英雄伝説~運命が改変された少年の行く道~(閃Ⅱ篇)
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第128話
同日、10:30――――
~行政区~
オルキスタワーへ続く道を魔導兵達が警備していたその時、銃撃やアーツ、矢や魔術が放たれ
「おおおおおおおっ……!」
「行きます……!」
「せーの!」
ヴェンツェルとリタ、シャマーラが同時に攻撃して魔導兵を滅した!
「魔導兵の殲滅、完了です!」
「クリア!」
「今よ!」
「突入してください!」
そしてセティやスコット、エオリアとエリナが叫んだその時、警察車両が次々とオルキスタワーに向かい、セティ達もオルキスタワーに向かって行った!
~オルキスタワー~
オルキスタワーの正面入り口付近には多くの魔導兵が待ち構えていた。そこに警察車両が到着し、次々と警官が現れ
「迎撃を開始します!」
「車輛を盾にしろー!」
一課の刑事や広報課の課長の号令を合図に警官やセルゲイ達は銃撃を始めた!そして銃撃に魔導兵達が怯んでいる所にセティ達やカーリアンが攻撃を仕掛けて次々と魔導兵を滅し始めた!しばらく銃撃を続けると車輛の近くに魔導兵が現れ、車輛を攻撃した!
「うおおおおっ!?」
「ひええええっ!?」
魔導兵の攻撃に警官達が怯んだその時、偃月輪が魔導兵を襲って怯ませ
「そーらよっ!」
そこに剣を装備したレクター少尉が強襲し、次々と攻撃を加えて魔導兵を滅した!
「お次は任せたぜ~。」
「―――ええ。」
そしてレクター少尉の言葉に頷いたキリカ補佐官は今度は逆側の車輛の側に現れた魔導兵に向かい
「ハッ……!」
武具を付けた拳による一撃で魔導兵を滅した!
「す、凄い……!」
「さすがは泰斗流だな……」
「へえ……さすがはジンと同門なだけはあるわね♪」
キリカ補佐官の攻撃を見た警官は驚き、セルゲイとカーリアンは感心した。するとその時!
「みんな、お待たせ!!」
「―――これより俺達も参戦する。」
「行くよ、ノイ、クレハ!」
「うん!」
「ええ!」
「僕達も行くぞ、フィーナ、エレナ!」
「「はい!」」
なんと南口で戦っていたエステルやセリカ達が現れて次々と魔導兵達に攻撃を仕掛けて滅し始めた!
「あら、もう南口の戦闘を終わらせたの。随分腕を上げたじゃない。」
エステル達の登場にキリカ補佐官は目を丸くし
「えへへ……キリカさんと一緒に戦うなんて初めてだね♪」
「フフ、そうね。それじゃあ行きましょうか。」
「うん!」
そしてキリカ補佐官の言葉にエステルは頷いた後ヨシュア達やセリカ達と共に凄まじいスピードで次々と魔導兵を滅し始めた!
「やれやれ。目立ちまくってんなァ。ま、こっちは少し、ラクをさせてもらうかね。」
エステル達の戦いを苦笑しながら見ていたレクター少尉は高位アーツを放って多くの魔導兵達を怯ませた!
「頃合いか………」
その様子を見ていたセルゲイは静かな口調で呟いた後エニグマで通信を開始し
「――――特務支援課、突入!”道”は拓いた!後はお前達に任せる!」
「了解!」
通信相手―――ロイド達に号令をかけた!すると特務支援課の二台の車両が猛スピードで突っ込んで出入り口をぶち破ってタワー内への侵入を果たした!
~クロスベル領空~
一方その頃、アイオーンと戦うフェミリンスとメルカバ伍号機はフェミリンスの活躍によってアイオーンを破壊の一歩手前まで追い込み、追い込まれたアイオーンは変形してエネルギーを溜め始めて膨大なエネルギーを放ったが
「―――無駄です!!」
フェミリンスがメルカバ伍号機の前に出て大規模な結界を展開して防御し続けた!
