英雄伝説~焔の軌跡~ リメイク
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第95話
~アクシスピラー・屋上~
「むんっ! 受けてみよ、剣帝の一撃を………はああああっ!!」
「きゃっ!?」
「くはっ!?」
「かはっ!?」
「ぐっ!?」
「「きゃあっ!?」」
「っ!?」
戦闘開始早々にレーヴェが放ったSクラフト―――鬼炎斬によって大ダメージを受けたエステル達は怯んだが
「みんな、今助けるわ!―――それっ!!」
アーシアはすぐに立ち直ってクラフト―――セイクリッドブレスで自分や仲間達の傷を回復した。
「「…………」」
「っと!」
「フッ!」
そこに人形兵器達がクラフト――プラズマボールをルークとレイスに放ち、人形兵器達から放たれた無数の電撃の弾丸を二人はそれぞれ側面に跳躍して回避した。
「大気に舞いし精霊たちよ、清浄なる調べを奏でよ―――フェアリーサークル!!」
「くっ!?」
その時譜術の詠唱を終えたステラが広範囲の味方を回復し、更に範囲内に敵がいた場合、敵には風の力でダメージを与える攻防一体の譜術―――フェアリーサークルで自分や仲間達が受けた傷を完全に回復させると共にレーヴェ達にダメージを与えた。そして各個撃破する為にエステルとルーク、レイスとアーシアは人形兵器達に向かい、ヨシュアとアガット、ステラはレーヴェに向かって行った。
「「……………」」
自分達に向かってきた人形兵器達はクラフト―――ライアットチャージでエステル達に襲い掛かろうとしたが
「守護方陣!!」
ルークがエステル達の前に出て光の結界を展開して突進攻撃を防ぐと共にダメージを与えた。
「行くわよ―――ハァァァァァ……!去れ、邪悪なる者達よ!」
そこにアーシアがクラフト―――ホーリーパニッシャーで追撃し
「はぁぁぁぁぁ……旋風輪!!」
「断空剣!!」
エステルとレイスも続くように広範囲を攻撃するクラフトで攻撃してダメージを与えた。
「「………………」」
ダメージが蓄積された人形兵器達はアーツで回復する為に足元から光を出し始めた。
「させない―――アークフェンサー!!」
しかしアーシアのクラフトによってアーツの発動を妨害されて中断してしまい
「ぶっ潰れちまえ!烈震天衝!!
「烈震!天衝!!」
「邪霊一閃!!」
アーシアに続くようにルーク達はそれぞれクラフトを放って更に敵達のダメージを重ねた。
「「……………」」
ダメージを受けた敵達は反撃に跳躍してルークとエステルにのしかかろうとしたが
「っと!剛魔神拳!!」
「はっ!せいっ!!」
二人はそれぞれバックステップで回避した後衝撃波を放つクラフトで反撃し
「アーツ発動―――ダークマター!!」
オーブメントの駆動を終えたアーシアがアーツで敵達にダメージを与えると共に動きを封じ込めた。
「覚悟!燃え上がれ!紅蓮の刃!緋凰――――絶炎衝!!」
そこにレイスがSクラフトを放って止めを刺した!
「そこだっ!!」
「せいっ!」
エステル達が人形兵器と戦っている一方ヨシュアはクラフト―――絶影でレーヴェに強襲しようとしたがレーヴェは剣で受け流し
「そこだぁ!!」
「甘いっ!!」
アガットが放ったクラフト―――ドラグナーエッジに対してクラフト―――零ストームで相殺した。
「光よ―――フォトン!!」
「っ!?」
その時ステラがヨシュアとアガットの攻撃の間によってできた僅かな時間を使って短い詠唱で発動する譜術を発動させてレーヴェにダメージを与え
「レイシレーゼ!!」
続けて両手に持つチャクラムを連続でレーヴェに放った。
「はあっ!」
しかし放たれたチャクラムはレーヴェが振るった剣によって弾かれ
「……お前がエステル・ブライトの話にあった俺の幼馴染を名乗っていた仮面のシスター――――ステラ・プレイスか。お前は一体何者だ?」
チャクラムを弾き返したレーヴェは目を細めてステラを見つめて問いかけた。
「……少し見ない内に薄情な人になったのね。ヨシュアは出会った当初に”私が誰なのか”気付いている様子だったのに、貴方は私を”他人扱い”するなんて。」
「っ!ステラさん、やっぱり貴女は……!」
「何………っ!?」
そしてステラの答えを聞いたヨシュアが息を呑んだ後真剣な表情でステラを見つめ、レーヴェが驚いたその時
「戦闘中に余所見をするとか、いつまで俺達を舐めてるつもりだ!せいやあっ!!」
アガットがクラフト―――スパイラルエッジでレーヴェに強襲してきた。
「!!」
アガットの強襲に気づいたレーヴェは即座にバックステップで回避し
「朧!!」
「せいっ!」
自分の背後から攻撃して来たヨシュアの奇襲攻撃を捌いた。
「えいっ!アクアブリード!グランシャリオ!!」
「ガッ!?」
そこにステラが僅かな駆動時間で発動できる初級アーツをレーヴェに命中させたステラが落雷を発生させるクラフトを放って水のアーツを受けた事によって体の一部が濡れたレーヴェを感電させて怯ませた。
「鳴時雨!双針乱舞!!」
その隙を逃さないかのようにヨシュアはクラフトを連携させてレーヴェへのダメージを重ね
「ふおらあぁぁぁ!!」
「っ!?」
さらにそこにアガットがクラフト――フレイムスマッシュをレーヴェに命中させると共にレーヴェをふっ飛ばした!
