サトシ「25歳」〜理想と現実の先にあるもの〜
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タマムシ公園にて、、、
昼間のタマムシ公園では、
ジョギングをする人や
カップルなどが点々としていた。
サトシ:「はぁ、もう会社戻ろうかな、、、」
サトシが休憩していると、
その前方で5歳くらいの子供が
お母さんと一緒に手を繋いで散歩をしていた。
お母さん:「ねぇケンちゃん。」
子供:「なぁにママ?」
お母さん:「ケンちゃんは、大きくなったら
何になりたいのかなぁ〜?」
子供:「ボク、警察官になりたい!」
サトシは
他愛もない会話をしながら散歩している
親子の姿を眺めていた。
子供:「それでねーー、、、
ポケモンといっしょに悪い人を
捕まえて、みんなを守って、
お母さんとポケモンといっしょに
いっぱい遊ぶんだーー!」
サトシ「!!」
子供の言葉を聞いた時、
サトシの目の前には
別の景色が広がっていた。
20年前、、、
〜夕暮れのとある帰り道〜
ハナコ:「ねぇサトシ、、」
サトシ5歳:「なぁにママ?」
ハナコ:「サトシは大きくなったら、
何になりたい?」
サトシ5歳:「ボク、ポケモンマスターに
なりたい!」
ハナコ:「ポケモンマスターに?」
サトシ5歳:「うん!それでね、
ポケモンリーグで優勝して、色んなポケモンと
ともだちになって、ママに見せるんだ!」
ハナコ:「まぁ!素敵な夢ねぇ〜!!」
サトシ5歳:「かなうかなぁ〜?」
ハナコ:「、、サトシ、、、
その夢、忘れちゃダメよ?
夢はいつか本当になるんだから!
ママはいつでも、
サトシの事応援するからね?」
サトシ5歳:「うん!!」
散歩している親子の姿が過去の自分と重なり、
忘れかけていた幼少期の記憶が映像となって
サトシの頭に流れた。
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