サトシ「25歳」〜理想と現実の先にあるもの〜

ヒロシside

ヒロシ探偵事務所
（タマムシシティ街中）にて


ヒロシ：「スーパー”トランセル”か、、」

この日、探偵事務所には依頼人も来ず、
ヒロシは机の椅子に座りサトシに伝えられた
新しい研究所の事について考えていた。


ヒロシ：「確かにトキワシティは
カントーの中心部（タマムシ、ヤマブキ）
から外れているし、社会の目から
隠れる事も出来る。
もしかしたら、スーパーで
働きつつ捜索する可能性もあるって訳か。」


トキワシティはマサラタウンの
次くらいの田舎町であり、
他所から移住してくる人も少なく、
あまり観光客も来ない場所である。



ヒロシ：「トキワシティって、
何あったっけ、、、スーパー、コンビニ、
民家、トキワの森、、トキワの森！」


ガタッ


ヒロシは椅子から立ち上がり、
探偵として情報収集の為
今までまとめていた新聞を漁り出した。


ガサガサッ

ヒロシ：「あれは確か、2年前っ」


ガサガサガサッ


ヒロシ：「えーっと、、、あった！」


ピッ

ヒロシは2年前の新聞を机に広げた。
新聞には片隅に

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『トキワの森に謎の生物出現！？
高速で飛ぶ未確認生物！！』
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◯月◯日、トキワの森を訪れた住民から、
”恐ろしい速さで飛ぶ謎の生物がいた”との
目撃情報があった。又、この謎の生物の
存在は数週間前から地元で噂となっており、
住民の声を聞くと

「トキワの森の神様かも知れん」
「町に来ないならいいんじゃない？」
「友達が”見た”って言ってました。」

との事であり、住民の脅威には
なっていない模様。

又、専門家（生物学者）の話によると、

「この謎の生物は、”飼い主に捨てられた
ポケモン、或いは孵化施設から脱走した
ポケモン”の可能性がある」と推測し
住民への被害が出ていない様子から

「この生物に攻撃性は見られず、
こちらから何もしなければ人畜無害の
可能性がある」との事であった。

この件に関して、トキワ市長は警察に依頼し
捕獲を試みたが、あまりの速さで飛ぶ為
姿も確認出来ず、捕獲は断念した模様。

又、「市民の安全のため、
しばらくの間トキワの森を立ち入り禁止に
する予定である」と表明した。
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と記されていた。



ヒロシ：「あの時は仕事に追われていて
すっかり忘れていたよ、、、。
これがもしポケモンなら、
ポケモン捜索の重要な手がかりに
なるかも知れない。、、」


ヒロシはトキワの森に向かう事にした。