら順番に答えていた。
「黒炎君はどんな部活をしていたの?見た感じ運動部に入ってきたみたいだし、もしかしてバスケ部だったりして!?」
「悪いな、生憎俺はスポーツには興味がない。そもそも、部活事態入っていない」
「えぇ~、意外。もしかしてガリ勉?」
「それも違うが、前の学校では毎回一位を取っていた」
「「「嘘ぉ~!?」」」
「と言っても学年全体では十位だがな」
「「「いやいや、それでも凄いよッ!?」」」
学年で十位。つまり、クラスでは一位とはかなり頭が良いことに女子生徒達は各自龍牙に勉強を教えてもらうと心に誓った。
一方アイラは複数の男女(どちらかと言うと女子生徒が多いが……)に囲まれていた。
「白井さんはどんな部活に入ってたの?」
「私も二人と同じで何も部活入ってないよ」
「そう。それなら私達、新聞部に入らない?」
「それよりも白井さん、俺と付き合ってください!」
「ごめんなさい。彼氏ならもう間に合ってます」
「グサッ!」
「それよりも白井さん、私達新聞部に入らない?」
「いいえ!私達、女子バレー部に!」
「白井さん!是非女子バスケ部に!」
「ごめんなさい。私も紅蓮と同じで文化部に入る予定なの」
「それはつまり、私達新聞部に?」
「いいえ。デュエマ部よ」
「「「えッ…?」」」
彼女の意外な答えに新聞部、バレー部、バスケ部の女子三人は驚いてしまった。
「デュエマ部って…」
「確か…」
「勝と拓真が入ってる部活だよね…」
「「「何でッ!?」」」
新聞部、バレー部、バスケ部の順に女子三人は驚き勝と拓真の二人に視点を向ける。
それを見たアイラも興味津々に勝と拓真の二人に視点を向けモルトと龍牙も二人に視点を向ける。
「「「………」」」
「あ、あの何でs―――――」
「「「やめた方が良いよッ!」」」
「えッ?何で?」
女子三人の叫びにアイラは疑問に思い三人に問い掛ける。
「『何で』って決まってるでしょ!」
「あんなのに関わったら、おバカになっちゃうよ!おバカに!」
「お、おバカ…?」
彼女達の必死の反対にアイラは更に疑問に思い、どう言うことなのか、さっぱりわからないでいた。
「おい!お前ら、何勝手に―――――」
「大体、あんな不良グループに関わるより、私達と熱い青春を送りましょう!」
それを聞いた拓真は三人に抗議にするもそれを遮るかのようにバレー部の女子がそう言う。
「……それなら尚更、デュエマ部に入りたいです!」
「「「だから、何でッ!?」」」
それを聞いたアイラは少し間を置いて自身の思いを叫びそれを聞いた彼女達は勢いよく突っ込みを入れる。
「『何で』って、それはやっぱりデュエマがやりたいからよ!」
彼女達の問い掛けにアイラは笑顔で答える。
「それにね、あなた達の中に私の彼氏に興味があるみたいだし…」
「「「「「「か、彼氏!?」」」」」」
「……?」
彼女の言葉に勝と拓真を除いたクラスメイト達はアイラに彼女がいたことに驚いていた。
対する勝はアイラの言っている言葉がわからないでいた。
「ただの幼馴染みだろ?アイラ…」
突然アイラの後ろからモルトが口を出しそれを聞いた勝はようやく理解した。
「全く、いい加減『私の彼氏』って言わないでくれよ」
「えぇ~、何で?」
「それを聞いてると、超恥ずかしいんだが……」
「実際にお前らは付き合ってるだろ?」
「まぁ、そうなんだが……」
図星なのか、龍牙の言葉にモルトは言葉を詰まらせる。
「それを言うと、オメエぇも彼女がいるだろ?」
「………」
「何故、無口になる?」
「何となくだ」
先程のお返しと言わんばかりにモルトは龍牙にそう言いそれを聞いて龍牙は黙り込みそれを見たモルトは龍牙に問い掛けるも龍牙は何となく、と適当に答える。
「まぁ、それはさておき……」
モルトは一度龍牙から視点をはずし勝に視点を向ける。
先程のおちゃらてた雰囲気から一変。圧力のこもった物凄い気圧がモルトから感じた。
「オレ達を君達の部活に入れても良い?」
おちゃらてた口調は変わらずモルトは真剣な目で勝に問い掛ける。
「………」
それを見た勝は少し考える。
憧れの人物が目の前にいる。肌から見れば勝にとっては願ったり叶ったりだ。だが、勝は違った。確かに憧れの人物が目の前にいて尚且つ、その人物が自分達の部活に入りたいと申し出ている。
だが、〝それとこれとでは話は別〟である。
確かに憧れの人物が部活に入れば勝にとっては嬉しいが他のメンバーはどうなのか?
仮に他のメンバーが反対だった場合自分勝手なワガママで彼らを入れる訳にはいかない。
よって……。
「お断りします」
勝は彼らを断ることにした。
後書き
そう言えば、この作品について説明してませんでした。
この作品は今までの作品と違いギャグ要素を豊富に書きます(多分)
キャラの設定(名前、年齢、性格)を若手変更してます。
例:ショウは勝に変更。
他にも色々と設定を変えたりオリキャラがいっぱい出たりします!
とりあえず、今回はここまで。
毎度誤字脱字、ご意見、ご感想、表現のミス等よろしくお願いします!
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