英雄伝説~運命が改変された少年の行く道~(閃Ⅱ篇)
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外伝~漆黒の守護神~
~離宮郊外~
離宮の郊外ではメンフィル軍が領邦軍相手に圧倒していたが、特にゼルギウスは生身でありながらまるで”鬼神”のような強さを領邦軍に見せつけていた!
「断臥昇天――――くらえっ! 」
「え―――グアアアアアアアッ!?」
跳躍したゼルギウスは凄まじい闘気を込めた大剣を領邦軍の兵士が操縦する機甲兵に振り下ろして機甲兵ごと兵士の身体を縦にわかれさせて絶命させた!
「なあっ!?」
「な、生身で機甲兵を斬るだと!?」
「クソッ、化物が……!撃て――――ッ!!」
それを見て混乱した兵士達はゼルギウスに一斉射撃を放ち
「魔神剣・翔牙!!」
「グアッ!?」
「ガガッ!?」
敵の攻撃に対し、ゼルギウスは跳躍して回避すると共に衝撃波を兵士達に放って怯ませ
「滅せよ―――煌塵裂破!!」
「ギャアアアアアアッ!?」
兵士達に詰め寄り膨大な闘気を纏った大剣を真横へと薙ぎ払い、兵士達の身体を上下にわかれさせて絶命させた!
「覇道―――滅封!!」
「ウアアアアアアアアッ!?」
「ガアアアアアアッ!?」
続けてゼルギウスは闘気エネルギーの極太のレーザーを放って装甲車を破壊した。
「心得よ!我が剣は我が皇の牙!六道の悪行を浄滅せん!」
そしてゼルギウスは領邦軍の機甲兵の部隊に大剣を奮って闘気によって発生した炎の球体を命中させて機甲兵達を怯ませ
「闢――――魔神王剣!!成敗!!」
「グアアアアアアアッ―――――ッ!?」
「アアアアアアア――――ッ!?」
跳躍し、機甲兵達を一刀両断して領邦軍の兵士達を絶命させた!
「ヒィィィィ―――ッ!?」
「何なんだよ、あの騎士は!?」
「包囲して一気に決めろ!」
ゼルギウスの獅子奮迅の活躍に恐怖した機甲兵達はゼルギウスを包囲して討ち取ろうとしたが
「覚悟はできたか……? 苦しむのは一瞬で済む!ハァァァァァ………!」
ゼルギウスは次々と繰り出される攻撃を次々と回避しながら機甲兵に斬撃を叩き込み
「極技―――――炎帝剣舞連―――――ッ!!」
「あ、熱い、熱いよ―――――ッ!?」
「ガアアアアアア―――――ッ!?」
「ギャアアアア――――――ッ!?」
「め、女神様―――――ッ!?」
そして大剣を空へと掲げると同時に自分の周囲に膨大な闘気によって発生した空高くまで届くほどの高さの灼熱の炎で機甲兵の中にいる操縦士達を焼死させ、ゼルギウスの絶技――――炎帝剣舞連を受けた機甲兵達は全身焼き焦げた状態で地面に倒れた!
「ば、化物が……!応援はまだか!?」
圧倒的な強さを見せつけるゼルギウスに表情を歪めた領邦軍の隊長が怒鳴ったその時、援軍が現れ、その中には軍用飛行艇や新型の機甲兵―――”ヘクトル”の姿もあった。
「おお……!やっと、来たか!あの黒騎士を集中攻撃せよ!奴が厄介すぎる!」
援軍の登場に明るい表情をした隊長が指示をしたその時!
「その程度でこの私を討ち取れると思うな!覇道――――滅封!!」
ゼルギウスは闘気エネルギーの極太のレーザーを飛行艇に向かって放った!するとレーザーに直撃し、機体を貫かれた飛行艇は煙を上げて地面に激突した!
「このっ!!」
その時ヘクトルが近づき、剛腕をゼルギウスに放ったが
「ぬぅんッ!」
「馬鹿なっ!?機甲兵の攻撃を生身で受け止めるだと!?」
何とゼルギウスは大剣でヘクトルの攻撃を受け止めた!
「オォォォォッ!!獅吼――――」
「うあっ!?」
ゼルギウスは自分自身に気合いを入れて受け止めている”ヘクトル”の拳を弾くと共に炎の獅子の闘気を放ち
「爆炎陣!!」
「グアッ!?」
勢いに乗って跳躍し、”ヘクトル”に大剣を叩きつけ、闘気による炎の大爆発を起こしてダメージを与えると共に転倒させた!
「止めだ!――――斬!!」
「ギャアアアアアアッ!?」
そしてゼルギウスはクラフト――――煌塵裂破で”ヘクトル”を操縦者ごと真っ二つにした!
「ヒィィィィッ!?」
「軍用飛行艇どころかし、新型の機甲兵までもが……!」
「ば、化物……!」
「何なんだよ、奴は!?」
「き、きききき、貴様、本当に人間か!?」
ゼルギウスの戦いを見ていた領邦軍の兵士達や隊長は怯え
「――――我が名はゼルギウス・カドール!大恩あるリフィア皇女殿下より頂いた二つ名は”漆黒の守護神”!”守護神”の名にかけてここは一人足りとも通さぬ!私に討ち取られる覚悟がある者達はかかってくるがいい!全員纏めて冥き途に送ってやろう!」
ゼルギウスは全身に膨大な闘気を纏って大剣を領邦軍に向けて声を上げた!
「おおっ……!あ、あれがリフィア殿下の親衛隊入りを希望していなければファーミシルス大将軍閣下の跡継ぎになっていたと謳われている”漆黒の守護神”の力……!」
「さすがゼルギウス将軍閣下だ!」
「我らも将軍閣下に後れを取るな――――ッ!!」
「我らが主、リフィア殿下に勝利を捧げろ――――ッ!!」
「次代のメンフィル皇帝たるリフィア殿下の守護という栄誉ある大任を任された親衛隊の”力”をエレボニア帝国に見せつけてやれ――――ッ!!」
「オォォオオォオオオオ―――――ッ!!」
”鬼神”の如きの強さを見せつけるゼルギウスの活躍にメンフィル兵達は指揮を高め、ゼルギウスと共に凄まじい勢いで領邦軍を滅し続けた!
~カレル離宮~
「思ったよりも広いですね……」
「さすがに砦ほどではないと思いますが……」
離宮内に突入し、周囲を見回したエリゼとルベールが呟いたその時近衛兵や軍用魔獣達が次々と現れた!
「貴様ら!ここがどこだと思っている!」
「下がれ―――不敬であるぞ!」
近衛軍はリフィア達を睨んで声を上げ
「不敬は貴様らであろうが!」
「全くですね。」
「このまま突破しましょう!」
「クク、もっと出てくるがいい!全て我が滅してやろう!」
近衛軍の言葉を聞いて声を上げたルベールの言葉にエリゼは静かな怒りを纏って頷き、リーシャは斬魔刀を構え、ディアーネは凶悪な笑みを浮かべ
「―――総員、戦闘開始!メンフィルの怒り、思い知らせてやれっ!そして余達の道を阻む愚か者共を殲滅せよ!」
「仰せのままに、殿下(イエス・マイロード)!!」
リフィアは親衛隊の兵達に号令をかけた後戦闘を開始した!
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