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FAIRY TAIL~水の滅竜魔導士~

作者:山神
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シリルvs.グレイ ビリヤード対決

 
前書き
北の戦闘ほとんど描かれることなくスティングたちやられたみたいですね。このままガジルたちも磔にされて妖精の尻尾(フェアリーテイル)に進軍するのではないかと少し期待しています(笑)
まぁ残りの魔女の罪(クリムソルシエール)もいるし、なんとかなるのではないかとも思っていますが・・・ 

 
シリルside

ある日、ギルドにやってくると、そこにはいつもとは違い、あるものが置いてあった。

「「オ?オオッ!?」」

それを見たナツさんとハッピーが興味津々といった様子で見つめている。
1から9までの数字がついたカラーボールと真っ白な玉。緑のマットが敷いてある台にそれらが乗っており、台の六ヶ所にボールを落とす穴がある。いわゆるビリヤード台というやつだ。

「すごい!!」
「ピカピカだ!!」
「どうしたんだよこれ」

ビリヤード台ってすごく高いって聞いたことがある。どこからこれを持って来たのか気になったナツさんがグレイさんとジュビアさんに質問する。

「クライアントからのお礼なんです」
「すげぇビリヤード好きなおっさんでな。仕事終わって報酬受け取りにいったら、しばらく付き合わされて、俺もすっかりハマっちまったんだ」

ジュビアさんとビリヤードのキューを持ったグレイさんがことの経緯を話してくれる。なるほど、そういうことなのか。

「へぇ。それでこの台が報酬代わりってこと?」
「いいえ。報酬とは別なんです」

ルーシィさんの問いにジュビアさんがそう返す。報酬ももらってビリヤードの台までくれるなんて、なんて太っ腹な人なんだろう。

「でもっておっさん、ここに置くから、みんなで遊んでくれってよ」

グレイさんがそう言うとやってみせてくれるらしく、羽織っていたオレンジのTシャツを脱ぎ捨てる。

「で、なんで脱ぐの?」
「気合いだ気合い」
「気合いもクソも関係なく脱ぐじゃねぇか」

上半身裸のグレイさんを見て呆れるルーシィさん。彼女に彼は理由をいうが、ナツさんに一蹴されてしまう。

「ったくうるせぇな。集中させろっての。魔法と一緒で集中しねぇとうまくいかねぇんだ」

手玉のボールにキューを向け、狙いを定めるグレイさん。彼を見ているジュビアさんがいつも通りメロメロだけど、隣のルーシィさんが彼を誉めた途端怖い顔になる。

「ま、見てなって」

何やら自信満々のグレイさん。彼は手玉を突っつくと、いい音を鳴らしてそれは所定の位置に置かれているカラーボールへと衝突する。

「「オオッ!!」」
「この音がいいんだよな。カコーンてさ」
「ですよね!!ジュビアも玉になりたいです!!」

ジュビアさんがよくわからないことを言っている間にグレイさんはテーブルの上に散っているボールを落とすために、手玉の方へと回り込む。そこから玉を突っつくと、1番ボールにそれを当て、近くにあった3番ボールと共にポケットの中へと落とす。

「すごいな」
「なかなかのもんだろ?」

テーブルの上に腰掛け次々に数字のかかれたボールを落としていくグレイさん。

「上手ですね、グレイさん」
「これは惚れるわね」
「かっこいい~!!」
「ジュビアの愛するお方ですもの」
「むぅ~・・・」

それを見ていたウェンディたちもグレイさんに見とれている。かっこいいことは認めるけど、きっと俺もあれくらいできる!!・・・といいな。

「これで終わり・・・だ!」

手玉を上から突っついて少しバウンドさせたグレイさん。それは一直線に残されていた9番ボールにぶつかり、見事にすべての玉を落とすことに成功していた。

「ま、ざっとこんなもんだ」

得意気な表情のグレイさん。それは周りで見ていたギルドの皆さんが歓声をあげる。

「かっこいいですね」
「そ・・・そうだね」
「見入っちゃったわね」
「すごいすごい~!!」
「も・・・もう一回やってください!!」

グレイさんをベタ誉めのウェンディを見て顔をひきつらせながら同意する。なんでかわからないけど、最近ライバルが増えているように感じるのは気のせいか?

