ヘタリア学園
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第五千六百三十四話 悪趣味だった
第五千六百三十四話 悪趣味だった
チャイコフスキーさんの人間性についてはです、ロシアは日本に思い出せる限りのことをお話しました。
「女の人を悲しませる趣味があってね」
「基本冷たかったのですね」
「女の人は嫌いだったんだよね」
「つまり、ですね」
「そうした人って噂が当時からあったよ」
そうだったのです。
「あとどうも好き嫌いがはっきりしていたね」
「だからオネーギンさんにも冷たかったのですか」
「そうなんだよね、音楽家としての才能は豊かだったけれど」
「偏屈なところがありましたか」
「そうなるね、今思うと」
「お付き合いが難しい人でしたか」
「ベートーベンさん程じゃなかったと思うけれど」
この人はまた格が違います、あまりにもコミュニケーション能力がなくて可哀想な人生を送ってしまった程です。
「難しい人だったね」
「やはりそうでしたか」
歌劇にもその傾向が出ているのでしょうか、プーシキンさんの原作とかなり違うことにも。
第五千六百三十四話 完
2016・6・1
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