「裁きの槍達よ、我が敵を貫け!―――シャイニングスピア!!」
「!そこだっ!!」
「キャッ!?」
そしてステラが放った譜術を回避したレーヴェは反撃にクラフト―――零ストームをステラに命中させてステラを怯ませ
「―――疾風突!!」
続けて電光石火の速さの突きをステラ目がけて放った。
「させない!」
しかしレーヴェの攻撃に反応したヨシュアがステラの前に出て双剣を交差させてレーヴェの攻撃を受け止め
「……っ!」
「お前がそこまでして庇うとは……何故そこまでする。あの女はカリンの面影に僅かに似ているようだが、まさかそれが理由か?」
双剣越しに伝わる衝撃に表情を歪めながらも必死に耐えてステラを庇うヨシュアを見たレーヴェはヨシュアに問いかけた。
「そう言うレーヴェこそステラさんのさっきの言葉を聞いても、レーヴェはステラさんが”誰なのか”、まだ気づかないの……!?」
「………!そんなふざけた事がありえる訳がないだろう……!お前もその目で見たはずだ……俺がこの手で”彼女”をあの場所に埋めた所を……!」
そしてヨシュアの指摘を聞いてステラがある人物である事を指摘されたレーヴェは目を見開いた後、すぐにヨシュアの指摘がありえない事を口にしてヨシュアから離れて次のクラフトを放とうとした。
「そこだぁっ!!」
「くっ!?」
そこにアガットが放ったクラフト―――ドラグナーエッジが命中してレーヴェにダメージを与え
「絶影!!」
ヨシュアは追撃に凄まじいスピードでレーヴェに襲い掛かった。
「甘い!」
強襲してきたヨシュアの攻撃をレーヴェはすぐに対応したが
「聖なる祈り、永久に紡がれん、光あれ!―――グランドクロス!!」
「ぐ……っ!?」
詠唱を終わらせて発動させたステラの術―――陣で敵を浮かせ、十字状の光で切り裂く”グランドクロス”を受けた事によってダメージを受けてしまった。
「俺を惑わす過去の幻影は消え去れ!燃え盛る業火であろうと砕き散らすのみ…………はぁぁぁぁぁぁぁ………!」
そしてダメージから立ち直ったレーヴェはSクラフト―――絶技・冥皇剣を放とうとし、レーヴェのSクラフトによって、3人を凍りつかせるかのように足元から氷が襲ったが
「もう、僕は逃げない………はぁぁぁぁ!」
「これで決まりだ!!らあぁぁぁぁぁぁ!ふおらぁ!」
ヨシュアとアガットはそれぞれSクラフトを放って回避し、そして!
「うおぉぉぉぉぉぉっ!だぁぁぁぁっ!行くぜっ!ドラゴンダーーイブ!!」
「せやっ!秘技・幻影奇襲(ファントムレイド)!!」
「ぐっ!?」
それぞれのSクラフトを叩き込んでレーヴェに大ダメージを与え、大ダメージを受けた事でレーヴェの集中が途切れるとステラを覆っていた氷は消滅した。
「はあああぁぁぁッ!光竜――――滅牙槍!!」
そこに人形兵器達との戦闘を終えたレイスが闘気によって発生した光の竜のオーラをレーヴェに放ち
「むんっ!!」
襲い掛かる光の竜のオーラをレーヴェは剣で一閃して無効化した。
「これで決めてやる!全てを緋色に包む閃火の一刀!うおおおおおおおっ!!」
「……ッ!」
側面から襲い掛かって来た闘気の炎を剣に宿したルークの滅多斬りを凄まじい速度で剣を振るって全て相殺した。
「絶――――緋凰剣―――ッ!!」
「むんっ! 受けてみよ、剣帝の一撃を………」
「させない!おぉぉぉぉ……っ!」
「何っ!?グアアアアアアッ!?」
ルークが最後に放った巨大な鳳凰をSクラフト―――鬼炎斬で相殺しようとしたがヨシュアの魔眼によって動きが封じ込められた為、襲い掛かる巨大な鳳凰をまともに受けてしまった。
「これで決めるっ!はっ!はぁぁぁぁぁぁぁぁ!せぃ、やっ!」
ルークのSクラフトが終わると続くようにエステルがレーヴェにSクラフトを放った。
「桜花無双撃!!」
「鬼炎斬!!」
「キャアッ!?」
「っつ!?」
しかしエステルが最後の一撃を放とうとしたその時魔眼の効果が切れた事によって体の自由を取り戻したレーヴェが中断されたSクラフトを放ち、互いの強力な一撃が至近距離でぶつかり合った事によって二人は同時にふっ飛ばされた。
「聖なる刃よ、邪悪なる者達に裁きを!奥義―――ホーリーストーム!!」
「ぐ……っ!?」
ふっ飛ばされたレーヴェが態勢を立て直そうとするとアーシアが聖なる光が宿った法剣の刃を飛び回らせて光の竜巻を発生させてレーヴェに追撃した。
「お願い、これで終わって!黎明へと導く破邪の煌きよ、罪深き者達に裁きを!」
そしてステラがSクラフトを発動し、ステラが聖句を唱え続けているとレーヴェを中心に光の十字架による連続爆発が発生し
「刹那の輝きに時を見よ――――エヴァンジル!!」
最後の聖句を唱え終えると巨大な光の十字架がレーヴェに刻み込まれた後光の大爆発が起こった!
「ぐああああっ…………!やるな………」
女神への献身的な祈りによって邪悪なる者達を裁く光の十字架を発生させるステラのSクラフト――――エヴァンジルを受けたレーヴェは度重なる大ダメージによって地面に跪いた!
ページ上へ戻る