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混沌の魔術師と天空の巫女

作者:白鋼
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第7章 大魔闘演武編
  バトル・オブ・ドラゴンスレイヤー

「((この時をずっと待ってたんだよ、ナツさん。)」

スティングは心の中でそう思うのだった。

「試合・・・開始ィ!!!!」


ゴォーーーン!


ゴングが鳴り、観客が一気に吹き上がる。

「行くぜぇっ!!!!」

「ああ。」

剣咬の虎(セイバートゥース)が先に仕掛けようとするが・・・

「「!!」」

2人の目の前にはナツさんとガジルさんがいた。


ドッ!ガッ!


ナツさんもガジルさんもまずはただの拳で攻撃をした。
さらに、地面につく前に、ナツさんは攻撃をした。


ボゴッ!


蹴りを入れたのだった。


ガキン!!


ガジルさんも、地面につく前に拳を入れた。

「白竜の・・・咆哮!!!!」

スティングって人は口から白いレーザーを放った。

「レーザー!!?」

ナツさんは何とかかわした。

「やっハァッ!!!!」


ギュウン、ドドドドドドド!!!


「おっと!」

放ったレーザーをカジルさんの方に向けて方向を変えたが、
ガジルさんはギリギリかわした。

「影竜の斬撃!!!!」

ガジルさんの目の前に、ローグって人が、
右腕に黒いオーラを纏わせて攻撃をしようとした。

「鉄竜剣!!!!」


ガキン!!!


「!!」

「ギヒィ。」

ガジルさんは左腕を鉄の剣に変え、防いだ。

「オラァ!!!!」


ブァァン!!


「くっ!」

そのままローグって人を後ろへ飛ばした。


ガッ!


「!」

ナツさんが、ローグって人の顔を掴んだ。

「ローグ!!!」

「おおおおおおお!!!!」

「何!!?」

スティングって人はローグって人の方を振り向くが、
ナツさんが予想以上の速さで自分の目の前に来た事に驚く。

「火竜の翼撃!!!!」

ナツさんは両腕に炎を纏い、薙ぎ払うように振るい攻撃した。


ドッゴォン!!!!



トットットッ、ズザー!


2人共攻撃を受け、飛ばされるが、何とか堪えたみたいだ。

『こ・・・これはどういうことでしょうか!!?
 あのスティングとローグが!!!
 フィオーレ最強ギルドの双竜が押されているー!!!』

解析者も、観客も唖然となっているな。

「やっぱ強ぇなァ、こうじゃなきゃ・・・・・・。」

「ガジル・・・。」

「お前ら、その程度の力で本当に(ドラゴン)を倒したのか?」

ん?それは初めて聞くな・・・・・・。

「倒したんじゃない。殺したのさ、この手で。」

「自分の親じゃなかったのか?」

「アンタには関係ねえ事だ。」

・・・何か疑わしいなあ・・・今の実力だとね・・・。

「おや?」

俺は観客席から見えたある人物を目にした。

「(ジェラール。)」

ジェラールだった。

「見せてやる。その竜殺しの力をよ。ホワイトドライブ。」

「シャドウドライブ。」

2人に、それぞれ白いオーラと黒いオーラが身に纏った。

「行くぜ、はァッ!!!!」


ガキィィン!!!


スティングって人がナツさんに向かって殴りかかるが、
ナツさんは防いだ。

「聖なる白き裁きを!!!!喰らいなァ!!!!」


ドン!!!!


「ぐっ!」

火竜(サラマンダー)!!」

ナツさんは胸部分を殴られたようだ。


ドッ!!


「ぐお!!」

ナツさんの方を見ていたガジルさんにローグって人が蹴りを入れた。

「影は捕える事ができない。」

「コイツ・・・!」

ガジルさんは手刀で攻撃するがかわされる。

「フッ。」


ガコォ!!


「ぎっ!」

その後も攻撃が連続に続いて行った。

「(どうやらこれは、魔力増幅の術か・・・。)」

俺は心の中でそう思うのだった。

「俺はずっとアンタに憧れてたんだ。
 そしてアンタを越える事を目標として来た!!今がその時!!!!」


ドォン!!!!


「っ!」

「ナツ!!!」

「何かしたようですよ・・・!」

ナツさんの胸部分に小さな魔法のようなモノが刻まれてた。

「白き竜の爪は聖なる一撃。聖痕を刻まれた体は自由を奪われる。」

ナツさんは動こうとするが、身動きが取れなかった。

「これで俺は・・・アンタを越える!!!!」

ナツさんに向かって攻撃をしようとする。

「っ!」


ブォォ!!シュッ!


「影の竜はその姿を見せず。」

ガジルさんの攻撃をかわし、背後に回った。
ガジルさんはすぐに気づいたようだ。

「確実に獲物を狩る!」

ガジルさんを掴もうとした。


ガシッ!


「!!」

しかしガジルさんはその手を逆に掴んだ。

「確実に獲物を・・・何だって?」


ドン!!!


「ばがっ!?」

ナツさんも攻撃を受ける前に、先に攻撃をした。

「な・・・なぜ動ける!!?」

驚いたでしょうね。俺はもう知っています。

「聖痕が焼き消されて・・・」

そう、さっきの魔方陣の様なものはナツさんの魔法で焼いて消したのだ。

「なかなかやるじゃねーか。だけどまだまだだ。」

「あまり調子に乗んなョ、小僧共。」

2人はそれぞれの相手に向かってそう言った。

妖精の尻尾(フェアリーテイル)をなめんなっ!!!!」


ガコッ!!!!


「ごはァッ!!」

ガジルさんはそのまま肘打ちで攻撃をした。


ドッ!!!!


「ぐおっ!!」

ナツさんも殴って攻撃をした。

「やっぱり最高だぜ、アンタら。
 こっちも全力の全力でやらなきゃな。」

スティングって人はそう言うと、構えを取った。

「白き竜の拳は炎さえも灰塵に返す。滅竜奥義・・・」





































「ホーリーノヴァ!!!!」

白い光を込めた拳を放った。


ドゴォォッ!!!!


激しい爆発が起きた。けど・・・


ガッ!


「っ!?」

その拳をナツさんは片手で止めた。

『ヤジマさん!!!これは一体・・・!!!』

『・・・・・・。』

「ガジル!!!!」

ローグって人がガジルさんを攻撃しようとしたが・・・


ドン!!!!


逆に返り討ちに遭うのだった。

『ウム・・・格が違いすぎる。』

その言葉に会場が騒ぎ出す。

『こ・・・こんな展開・・・!!!誰が予想できたでしょうかー!!?
 剣咬の虎(セイバートゥース)の双竜、妖精の尻尾(フェアリーテイル)の前に
 手も足も出ずーーーーーーーーーーーーっ!!!!
 このまま試合は終わってしまうのかーっ!!!』

そうだといいけど・・・


「ハァ、ハァ、ハァ・・・終われるモノか・・・。」

「ああ・・・簡単に越えられる壁じゃねえ事はわかってた。」

倒れた2人が起き上がり、そう言う。

「わかってるよ、レクター。約束だもんな。負けねえよ。
 負けられねえんだよ、レクターの為に・・・。」

そう言うと、先ほどの魔力増幅術よりも魔力が高くなっており、
2人の顔には模様みたいなモノが出てきた。

「!!」

「何だこの魔力は!?」

これってまさか・・・







































「ドラゴンフォース・・・!!!!」 
 

 
後書き
どうも、白鋼です!
今回の話も短くしてしまいました。
予定では、最後まで出そうと考えましたが、
ここまでにしました。いかがでしたでしょうか?
次回もお楽しみに!! 
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