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フレイヤファミリアに入らされた冒険者の奮闘記

作者:Bloo-D
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第1話 始まり

 
前書き
イマイチ自信がありませんが、全力でいきたいと思います。
 

 
迷宮都市オラリオ。そこは神でさえ想像出来ない程に巨大な地下迷宮“ダンジョン”の中心にて繁栄する都市。そこにはダンジョン攻略をするファミリアがあり、そのファミリアの冒険者に恩恵を与える主神の神が居る。


………ベルside………

そして僕、ベル・クラネルもダンジョン攻略を行うファミリア[ヘスティアファミリア]所属の冒険者で、誰からも見放されていた僕をそのファミリアに僕を招いてくれた主神のヘスティア様に敬意を評する冒険者。そしてヘスティア様の元で、いつか英雄になることに憧れる冒険者。

……の筈だった。

____________________

フレイヤ「フフフ……。」
≪ナデナデ……≫

ベル「……。」

そんな僕は今は新しい主神のフレイヤ様の[フレイヤファミリア]所属の冒険者…いやフレイヤ様に忠実な下僕としてその足下に置かれ、フレイヤ様の所有物の証にと首輪を着けられ、更に毎日のようにフレイヤ様からの魅了を受ける。今もベッドの上で両腕を枷で拘束されて魅了を受けている。僕自身が強くなる為に……。
そのおかげでついこの間Lv5になって、ファミリアの冒険者…特にオッタルさんから尊敬の言葉を貰い、段々と調子が出て来た。

フレイヤ「またヘスティアのところに行ったのね?全く、いつになったら分かるの?
あの子の下に行ったら承知しないと。」

ベル「すみません……。」

フレイヤ「あなたの主神は誰?そしてあなたは誰の物?」
≪サワサワ……≫

ベル「フレイヤ様…です……僕の身も…心も…骨も…全部……///。」

フレイヤ「フフ……そうよ…あなたは…ベル・クラネルは私のモノ。だからあなたはどの女のモノでは無い……あの子の…ヘスティアのモノでも無い……分かったわね?」
≪スリスリ……≫

ベル「う…はい……///。」

けれど、僕が払った代償は決して安くは無かった。以前のヘスティア様の下へ…そしてみんなの所には一生帰れない。合う事は許されても帰る事は出来ない。
フレイヤ様からの魅了で一線を越えて関係を結ばされ、他の女性の物にならないように暗示をかけられてる。
ヴァレンシュタインさんに一目惚れしたおかげで会得した【憧憬一途(リアリス・フレーゼ)】もフレイヤ様の魅了と暗示で、“魅了される事で僕自身の強さに変換する,フレイヤ様への思う気持ちが強ければ強い程、僕自身が強くなれるスキル”に書き換えられた。

