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バイオ パンデミック

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外へ

「一体何があったんだ、、、、」
 唯一つながった電話が唐突にきれ、外をみたら世界は荒廃していた、自分が住んでいたであろうこの町はこんなだったか、いや違う記憶にはないがもっとこう人が溢れるくらいいた気がする、その街でこんなにも静かなのは異常だった。
 40分前に押したナースコールも今だ誰も来る気配がない。
「俺これからどうすればいいんだろうな」
 聖也は自分がこれからどうすればいいのかどうにもわからなかった、ふと開いたままの電話を見るとそこにはさっき僅かに電話ができた相手「菊池 陽菜」と書いてあった、彼女は自分にとって何者なんだろうか、一体どんな人で、自分の何を知っているのだろうか、思い出せない頭で必死に思い出そうするが何もわからなかった、何もわからいことがひどく切なく、もどかしい気持ちになった。
 


 30分ぐらいたっただろうか、いくら思い出そうとしても何も思い出せず、このままでは仕方がないと思い自分の個室のいたるところをあさってみた、そうすると自分のものと思われる服と靴、日用品、バックが見つかった。
「病衣のままじゃな」と思い、着替えてみると、やはり自分のものだっだのであろうサイズがぴったりだった、これも彼女が持ってきてくれたものであろうか、そうだったらいいなと現在でのただ一つ自分を知るための手がかりである彼女の事を考えた。

 あれから何回も電話をしてみるがつながらない、つながってほしいと思う期待とは裏腹にそれは無駄にコール音を響かせるだけだった、自分はどうしたらいいのだろうかと考えていくと一つの結論に達する手がかりである菊池陽菜をを見つける事だった、彼女に会えば何かわかるかもしれない、それ以外には何も思い浮かばなかった。そう思うと行動は早かった必要なものをバックに入れ、護身用に棚にあった果物ナイフを持った、そして扉に近づき、何かいたらという恐怖を抑えながら、ゆっくりと扉を開けた、、、、、、 
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