「決まってたなぁ!!見直しちゃった!!」
「コツさえつかめれば、そんなに難しくねぇぞ」
「恋敵!!」

グレイさんを見直したと言っているルーシィさん。そんな彼女を見てジュビアさんがすごい顔で睨んでいた。もしかして俺もあの人みたいに周りが恋敵に見えてるのか?ちょっと落ち着かないとダメかもしれん。

「よーし!!次は俺だ!!」

そういってキューを手に取ったナツさん。だけど、明らかにやろうとしていることが違う。

「ナツさん。構え方違うんじゃないですか?」
「他にも色々突っ込みどころあるけど・・・」

野球のようにキューを両手で持ち、どういう原理かわからないけど玉を重ねているそれに向き合うナツさん。

「なんだろう・・・嫌な予感しかしないんだけど・・・」
「見ただけでわかるよね~・・・」

ビリヤード初体験のナツさん。グレイさんのを見てやり方は覚えたとか言ってるけど、絶対それはないだろう。

「ナツぅ、わかってるの?玉を穴に落とすんだよ?」
「わかってるから早く投げろよ!!カーブはダメだかんな!!」
「もう違う遊びになってるし」

野球か何かと勘違いしてるのでないだろうか?ハッピーが手玉を持ってそれをナツさんに投げ、打ち返したそれをボールにぶつけてポケットに落とそうとしているみたいだ。

「ま、こういうのは自分が楽しければそれでいいのかもな」
「さすがグレイ様!!大人ですね」
「なんか、離れといた方がいいみたいね」
「それも意味無さそうな気がするけど~?」

シャルルとセシリーの言う通り、これは間違いなく危険だ。そう思ってナツさんたちの方を見てみると、彼は青い猫の手から放たれたその玉を勢いよく打ち、積み上げられている玉へと衝突させる。

「「「「「うわあああああ!!」」」」」

衝突して四方八方に飛んでいく十個のボール。ビリヤードのボールは硬いので当たっただけで致命傷になりかけない。壁にめり込み床を破壊していくそれからなんとか逃げ回りながら、事態が落ち着くのを待つことにした。

「騒がしいな。上まで聞こえているぞ」

その騒ぎを聞き付けたエルザさんが二階から降りてくる。するとそこに、ナツさんが打ったボールが向かっていく。

「「「「「あっ!!」」」」」

玉が向かってきていることに気付いていない様子のエルザさん。だが、彼女は自分の頭に当たりそうになっていたそれをガッチリとキャッチしていた。

「わ・・・悪ぃエルザ」
「このボール・・・」
「ビリヤードよビリヤード。エルザもやらない?」

手玉を見て何やら懐かしそうな顔をするエルザさん。なんだろう、何かビリヤードに思いででもあるのだろうか?

「シリルもやってみるか?」
「え?」

すると、事態が落ち着いたのでグレイさんが再びビリヤードテーブルに向かおうとしたのだが、その際すぐ近くにいた俺に声をかける。
だが、俺はビリヤードなんかやったことがない。ルールもよく知らないんだよねぇ。

「やってみなよ!!シリル!!」
「そうね。何事も経験だと思うわよ」
「そうそ~!!」

悩んでいる俺を見て背中を押すのはもちろんウェンディたち。さっきグレイさんが次々にボールをポケットに落としていた時はウェンディも見入ってたからなぁ。いいとこ見せるチャンスかも。

「よし!!やってみます!!」

キューをグレイさんから受け取ると、所定の位置にある手玉の前へとやってくる。ルールは1番ボールから順々に当ててそれを落としていけばいいらしい。対戦ものだと先に9番ボールを落とした方が勝ちらしいけど、今は遊びのようなものだし気にしなくていいだろ。

「ふっ!!」

先程の彼のように思いきり手玉をつつこうとする。だが、

コスッ

なんと、勢いよく突き出されたキューは真っ白な玉を擦っただけで、カラーボールに届くどころかほとんど転がることすらしなかった。

「・・・/////」

さすがに恥ずかしくて顔面真っ赤の俺。意外と難しいな、ビリヤードって。

「まぁ最初なんてそんなもんだ。気にすんなよ」

俺の後ろから先程周りを魅了した青年がそう言い、俺の後ろに回って手を取る。

「いいか?こうやってだな・・・」

どうやら手取り足取り教えてくれるようで、俺の背後にピッタリとくっついているグレイさん。彼がそんなことをした瞬間、後ろから悲鳴が聞こえたような気もするけど、たぶん気のせいだろう。

