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Blue Rose

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第十四話 表に出てきてその六

「だからね」
「それでだね」
「そう、気をつけて」
 くれぐれもというのだ。
「人相や目にはね」
「四十になったらっていうよね」
「人は四十になったら自分の顔に自信を持て」
 優子ははっきりと答えた。
「リンカーンの言葉だったと思うわ」
「四十になったら」
「そう、とはいってもね」
「四十にならないまでにも」
「そう、人の心はお顔や目に出るのよ」
「人相になんだ」
「悪い生き方をしていたら」
 それでというのだ。
「すぐに人相に出るのよ」
「じゃあ人相の悪い人には」
「近寄らない、関わらないのが一番よ」
「そういうものなんだね」
「そう、ただね」
「ただ?」
「人相に出ない人もいるから」
 そうした人間もいるというのだ。
「そうした場合は目をよく見るのよ」
「その人の目を」
「そう、見ないとね」
 それこそというのだ。
「わからない時もあるの」
「目が一番出るんだ」
「悪い人は目が澄んでいないわ」
 これは絶対にという言葉だった。
「濁った目をしているものよ」
「じゃあ濁った目の人にはだね」
「絶対に近寄らないことよ」
「そして関わらない」
「クラスや部活で一緒でもね」
 学校の中で身近にいてもというのだ。
「そうしないといけないわよ」
「悪い人とは関わらない」
「それが一番よ、とにかく人は顔よりもね」
「心なのね」
「そう、そしてその人の心を見るには」
 それはというのだ。
「人相、特に目よ」
「そこからだね」
「見るのよ、そして実際の行いや言葉を見れば」
「余計にわかるんだね」
「本人にはおべんちゃらを言ってその数ヶ月後には他人に陰口を言う人はどうかしら」
「好きになれないね」
 その具体的な例についてだ、優花ははっきりと答えた。
「絶対に」
「そうでしょ、そうした人とはね」
「付き合わないことだね」
「ええ、人相や目でわからなくても」
「行動や言葉で」
「わかるから、いいわね」
「うん、悪い人にも気をつけるよ」
 優花は優子に確かな顔で頷いて答えた。
「特に今はね」
「そうした人は悪意で動くから」
「意地悪とかで」
「人は嫌なものでもあって意地悪な心もあるのよ」
「誰かを困らせたり苦しませたいっていう気持ちだね」
「そうした気持ちが強い人はね」
 即ち悪意を強く持っている輩はというのだ。
「そうしたこともするから」
「信用してもいけないよね」
「絶対にね」
「世の中色々な人がいるっていうけれど」
「そうした人もいるのよ」
「そしてそうした人とは関わらない」
「それがいいのよ、悪い人とは最初から関わらないことよ」
 これが優子の持論であり優花に対して言うことだった、そしてそれと共に何としても守ってもらいたいことだった。 
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