fate/EX=zero
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天才少女の月旅行
1回戦1日目
前書き
前回までのあらすじ
金髪ドリルが対戦相手と決まり
臙条 巴が協力関係にならないか?と言ってきた
次回更新いつになるかなぁ(遠い目)
「本当に大丈夫でしょうね?」
バーサーカーを引き連れてアリーナへ来たがどうにも不安だ
腐ってもサーヴァント
まさか1回戦のアリーナに出るような敵性プログラムに負けるような存在ではない思いたいが大丈夫か?
頼むから大丈夫だ、問題ないとか言わないでくれよ?
「安心してください!私はサーヴァントの中でも特に戦闘に特化した能力を持つんですよ!雑魚相手なんてちょちょいのちょいです!」
アリーナですることは大きく分けて3つ
暗号鍵と呼ばれる決戦へ進むための鍵が発生するのでその回収
敵性プログラムを倒してレベル上げ
敵サーヴァントの情報収集
今日は初日だしとりあえずレベル上げをしながらルヴィアのサーヴァントを見れないかと思っている
「んじゃとりあえずそこのでかい蜂型敵性プログラムから倒してみて」
付近では一番強い力を感じさせているがこれくらいは倒してもらわないと困る
「了解です!」
端末を弄りバーサーカーのスキルを確認する、ふむ
現時点でバーサーカーが扱えるスキルは3つ
筋力パラメーターに依存する攻撃スキル
『狂乱の刺突』
ダメージ半減効果を得る
『貴族の鎧』
自動発動スキルで攻撃が命中するたびにHPが回復する
『忠実な騎士』
まぁ、所謂物理系だな
攻守のバランスは悪くない
何よりバーサーカー化のデメリットが戦闘では見られないというのが素晴らしい
「この槍!お姫様に捧げます!」
バーサーカーの割にはランスの技術が高い
もっとも私程度で見える技量なのであくまでバーサーカーにしては…だが
しかし筋力A+の攻撃力は1撃1撃が重い
「これが…サーヴァント…」
自力で撃破しようと思うと丸一日は準備が必要であろう敵性プログラムを一撃で撃破した
「お姫様!お姫様!お姫様!」
抱きついてくるバーサーカー…まぁ、ちゃんと敵を倒したしそれくらいの我慢はするか、なぜ女同士で抱き合わんといけんのだ
キマシタワーを建てたくないが機嫌を損なわれると困るしな
ってまずい!
「バーサーカーの筋力で抱きしめられたら死ぬっての!」
「むぅ」
危ない危ない
「オーッホッホッホ!!何を遊んでいるのかしら?」
ルヴィア……やはり居たのか
「はぁ、いや本当困ったもんだよ」
「見たところバーサーカーかしら?あなたにはお似合いですわね」
「そうね、いっそ普通に狂っててくれたら楽でいいんだけどこのバーサーカーどうにも変なのよ」
「サーヴァントを満足に扱えないなんてあなたは本当」
「…………死ね」
低くどこか怖い声
発したのは私ではなく…当然ルヴィアでもなくバーサーカー
急に魔力消費が激しくなっていることに気が付いた時には攻撃を仕掛けていた
だが
「所詮はバーサーカー!計算通りだ!」
突如現れてバーサーカーのランスを盾で受け止めたサーヴァント
ほぼ裸の恰好で仮面を被っているため顔は見えない
所謂スパルタ兵…といったような恰好だ
人類最強の兵士と言われるスパルタ兵が相手か
装備は槍と盾
「バーサーカー下がって!」
しかしまぁ、私のバーサーカーと違い随分と正体がわかりやすいサーヴァントだな
スパルタ兵でサーヴァントになれるような存在は恐らくスパルタ王の称号を得た者に限られる
しかしスパルタ王と言っても何人もいるからわかんないな
神話時代から存在してるし
んー、どれかはわからないな、まぁ今後見定めていくしかないのだろう
「それがあなたのサーヴァントってわけね、人類最強のスパルタ兵ってところかしら?」
「その通りですわ、この筋肉!これこそが優れた証!あなたのサーヴァントとは格が違うということ理解していただけたかしら?」
ふむ、バーサーカーのランスを受け止めたからか調子に乗っているようだが筋力のパラメーター的にはこちらの方が高そうだ
筋肉があるからって筋力のパラメーターが高いとは限らない
ムキムキでも筋力Dのようなサーヴァントも居るらしい
それより
「バーサーカー、私の指示なく動かないで」
「お姫様のことをバカにするような女は死んだ方がいいんですよ!」
うーん、こういうところはバーサーカーか
まぁ、ノリがいつもと同じになったしいいか
あの一瞬だけバーサーカーの本性が垣間見えたような気がする
「だとしてもダメ、あなたは私のサーヴァントなんだから私の指示なく戦闘を開始しないで」
「むぅーだって私が有能だということを証明しないと私のこと捨てるんでしょう?捨てないでくださいお姫様!!」
「わかったからとにかく私の言うことを「オーッホッホッホ!!自分のサーヴァントも従えられないのかしら?」
「「あんたは黙ってろ!!」」
ふん、今のバーサーカーの攻撃でムーンセルが私闘とみなして警告を発しだした
「まぁ、強制戦闘終了まで時間はあるし…バーサーカーやっちゃって」
戦闘になってしまったのなら仕方がない、対サーヴァントでの実力や魔力消費を確認するためにもちょうどいい機会かもしれない
「はい!お姫様!こんなエセお姫様と筋肉ダルマなんてちょちょいのちょいですよ!」
ランスを握りなおしてくるくるくると回すバーサーカー
「ふん、いいでしょう……ランサー!やっておしまいなさい!」
「計算通りだ!いくぞマスター!」