~メルカバ伍号機・ブリッジ~
「よっしゃ、フェミリンスさんが主砲を防いでいる間に一気に決めるで。――――”アレ”を使う。」
「グラハム卿……!?」
「まさか……!」
敵の様子を見ていたケビンの判断を聞いた星杯騎士達は驚き
「待って……!いきなりすぎる!”聖痕”を使っての砲撃を使わなくてもフェミリンスさんの援護に徹しているだけで確実に破壊できる!」
リースは血相を変えて叫んだ。
「せやな………けど肝心な事は全部”神”頼りで援護くらいしかできんようでは名を継いだ姉さんに顔向けできん。みんな、サポートしてくれ。」
一方ケビンは優しげな微笑みを浮かべて答えた後星杯騎士達に指示をし
「……承知しました。」
「モード”S(スティグマ)”を起動……!」
指示をされた星杯騎士達は重々しい様子を纏って頷いた後操作を始めた。
「ケビン……後でこの事を知った姉様に怒られてもしらないよ……」
「ハハ、姉さんの事やから間違いなく怒ってきそうやな……ま、それも懐かしくてええやないか。」
辛そうな表情をしているリースの言葉を聞いたケビンは苦笑した後寂しげな笑みを浮かべた。
「………何をするつもりかわかりませんが、リースさん。”聖痕”の加護を受けた貴女ならケビンさんの負担を減らす事はできます。なので、彼に力を貸してあげてみては?」
「………わかりました。」
その時エイドスの言葉を聞いて何かを察したリースは頷いた後ケビンの側に移動し
「リース……」
自分の側に来たリースをケビンは複雑そうな表情で見つめた。
「―――”影の国”でケビン自身が言ったでしょう?私はケビンの”相棒”だって。そして……私はケビンの隣でずっと歩いて行くことを。」
「……せやな……だったら遠慮なく力を貸してもらうで!ついでに後でオレと一緒に怒られて姉さんの怒りの一部を受け持ってくれ。」
「うん……!あ、でも姉様の説教はケビン一人だけが受けて。」
「リ、リース……お前な……」
リースの口から出た予想外の答えを聞いたケビンは表情を引き攣らせ
「―――冗談。後で私も一緒に怒られてあげるから。というか姉様の事だからケビンの無茶を見逃した私にも怒る事は目に見えているし。」
「ったく、相変わらず姉妹揃ってマイペースやな……」
そして静かな笑みを浮かべて言ったリースの言葉を聞くと呆れた表情で溜息を吐いた後リースと手を繋いでかつて”影の国”でルフィナを撃ったように互いの身体を合わせて正面を見つめ
「フフ………」
その様子をエイドスは微笑ましそうに見守っていた。
「「『我が深淵にて煌く蒼の刻印よ……………』」」
そしてケビンとリースが同時に祈るとケビンの背に蒼き”聖痕”が顕れると共にリースの背にも小さな蒼き”聖痕”が顕れた!
「「『天に上りて煉獄を照らす光の柱と化せ………』」」
二人が祈り続けると”聖痕”は輝き出した!
「――――”メルカバ”の全導力を収束!」
「”聖痕”パターンを認識!外部への展開を開始します!」
「「守護騎士第五位(第五位の従騎士)、”千の護手”(リース・アルジェント)が命ずる………”聖痕砲”メギデルス――――展開!!」」
ケビンとリースは同時に叫ぶとメルカバがある兵器を発動した!
~クロスベル領空~
フェミリンスがアイオーンの主砲を防いでいると正面に巨大な蒼き”聖痕”を顕させたメルカバ伍号機がフェミリンスと並び、膨大なエネルギーを放ち、放たれた”聖痕”のエネルギー砲はアイオーンの主砲が放つエネルギーをも呑みこんでアイオーンを貫いた!
「―――止めですわ!イセリアルブラスト!!」
それを見たフェミリンスは結界を展開するのを止めて、さらに上空へと舞い上がって膨大な神力や魔力が纏ったエネルギーをアイオーンに放った!そしてメルカバ伍号機とフェミリンスの膨大なエネルギーをまともに受けたアイオーンは連鎖する爆発を起こしながら木端微塵になった!
その後オルキスタワーの攻略を開始したロイドはエリィ、ティオ、ランディ、ダドリー、キーア、セシル、ツァイト、エリゼ、ルフィナ、ロカ、そしてヴァイスとギュランドロスと共にタワー内の探索をする事に決めて残りの数人を待機メンバーに残した後20Fまではエレベーターで行けたが、そこからはセキュリティーによって昇れなくなっていた為、20Fからは徒歩で昇っていく事にし、魔導技術によって創られたタワー内を協力して昇って行き、ついに制御室に到着してタワーの制御をある程度解除できた後、非常階段で36Fへと昇り、フロアに出た。
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