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幻想入りした一人の変態紳士のお話

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第1章
  第2話 幻想入り

第2話 幻想入り
暁は倒れていた。いや、寧ろ寝ているに近い。

彼方「ゆか…バァの…乳……絞り…」ムニャムニャ

それは何とも無防備な姿だった。

人が生まれた時の姿だったのである。いわゆる全裸だ。

腹をすかせた獣が目撃したのならば飛びついて骨の芯までしゃぶりつかされてしまうだろう。

彼方「ペェップシッ!…ズズッ……寒っ!」

暁は起き上がり辺りを見回す。

彼方「ん?何だここ?見た感じ森の中にいるみたいだな。寝よ」

(・・・夢かー)と思い二度寝をするが寒さで暁の願いは絶たれてしまう。しかし、暁は

彼方「(取り敢えず、目を瞑れば自然と寝れるだろ)」

と考え目を瞑り羊を数えだし丁度514匹目で

?「お前は食べても良い人間かー?」

と聞かれたのである。

ゆっくり目を開け見たのは自分より1m位から見下ろす黒いモノが居た。

彼方「ん?…くぁwせdrftgyふじこlp!!???!」

彼方「(熊っ!?あっ…ああ…どっどうすれば、ぇえっ死ぬ死ぬ死ぬ)」

腰を抜かして混乱している頭で必死にこの場から離れる方法を考える。だが、【死】と言う単語だけが頭に入ってくる。

失禁しそうになる直前に月の光が木の葉の隙間を通って目の前の黒いモノを照らす。

そこには金髪の美幼女が浮いていた。

頭に入って来るのが浮いている美幼女だけで何か喋ろうとしても口をパクパクしているだけで声が出せない。

傍から見るとどうだろう?浮いている美幼女と全裸で口をパクパクしているキモイ男に見えるだろう。そんなのは関わりたくないと思う。

そんなキモイ男と美幼女が何も喋らずに見つめ合い早3分口にしたのが美幼女だった。

?「大丈夫かー?頭痛いのかー?」

彼方「ひゅぅい!あっああ。大丈夫だ。問題無い」ゼーハーゼーハー

?「?そーなのかー」

彼方「とっところで君の名前を教えて貰えないか?」

?「ん?私かー?私の名前は【ルーミア】。宜しくなのだー」

彼方「ル…ルーミアかぁー。ふーん」

彼方「(ん?今何つった?え?ルーミア?えっ?えええ?)」

良く見ると金髪のセミロング紅い目そして、黒と白の服全てがコスプレの様な違和感も無くまるでゲームや漫画の中の美幼女だった。

ルーミア「そうゆう貴方はだぁれ?」

彼方「ん?あぁ、俺の名前は彼方。暁 彼方だ」

ルーミア「そーなのかー。かなたかー」

まるで本物ルーミアが俺の前に居るようだ。けど、本物なのか?レベルの高いコスプレなんじゃないのか?