しかしあのランサー計算通りとかさっきも言ってたがあんまし賢いタイプには見えないけどな
賢さにパラメーターがあるのならDが良いところだろう
「とはいえバーサーカーのランスを受け止めた防御力だけは警戒しないとね」
ブレイク重視でバーサーカーに指示を出していく
「お姫様!このランスあなたに捧げます!」
思いっきりランスを振りぬくバーサーカー
敵のランサーは案の定盾を構えるガードの構えだ
「ぐぅぅぅあぁぁぁぁぁぁぁ!だがこの程度のダメージ!計算通りだ!」
ブレイクで相手のガードを2回打ち破るどうせ次はブレイクだ
「ここだぁ!!!……ぐっはぁぁぁぁぁ!!計算違いだとぉ!!」
反撃しようとしてきたところでさらに攻撃を叩き込んでいく
「うぐあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!計算違い…だとぉぉぉぉぉぉぉ!!」
「いちいちやかましいわ!少しは黙って倒されてくれないかな!?」
攻撃を受けるごとに叫び声をあげるランサーがなんかこう……暑苦しい
「お姫様、あのランサーの耐久力は少し厄介かもしれません」
「ん?」
「結構全力で打ち込んでるんですがHPの減りがあまりよくありませんよ、耐久ランクAに加えて防御や持久系のスキルを持っているみたいです」
ほう、バーサーカーのくせに意外と分析とかできるのか
「倒しきるのが難しいタイプか……ちょっと厄介だな……」
魔術回路の都合上長時間の戦闘は避けたいんだがな
まぁ、いくら耐久が高くてもバーサーカーの筋力はA+
ほぼ最高レベルの攻撃力があるんだ、それこそ防御系の宝具でも持ってこられるとあれだが
「悪くないよバーサーカー、見直した」
バーサーカーの保有スキル『騎士の決闘』が発動していたこともあるがパラメーターはこちらの方が全体的に上だろう
スパルタ兵ということは人か天属性のサーヴァントだろうから怪物狩り(偽)が発動しないのは残念だが
「ぐぬぬぬぬ!撤退ですわランサー!」
「あらあら、逃げるのルヴィア?」
このままアリーナで戦闘させて疲れてきたところで第2ラウンドで倒せたら楽でいいんだけどなぁ
「引き時はわきまえていますわ!この借りはいずれ返させていただきます!」
オーッホッホッホ!とルヴィアはリターンクリスタルで帰って行った
「ふん、あんな雑魚決戦日になる前に仕留めれますよ…お姫様?」
ルヴィアが居なくなったのでその場に座り込んだ私を心配そうに見つめてくるバーサーカー
「ちょっと魔術回路が疲れちゃってね」
急に戦闘を始められると魔術回路への負荷が大きいのだ
「今日はこれくらいにしてマイルームを見に行こうかバーサーカー」
まだ決戦日まで余裕がある
ムリをしてアリーナで力尽きては意味がない
「わかりましたお姫様……少し失礼しますね」
「え、ちょ、おま」
バーサーカーにお姫様だっこされ焦る私
まぁ、いいや
自身に割り当てられたマイルームへ入るとそこにはベッドしかないただの空き部屋が広がっていた
「んーなんかさびしくないですか?」
「そうね」
「ベッド1つしかないですね?」
「そうね」
「ベッド1つですよね?」
「そうね」
「さびしい部屋ですね?」
「そうね」
「さびしいんですよね?」
「そうね」
「つまりそういうことでいいんですよね?お姫様」
「コードキャストreform_30」
かばんの形をした消費型のコードキャストを使用するとぽんぽんと家具が出てくる
私が研究所で使っている道具を電脳化したものだ
当然かばんの中からはベッドも出てきている
「さて、これでよし」
バーサーカーが何を考えていたか知らな…いやお察ししたがこれで無問題
そういえばジナコは予選突破したのかな?
「うぅ、お姫様はひどいです」
「何か言った?バーサーカー」
「契約初夜ですよ!?お姫様(自主規制)で□□□□とか××××とか!」
「わぁーバーサーカーらしく何を言っているのかわからないなー」
ムーンセルの規制が入るようなことは言わないでほしい
「そういえば組むとかいう話はどうなったんです?」
「あぁ、臙条さんの話ね」
魔術回路を直せる可能性は高いかもしれないがわざわざ組むというのはな
組むのなら遠坂時臣とかそこら辺の方がいいのだが
「とりあえずキャスターのサーヴァントを持っているマスターを把握してから考える、それに今は目の前の戦いに集中したい」
明日は午前中に図書室でスパルタ王について調べるとしよう
その後レべリングしつつ暗号鍵を入手
並行してルヴィア以外のマスターについても調べたい
特にレオ ユリウス 遠坂時臣 間桐雁夜 この4人には警戒が必要だろう
あと遠坂凛とラニもか
他にも数名強力なウィザードが居た
「お姫様!一緒にお風呂入りましょうよー!」
「ああ、もぅ、このバーサーカーは…」
とにかく今日は休もう
夜になった
目標は寝ている
この距離ならば確実に……
「もらったぁ!!!」
私はお姫様の眠っているベッドへ飛び込む!
そして
「わ!!」
ベッドに仕掛けられたマグダラの聖骸布を元に対女性用に切り替えられたコードキャストによって私は拘束されてしまった
「こんな…生殺し」
あぁ、でもお姫様の寝顔が良く見えるしこれはこれでありかな
「愛していますよ、お姫様」
後書き
信じられます?決闘日までまだまだあるんですZE☆
先が長すぎて泣けるレベル
適当なレべリング日やらで消化するしかない!と思い悩んでいます
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