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『最低な女』

作者:零那
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『不安な想い』



デリ仲間で、不倫してるナナと話す機会があった。
たまたま同じ時間に接客が入って、同じ車で同じホテルに向かう。
しかも市外。
時間あるし話そうって、お互いが思ってた。

『「あんなぁ」』
ハモった。
『「どーぞどーぞ」』
ハモった。
笑いが起きる。

ナナが話し始める。
不倫に至った経緯。
不倫相手との喧嘩内容。
不倫相手の趣味。
ナナの複雑な心境...。

未桜は、ナナの話を聞いて、やっぱり遊びじゃ無いなら尚更ツライ想いさすんやなって解った。
好いてくれてるからこそ、はねのけるのが愛なんじゃないかって考えた。

そぉやって冷静に考えれる間は暴走してしまわんから、たぶん大丈夫やって言われた。

未桜は根本的に冷静ではない。
ホンマに仲良くならな話さんから、普段から怒ってるとか怖いとか言われるけど違う。

未桜は感情で突っ走るタイプ。
冷静にならなあかんとこで大抵冷静じゃない。
だからこそ自分自身が怖い。

もし、紘希を好きになってしまったら...たぶん抑えれん。
駆け引きとか計算は出来ん。
惚れさすことは出来るけど、相手より自分がのめり込んでしまったら意味がない。

コントロール出来んなら不倫は出来ん。
そんなに器用でも無い。
心が動いた恋愛なら特に。


 
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