支持率
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第五章
「奨学金制度やそうした制度を充実させていく」
「そうですね、そうしてです」
「学費が上がる分をカバーする」
「そうしていきますか」
「そう、そしてね」
さらに言うのだった。
「他にも学生への待遇を改善していって」
「学費の分をカバーする」
「その政策を掲げますか」
「うん、それを総理にお話しよう」
政策として、というのだ。
「それで支持率が上がればいいね。そして」
「はい、孤児院や養護学校のです」
「子供達に権利です」
「これはです」
「監視体制を強化すべきですね」
「うん、何かとね」
その孤児院や養護学校の中でというのだ。
「問題になっているから」
「だからですね」
「その監視体制の強化ですね」
「抜き打ちの検査とか」
「そうしたシステムを整えますか」
「具体的には」
篠宮は言った。
「児童虐待のね」
「ああしたですね」
「子供達を見て」
「そして子供達の声を聞く」
「そうしたシステムをですね」
「整えていきますね」
「それでいこう、児童虐待はね」
自分自身の倫理観からだ、篠宮は言った。
「放っておけないしね」
「どうしてもですね」
「この問題は」
「光が当たりにくいですし」
「家庭のことですから」
「家庭と学園はね」
その二つはというのだ。
「何かと表に出ない世界だから」
「似ていますね」
「その闇は出にくい」
「けれど光を当てないと」
「そうした問題ですから」
「うん、光はね」
それこそというのだった。
「当てないと、学校にも」
「孤児院や養護学校にも」
「是非」
「だから児童虐待防止のシステムを応用して」
そうしてというのだ。
「考えていこう」
「はい、それじゃあ」
「そうしていきましょう」
「総理にも法案として出しましょう」
「まあ児童虐待にしても」
この問題についてもだ、篠宮は言った。
「不完全だけれどね」
「はい、なくなりませんね」
「どうしても家の中のことは」
「外に出にくくて」
「よく手遅れになってから発覚していますね」
「そう、もっと改善が必要だよ」
児童虐待の問題を解決するについてもというのだ。
「親の人達への教育も重要だしね」
「そして孤児院でも養護学校でも」
「それは同じですね」
「そう、けれど不完全でも」
参考にする児童虐待への政治としての対応もというのだ。
ページ上へ戻る