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70再開と真実
ユウキがALOを去って一週間がたった頃アスナはとある病院を訪れていた。キリトにユウキがいると教えてもらった病院だ。そこでアスナはユウキがメディキュボイドと呼ばれる医療機械を使っていること、HIVに感染し十五年の間闘病を続けていることを知った。
「これでよかったかな?」
「はい、ありがとうございます」
アスナはユウキの担当医師である倉橋先生と昼食を取っていた。ユウキと再会しユウキの秘密を知ったアスナはユウキの夢である学校にいくというのを叶えたいと考えていたアスナはキリトが視聴覚双方向通信グローブを作っていたのを思いだし使えるかどうかをキリトに聞いたところすぐに調整すると言う返事が返ってきた。
「倉橋先生一緒にいいですか?」
「別にかまわないよ結城さんもいいかい?」
「あ、大丈夫です………ってリュウヤ君?!」
「アスナ?!何でここに?」
倉橋先生に声をかけてきたのはリュウヤだ。リュウヤは倉橋先生の横に座る。
「私はユウキがここにいるって聞いたから……リュウヤ君は?」
「俺は……ちょっとな……」
アスナの問いに言葉を濁すリュウヤ。
「桐ヶ谷君はたまに定期検査に来るんだ。彼のバイト先に逐一に健康状態を報告する必要があるみたいだからね。結城さんは紺野木綿季さんのお見舞いに来ているんだよ」
倉橋先生の言葉を聞いた瞬間リュウヤがコップを落とす。
「倉橋先生………紺野木綿季……って言いましたが……今何歳ですか?」
「十五才だよ」
その瞬間リュウヤが頭を抱えてうずくまる。再び顔を上げるとその顔は真っ赤になっていた。
「リュウヤ君?!どうしたの?!」
「俺の勘違いじゃなかったら……ユウキは俺の………初恋の相手だ」
とあるVR世界
ここはメディキュボイドを使用する患者と医師がコミュニケーションをとる為の世界だ。そこにリュウヤはいた。目の前にはユウキがいる。
「久しぶりだな……ユウキ……」
「久しぶりだねリュウヤ!!あの時勝手にログアウトしてごめんね」
報酬を払わずにログアウトしたことを謝罪するユウキ。そのユウキにリュウヤは思いきって聞いてみた。
「俺の本名………桐ヶ谷リュウヤって言うんだけど……聞き覚えってあるか?ねぇなら別に構わないんだけど…………うぉ?!」
リュウヤの言葉を聞いた瞬間ユウキがリュウヤに抱きついてくる。
「覚えてるよ………だってリュウヤはボクのヒーローなんだから!!」
今から9年前、当時俺が通っていた小学校は別の小学校と生徒交換という制度を行っていた。二つの学校の生徒を何人か交換し小学校の時から社交性のある子供を育てる目的があった。当時俺は交換生徒に選ばれ別の小学校に半年の間通った。その通った学校にいたのがユウキだった。ユウキと初めて会ったのは交換開始から1ヶ月がたった頃、ユウキが下校途中に危険運転をしていた自転車にぶつかりそうになりこけて足を挫いていたのを背負って家まで送っていったからだ。次の日ユウキからお礼といってお菓子をもらった。当時俺はそこまで大きな事をしたと考えてなかった為その次の日ユウキにお返しとしてお菓子を持っていった。その日から俺とユウキは互いにお菓子を渡しあうという端から見れば変な行為を行っていた。二週間ほど続いた後俺はユウキに誘われ学校近くのケーキ屋に行った。俺はそこで初めてお礼のお菓子と言うことをユウキから聞かされた。お菓子の交換をやめても俺とユウキは昼休みになると一緒に遊んだり一緒に帰ったりした。やがて月日はたち交換期間が終了した。俺は最後の日にユウキと時間を忘れて遊んだ。そして帰ろうとしたとき動物園から逃げ出したライオンに襲われた。ユウキを守らないといけないと思った俺はライオンに向かって殴りかかった。幸いにもすぐに警察官が駆けつけ助けてくれたが俺は左目を引っ掛かられ失明した。俺は病院に運ばれる形でユウキと別れた。
ーーそれから9年間俺はユウキと今日再開するまで一度も会っていなかった。
後書き
ホロウエリアの設定
ゲーム版に登場したオリジナルのホロウエリアと同じSAOの実験エリア。その存在はヒースクリフのみが知っている。アインクラッド崩壊と共に消滅したが須郷がSAOのコピーを作った際に同様にコピーされ密かにALOで復活していた。ラグナロクの際にクロノスがその存在に気付きリンクさせOcculdion the Eclipseを呼び寄せた。ラグナロク終戦後もリンクが残っておりその影響が幾つかALOに残っている。
・パーティーメンバーの人数が八人に変更
・魔法使用禁止などの制限がついた制限ダンジョンの実装
・その他ホロウエリアのみに存在するモンスターや武器が追加された
余談だがSAOでは80層到達と同時に解放するプレイヤー強化エリアとして実装予定だった。
後にキリト達はSAO事件全集でそのエリアの存在を知った。
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