サトシ「25歳」〜理想と現実の先にあるもの〜
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PM19:00
社員A:「お疲れ様でしたっ」
社員B:「お先します」
社員は1人またひとりと退勤し、
事務室にはサトシと部長だけが残った。
部長:「ぅっし!帰るか〜〜」
サトシ(まずい!部長が帰る!
、、仕方ない!、、一発殴られる覚悟で
言ってみるか!)
ガタッ
サトシ:「部長!、、、」
サトシは立ち上がり、部長の元へ近づいた。
部長:「お?なんだサトシっ。俺はもう帰るぞ」
サトシ:「あのぅ、、一つお話が、、」
部長:「お?、、なんだ?手短に話せっ。」
サトシ:「実は、、」
辞表を出すと決意し
いざ部長を目の前にすると、
普段とは別の威圧感に襲われ
サトシの緊張は限界を迎えていた。
部長:「お?」
サトシ:「その、、、これを!」
サトシは勇気を振り絞り、
部長に辞表を渡した。
部長:「お?なんだこれ?」
スッ
部長が辞表を受け取った瞬間、
サトシは、、、
サトシ:「すいません!!
会社の為にと今まで貢献してきましたが、
これからは新しい事に挑戦したいと思い、
その、、、退職します!」
サトシが深く頭を下げると、、、
部長:「、、、」
ポンッ(肩)
部長:「、、、サトシ、、顔を上げろ」
サトシ:「え?」
部長に肩を叩かれ、サトシが顔を上げると、、、
部長:「、、、フッ」
部長はサトシに優しく微笑んだ。
サトシ:「、、、部長!、、、」
しかし次の瞬間
ビリビリビリ、、サッ
部長:「、、、」(真顔)
サトシ:「え?」
部長はサトシの辞表を破り捨てた。
サトシ:「部長?、、」
部長:「新しい事に挑戦したいから退職〜?
ハッ、、、そんな話あるかぁっっ!!
新しい挑戦するならこの会社で挑戦しろっ!
お前が辞表出すなど1000000万光年早いわぁ!」
サトシ:「そ、そんな!」
部長:「俺は今日疲れてんだ!!
二度とふざけた事言ってくるな!!」
バタンッッ!!
サトシ:「ちょっ、部長!、、部長!!!」
部長は退勤してしまった。
サトシ:「、、、おい嘘だろ、、、」
サトシは目の前が真っ白になった。
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