フレイヤ「フフ……今日も一杯可愛がってあげるわね、ベ・ル・君♡」
≪ナデナデ……≫

ベル「ハア…ハア……はい……フレイヤ…様……///。」

いつの間にか身体を撫で回されてすっかり身体が熱く、そして僕の理性が崩壊していく気がした。
一体何でこんな事になったのだろうか……それは数ヶ月前の出来事だった。

____________________

それは雲一つ無い良い天気だった。
その日はパーティーメンバーのリリとヴェルフさんと神様のヘスティア様とカードゲームを楽しんでたけど……

「ベル君!」

『⁉︎』

エイナ「ハア…ハア……」

突然やって来た僕の担当アドバイザーのエイナさんがやって来て驚いた。何せエイナさんが直接来る事なんて今迄無かったから、僕も神様もみんなも驚いた。

ベル「それで…どうされました…わざわざことまで足を運んで来るなんて?」

エイナ「ハア…ハア……実はね……」

それから落ち着いて……エイナさんからの話で、それは理由はある依頼についての頼み事だと聞かされた。

ベル「急のクエストですか?」

エイナ「そうなの!でも受ける冒険者が居ないから“誰か見つけて欲しい”って感じで探したら、ベル君しかアテがなかったの!」

ベル「そうですか……」

良い所で止められたから少しムッとしたけど、急の依頼で誰かアテを探してたら僕に辿りついたそうだから、簡単に断るわけにもいかない。

ベル「みんなはどうs……」

エイナ「言い忘れたけど、これは定員が1人だからベル君だけに行って欲しいの!」

ベル「えっ、僕に?」

エイナ「そうなの!結構レアアイテムがドロップ出来るそうなんだけど別に苦の無いクエストだから、ベル君1人でも問題無いから大丈夫だと思うけど……」

ベル「……」

話を聞くからに少し怪しい感じがするけど……

ヴェルフ「良いんじゃないか?俺たちは留守番してるからさ。」

リリ「はい、その通りですよ。それにベル様なら強いですから、何も問題はありませんよ。」

ベル「そ…そう…かな……?」

ヘスティア「そうだよベル君、君なら大丈夫。
私達なら大丈夫だから。」

皆さんからこうも説得された以上は尚更断る気も出ないから……

ベル「分かりました、受けます。」

そう答えるしか無かった。

エイナ「本当?ならすぐに支度して、すぐに行ってもらうから。」

ベル「はい!」

早速支度を済ませ……

ベル「それでは行って来ます!」

ヘスティア「うん…行ってらっしゃい、ベル君。」

リリ「頑張って下さいね、ベル様。」

ヴェルフ「しっかりな、ベル!」

ベル「はい!」

一抹の不安が残るけど、とりあえずクエストを達成させる為にその場を後にする。
仕組まれた事だと知らずに……

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

クエストは意外と地下1階層でのモンスター討伐で、エイナさんが言ってた通り簡単な内容で安心した。
けれど……

ベル「……そ…そんな……」

クエストを終えて戻ってみたら、そこには見知らぬ男達に縄で縛られてるヴェルフさんとリリ、そして神様だった。
しかもその男の一人、よくよく見てみると……

ベル「えっ……まさか…オッタルさん?」

オッタル「そうだが何だ?」

冒険者の中で最強って知られる【フレイヤファミリア】のオッタルさん。
そうなると他の人達も……

オッタル「他も分かると思うが、皆【フレイヤファミリア】の者達だ。」

ベル「……」

やっぱり…とは思ったけど……

ベル「でも、何故ここへ?」

そこが一番気になるところだった。第一、大した話でなければわざわざみんなを縛る必要は無い筈。

「それは私が答えるわ。」

ベル「⁉︎」

フレイヤ「フフフ……」

後ろから女性の声がしたから振り向いてみたら、それは“美の女神”で知られるフレイヤ様。
でも何故ここへ?

ベル「え…え~と……何故…女神様が…ここに……?」

フレイヤ「目的はあなたよ、ベル。」

ベル「えっ?」

ヴェルフ「クエストの話は嘘だ!こいつらが仕組んだんだ!」

ベル「ええっ⁉︎」

リリ「ベル様を手に入れる為に、私達を人質にしてベル様をモノにする気なんですよ!」

ベル「えええっ⁉︎」

目的は僕そのもの。しかもクエストは【フレイヤファミリア】の皆さんが仕組んでしかも僕を手に入れる為に人質にって、幾らなんでもやり過ぎな気がするけど……

ベル「でも…何で僕を……?」

ヘスティア「ベル君、君のスキルの事だ!スキルのおかげで魅了が効かない事を知って、君を自分の物にしようと押し掛けて来たんだ‼︎」

ベル「はっ?僕のスキル?」

ヘスティア「ベル君のスキルは、女神特有の魅了が効かないんだ!
オマケにフレイヤはそれ以前からベル君に目をつけてたから、とうとう自分の物にしようと強硬手段に出たんだ!」

ベル「えっ⁉︎」

フレイヤ「フフ……そうよ。私は欲しい物は全て手に入れるわ、勿論あなたも。」

ベル「そ…そんな……」

フレイヤ「断ろうか断らないかはあなたの勝手よ、けど断った時はあなたのお仲間の命は保証しないわよ。」

ベル「!」

僕の仲間を……そんなの…そんなの絶対認めない!
でも、僕一人じゃ勝てるとは到底思えない……けど……

フレイヤ「あなたが私の物になるのなら命の保証はするわ。けど、代わりに彼らのところへは一生帰れないと思ってね。」

ベル「……」

僕が……女神様の物になれば……
でも、そうなったら二度とみんなのところには帰れない。それは耐え難い事だけど、だからって断ってみんなを危険に晒すなんてもっと耐えられない。

フレイヤ「さぁ…一体どうするの?私の物になるかならないか、今すぐ決めなさい。」

ベル「……」

ヴェルフ「ベル!こいつらの言う事なんか聞くな!
俺たちなんかにかまうな‼︎」

リリ「そうですベル様!私達にかまわず攻撃して下さい!」

ヘスティア「ベル君!2人の言う通りだ、私はどうにかなるから……‼︎」

フレイヤ「あなた達には関係ないわ。さぁベル君、答えなさい。」

ベル「……」

どうする……一体どうどうすれば……

フレイヤ「あと5秒よ、5…4…3…2……」

ベル「……待って下さい!」

もう迷ってなんかいられない……みんなが傷付くよりは……

ベル「分かりました……僕は、女神様の物になります……。」

フレイヤ「本当ね?」

ベル「はい……」

ヴェルフ「!ベル!お前……!」

ベル「ですが、会うだけでも…彼らに会うだけでも許してください!
帰りはしませんから、会う事だけは許してください!お願いします‼︎」

僕が犠牲になるほうがマシだ。でも一生会えなくなるのは辛いから、会うだけでも許して欲しいと懇願する。
とても許してもらえないだろうけど……

フレイヤ「……いいわ、でもヘスティアとはダメよ。」

ベル「えっ、それは……!」

フレイヤ「嫌というほどなら仕方ないわね……。」

ベル「……!」

ヘスティア「ベル君……」

ベル「分かりました……言う通りにします……。」

会う事は許されたけど、神様に会う事だけが許されないのは辛い。でもここまで来たら逆らえない……

フレイヤ「聞き分けが良くて助かるわ。さぁオッタル、縄を解いてあげなさい。行くわよ。」

オッタル「はっ……」

それから皆さんは自由になったけど……

ヴェルフ「ベル……」

リリ「ベル様……」

ヘスティア「ベル君……」

ベル「ごめんなさい……」

みんなを裏切った感じの罪悪感で目を合わせたくない……

フレイヤ「さっ、行くわよ。」

オッタル「はっ」

ベル「……」

今度は僕を縛って動きを封じられて、何も出来ない僕は連れらるがままそこを後にした。
この先何が待ち受けてるか分からずに……

(続) 
 

 
後書き
なんか……エロい感じが……てかどこからか嫌な視線を感じる気が……
ってそれはさておき……

次回は魅了される主人公。
今度はところ変わってフレイア様視点です……
 
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