そう考える彼方にルーミアが無邪気な笑顔で

ルーミア「ところでお前は食べても良い人間なのかー?」

と言ったのである。

その言葉を聞いた彼方はルーミアの顔を見る。
無邪気な顔と一切笑っていない目がそこにはあった。まるで、人を本当に食べて来たと言う様な目だった。

純粋な殺気。一般人の五感でも感じ取れる殺気を目の当たりにして彼方は思った。

彼方「(…本当に食べる気だ。ここで選択を間違えたら【死ぬ】)」ゴクッ

思考を巡らせて出した答えは

彼方「俺は日本人と言う人種なんだ。日本人の食べてる物は身体に悪い物ばっかりでな。俺なんか食べたら十中八九腹を壊すぞ」

ルーミア「言ってる事が難しいぞー」

彼方「つまり、俺を食べたら死ぬ」

ルーミア「そーなのかー」シュン

オツムは弱いらしいな。

彼方「ところでルーミア、お前以外に俺みたいな人はいないのか?」

ルーミア「人間の事かー?人里に降りれば沢山いるぞー」

彼方「本当か!?すまないが、そこに連れてってくれないか?」

ルーミア「いいぞー」

〜少女案内中〜

彼方「あれが噂に聞く直立そーなのかー歩行か…眼福だぜ。生きてて良かっt…つっ!」

その瞬間、自分が倒れておっさんに何か言われているシーンが頭によぎった。そのシーンが終わると彼方の頭に疑問が浮かんだ。

彼方「俺は死んだのか…?」

彼方「な、なぁ…ルーミア。お前に質問がある」

ルーミア「なんなのだー?」

彼方「ここは幻想郷って言う場所なんじゃないか?」

ルーミア「?そうだぞー」

彼方「(やはり、か…前々からどうやったら幻想郷に行けるのかって思っていたが、まさか死ぬ事で行けるとはな)」

ルーミア「かなたー人里についたぞー」

そこを見ると灯りに照らされた一昔の服装の羽織った人がいる。

彼方「おっ!本当だ!人がいる!」

ルーミア「だろー。悪い人間じゃなかったら大丈夫だと思う」

彼方「ああ、ありがとう。ルーミア」ヨシヨシ

ルーミア「なでられるのはきもちいいのだー」ニパー

彼方「(ふおおおおおおおおお!!!!ルーミアをなでっ撫でてるぅ!やっっっべぇっえええ!!かわえええええ!!!!)」

彼方「早速人里に行ってみるよ!ルーミアはどうするんだ?」

ルーミア「んー?私はそろそろ帰ろうかな?」

彼方「そうか、世話になったな。じゃあなっ!」

彼方はルーミアに手をふり人里に向かって走る。息を切らしながらも走りやっと人里の入口の近くまでに来た。

彼方「やっと着いたぜよぉ。でも、ここからどうするかぁ。ここが幻想郷なら第一番に博麗神社に行くべきなんだが、こんな時間だからなー妖怪がいるかもしれんしなー」

入口付近をウロチョロしている暁 彼方。たむろしていると若い女性が洗濯板を抱えて人里の入口から出てきたのである。それを好奇と見た暁はその女性に話しかけた。

彼方「すみません。お嬢さん少しお話s「キャアアアアアアアアア!!!!!変態がぁ!!!!変態が出たぁああ!!!!イヤァアアアアア!!!!!」

彼方「o(゚◇゚o)ホエ?」

下を見る。

彼方「………フルチーン」

読者の皆さん多分フルチンだって事忘れてたでしょ?主さえも忘れてました。

彼方「(´<_` )( ´,_ゝ`)こ れ は に げ る し か な い !」

暁 彼方は逃げた。誰でも逃げるだろう。走って走って逃げついた先には川があった。とても流れが速く向こうの岸まで泳ぎきるのは至難だろう。横は大きな岩で登れる様な段差が無い。後ろは松明を持った村人が追いかけてくる。絶体絶命だった。

彼方「(村人に捕まったら2度と人里に入れず罵声を浴びさせられる…川に入れば向こうの岸につくかもしれんが流される可能性は大きい。)」

彼方「一か八かだぁ!オラァ!」ザッパーン

暁は川に飛び込んだのである。必死にクロールをするが、不幸な事に足が攣ってしまったのである。

彼方「ブベラっ!?かぎぐげごばぼぼぼぼぼぼ………」

意識が途絶えかける10秒前一人の妖怪が全裸の男を見つける。

?「あれ?人間が流されてる?」

to be continued …




 
 

 
後書き
主が東方を知ったのは中学の卒業間際です。それから、高校に入り初めて例大祭に行きどんどん東方の世界に魅力されてきました。今では、友人がmaimaiで東方の曲をプレイしていたので興味本位でやってみるとハマってしまい、いつの間にかmaimaiプレイヤーになっていました。 
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