油断はさせない
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第五章
「そのことはね」
「そうなんだ」
「だからまたね」
「また?」
「ええ、このお店に来たいわ」
「そうだね、俺もだよ」
ジルはマリーを天使と思いながら答えた。
「是非行きたいよ」
「そうよね、それじゃあね」
「また今度ね」」
「その時にね」
まさにというのだ。
「楽しもうね」
「二人で」
「他の場所もよ」
マリーはさらに攻めた、何気なくを装って。
「二人で行きましょう」
「俺とマリーで」
「ええ、二人でね。その時はね」
さらに言うのだった。
「今のデート以上にね
「今以上に?」
「ええ、楽しいデートにしましょう」
「それじゃあ」
こう頷いてだ、そしてだった。
ジルはマリーに約束した、その彼の言葉を受けてだ。
マリーは今度はだ、彼から顔と視線を逸らしてだった。
微笑んでだ、こんなことを言った。
「何かサービスするかも」
「サービス?」
「若しかしたらね」
「そうなんだ、じゃあ」
「ええ、次はね」
こう話してだ、そしてだった。
ジルはマリーに強く約束した、次のデートは今回以上に楽しく素晴らしいものにすると。そのデートの後でだった。
マリーが友人達にだ、学校で昼食を食べた後キャンバスの中庭で友人達に笑顔で話した。
「それでどう?彼の噂」
「ええ、声をかけられてもね」
「全力で断る様になったらしいわ」
「自分にはもう相手がいるって言ってね」
「これまでもそうだったけれど」
「今はね」
「もう全力でらしいわよ」
誘いを断っているというのだ。
「もうね」
「そうよね」
マリーはその話を聞いてて、満足した笑顔で応えて言った。
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