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Blue Rose

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第十四話 表に出てきてその三

「学園のサイトとかで」
「ああ、裏サイトとかあるっていうね」
「そういうところで何気にな」
「どうかな、っていうかうちの学園の裏サイトあるのかな」
「それはあるだろ」
「そうなんだ」
「ああ、そうしたサイトはな」
 それこそというのだ。
「大抵の学校にあるみたいだからな」
「あまりいい話じゃないね」
「そうだよな、変なことが書かれたりするしな」
「いじめの温床にもなってるとか」
「そういう話もあるし」
「だからな」
 それ故にというのだ。
「俺はそうしたサイト好きじゃないんだよ」
「ネットでの悪口とかって凄いからね」
「かなり酷い場合があるな」
「芸能人とかスポーツ選手に対して」
「誹謗中傷だってな」
 そうした類の書き込みもあるとだ、龍馬は話した。
「あるからな」
「事実かどうかもわからないことを書いたりね」
「そうしたことが普通にあるのもインターネットでな」
「学園の裏サイトにも」
「あるんだよ」
 実際にというのだ。
「そしてそうした書き込みもな」
「僕について書いてあることも」
「見てもな」
「気にしないことだね」
「ああ、ただばれないようにはしろよ」
 龍馬は優花の耳元に己の顔を近付けて囁いた。
「いいな」
「うん、そうだよね」
「若しばれたらな」
 それこそというのだ。
「厄介だからな」
「そうだよね、僕もね」
「俺以上に御前自身が注意してることだな」
「それはね」
 優花も否定しなかった、むしろ出来なかった。
「やっぱりね」
「そうだな、そのことはな」
「どうしてもね」
 それこそというのだった、龍馬に。
「いつも怖いから」
「ばれたらな」
「それで終わりだから」
「ああ、これからのことは優子さんが考えてくれてるんだな」
「僕とも相談してくれてね」
「だったらな」
「姉さんにも任せて」
「御前は御前の身を守るんだ」
 秘密にしてというのだ。
「そうしろよ」
「うん、そうするよ」
「それに専念するんだ」
「姉さんに任せることは任せて」
「あの人は絶対に信頼出来るからな」
 ただ優花の姉であるだけでなくだ、人間としてもというのだ。
「わかったな」
「じゃあ」
「御前は御前が出来る限りのことをするんだ」
「姉さんを頼って」
「俺もな、それに神様や仏様もな」
「うん、皆を信じて頼って」
「この状況を乗り越えるんだ」
「そうだね、ただ神様か仏様か」
 そうした存在についてだ、こうも言った優花だった。
「どちらかわからないけれど」
「それでもか」
「僕をどうして女の子にするのかな」
「それはわからないな」
 龍馬は真剣な面持ちで優花に答えた。
「俺には」
「そうだよね、こうしたことはね」
「ああ、わからない」
 どうしてもという言葉だった。 
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