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オズのボタン=ブライト

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第二幕その三

「私が行こうかしら」
「貴女がなの」
「ええ、私はいつも姫様と一緒だし」 
 このことはドロシーと一緒です。
「姫様お付きの侍女でもあるから」
「こうした時はっていうのね」
「私が行けばどうかしら」
「そうね」
 少し考えてからでした、ドロシーはジュリアに答えました。
「お願い出来るかしら」
「それじゃあね」
「それと今はトロットとハンク、ベッツイと船長さんもそれぞれ冒険に出ていないけれど」
「それでもよね」
「ジャックのところに遊びに行っている木挽の馬が戻って来るから」
「もうすぐね」
「馬とジュリアと一緒にね」
 このパーティーでというのです。
「行けばいいかしら」
「それじゃあ私と馬がね」
「ええ、オズマのお供をして」
「そうするわね」
「オズマもそれでいいかしら」
 ドロシーはジュリアとお話をしてからでした、そのうえで。 
 オズマにもです、こう尋ねました。
「それでいいかしら」
「ええ、私はね」
 にこりと笑って答えたオズマでした。
「そうさせてもらうわ」
「それじゃあね」
「三人で行くわ」
「もうすぐ馬が帰って来るから」
「馬に乗ってリンキティンク王の宮殿まで行って」
「あの子達を待つわ、それでね」
 ボタン達に会ってからのこともです、オズマは言及しました。
「あの子達と今回はどうするか」
「それもお話するのね」
「この王宮まで来て遊ぶのもいいし」
「他にもよね」
「ええ、冒険もいいから」
「まずはあの子達と会ってからね」
「それから次第だね」
「あれっ、皆集まってどうしたの?」
 さっきまでおトイレに行っていたトトがでした。皆のところに来て尋ねてきました。
「いないから何処に行ったのかって探してたのに」
「あら、トト」
 ドロシーはトトに気付きました。
「貴方さっきまでいたのに」
「それがおトイレに行ってたから」
「ここにいなかったのね」
「そうだよ、そういえばドロシー鏡のお部屋でオズマと冒険のお話してたね」
「さっきはね」
「それでオズマが冒険に出るんだね」
「ジュリア、それに馬と一緒にね」
 この三人でというのです。
「カルロスやボタン達を迎えに行くのよ」
「あの人の宮殿ならね」
 そう聞いてです、トトが言うことはといいますと。
「今ガラスの猫とビリーナもいるよ」
「あっ、そういえばこの前一緒に行ったわね」
「つぎはぎ娘と一緒にね」
「忘れたわ、あの娘達も冒険に出ていてね」
「いないんだよね」
「エリカも一緒だったわね」
 あの猫もです。
「そうだったわね」
「そう、四人はいないよ」 
 つぎはぎ娘達はというのです。 
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