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第二幕その八

「私も気になってるわ」
「そうよね」
「けれどカルロス達は絶対に来るから」
「この王宮にね」
「あの子達を迎える用意はしておきましょう」
「そうするのね」
「それでリンキティンク王のところに来たのよ」
「確かあれじゃな」 
 王様はもう玉座から降りてです、そのうえで。
 オズマ達のところに来てです、こう言うのでした。
「その子達はドロシー達と同じ外の世界から来た子達じゃな」
「そうよ、それで時々ね」
「オズの国にも来るのじゃな」
「そうした子達なの」
「そしてその子達をこの宮殿に迎えるのじゃな」
「そうしていいかしら」
「願ってもない話じゃ」
 王様は明るく笑って言いました。
「客人が来れば来る程賑やかになる」
「貴方にとってもいいお話ね」
「そして楽しく飲み食い出来る」
 そちらも楽しめるというのです。
「ではその子達の為にも出迎えの準備もしておこう」
「為にも?」
「オズマ姫達も来られたのじゃ」
 王様はオズマ達もというのです。
「今から歓待させてもらわないとな」
「私達にもなのね」
「さあさあ、早速じゃ」
 王様は両手を叩いて明るく言います。
「ご馳走を食べよう」
「今日は何を召し上がられますか?」
 王子はオズマ達に挨拶をしてから王様に尋ねました。
「それで」
「うむ、ハンバーグにじゃ」
 それにと答えた王様でした。
「ホワイトシチュー、ポテトサラダにじゃ」
「それにパンですね」
「ケーキもジュースもじゃ」
 デザートのことも忘れていません。
「たっぷりと出してじゃ」
「これから皆で食べてですね」
「楽しもうぞ」
「それでは今から」
「うむ、食堂で皆で食べてな」
 そうしてというのです。
「歓待じゃ」
「何か来てすぐにそうしてもらうなんて」
 それこそと言うオズマでした、くすりと笑って。
「悪いわね」
「ほっほっほ、この宮殿でのご法度はじゃ」
 他ならぬ王様が決めたことです、宮殿の主の。
「遠慮はせぬこと」
「だからなのね」
「うむ、姫様達も遠慮はせずにじゃ」
 それにというのです。
「存分に楽しまれよ」
「それじゃあ」
「ご馳走を食べてからな」
 それからのこともお話する王様でした。
「皆で遊ぼうぞ」
「そうしながらっていうのね」
「その子達を待とうぞ」
「それじゃあね」
「この宮殿のハンバーグは最高じゃ」 
「そしてそのハンバーグを食べて」
「遊びも楽しもうぞ」
 こうしたことをお話してでした、皆でです。
 食堂で楽しく食べてでした、それから王様のお部屋に戻って皆で楽しく遊びます。それでつぎはぎ娘はまた踊りはじめました。
 その踊りを見ながらです、馬は王子に言いました。 
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