「もっとこうやってだな・・・」
「こうですか?」

手玉の突き方を丁寧に教えてくれるグレイさん。ただ、体が密着しているせいで後ろからの殺気を感じるのでちょっと集中力が散漫になっている気がする。

「もうちょっと体を・・・」
「ひゃっ!!」

俺の姿勢が悪かったらしく、グレイさんが脇の方に腕を回してきた。その際脇腹を変に掠めたせいでくすぐったくて変な声が出てしまった。

「「グレイ(さん)!!」」

その瞬間、引き剥がされる二人の男。黒髪の男は怒っているニット帽を被った女性に引っ張られ、水髪の少年は心配そうな表情をした藍髪の少女に抱き締められる。

「グレイ様!!娘にちょっかい出したらいけません!!」
「いや・・・教えてただけなんだが・・・」

なぜ怒られたのかわからず、頭を掻くグレイさん。他にも突っ込むところはあった気もするけど、気にしないでおきますか。

「シリル!!嫌な時は嫌って言わなきゃダメだからね?」
「いや・・・教えてもらってただけなんだけど・・・」

ウェンディは何を思ったか、いつもと違い積極性があり、正面からギュっと抱き付いてくる。今のはくすぐったかっただけで別におかしなことをされたわけではないんだけど・・・
そんなこんなで誤解を解いた後、しばらく彼に指導されていると、最初の一打がウソのようにうまくなったように感じた。多少ズレる時もあるけど、擦ってしまうということはなくなり、なんだかすごく楽しくなってきた。

「大分上達したな」
「すごいよシリル!!」
「えへへへ」

グレイさんとウェンディがそれを見て感心している。ちょっと照れてしまったけど、誉められて悪い気はしないなぁ。

「もしかしたらグレイさんにより上手くなったかもしれませんよ」

冗談半分でそんなことを言ってみると、それを聞いたグレイさんが何やら不敵な笑みを浮かべる。

「そういうことなら・・・勝負してみるか?」
「え?」

どうやら俺の先程の発言が気に入らなかったらしく、ナインボールというので勝負しようと提案してきたグレイさん。予想しなかった展開に少々驚いていた。だけど・・・

「いいですよ」

ニコッと笑みを見せてそれを受ける。負けても罰ゲームがあるわけでもないみたいだし、勝てばウェンディからの評価が上がるはず。ローリスクハイリターンってやつだ。だったら受けてもいいだろう。

「先に5セット先取でいいか?」
「はい」

簡単にルールを確認した後、先攻後攻を決めるバンキングを行う。ここでは経験の差なのか、グレイさんが勝利して俺は後から攻めることになった。

「グレイ様!!頑張って!!」
「シリル!!ファイト!!」

後ろからの声援を送っているのは互いの大切な人「ちょっと待て!!俺は違うぞ!!」ジュビアさんはなぜかセシリー抱えてるしウェンディはシャルル抱えてるし、あの二匹はマスコット的な役割なのか?てかセシリーは俺の応援してよ!!相棒だろ!!

「よっ!!」

そんな突っ込みをしていたらいつのまにかグレイさんがブレイクショットを放っていた。真っ直ぐに放たれた手玉は見事に先頭の1番ボールを捉え、その後ろに配置されているボールがテーブルの上に散っていく。
そのうちの一つがコロコロと転がり、ポケットへと吸い込まれてしまった。

「「「「「オオッ!!」」」」」

それを見ていたギルドの皆さんが歓声をあげる。それを聞いたグレイさんは勢いに乗ったらしく、次々にボールをポケットへと沈めていく。だが・・・

「あっ!!」

5つ目のボールを落とした時に、誤って手玉までポケットに落としてしまった。つまりここで彼の順番が終わり、俺の番となる。

「くそっ。もったいないことしたな」
「グレイ様!!惜しかったですね」

入れ代わるように台へと向かう俺と苦言を発するグレイさん。今回は相手がファールをしたことになるので、俺は自分が始めたいところにボールを置くことができる。残りも少ないし、かなり有利な状況だと思う。

「ここは無難にいこうかな」

現在テーブルに乗っているのは3、6、8、9番のボール。つまり3番を落とさなければならないのだが、これがちょうどポケットの目と鼻の先にあるため、それを落とすために手玉を設置する。
目線を下げて手玉の中心を撞くように微調整して・・・

「ふっ」

勢いよくキューを押し出す。するとその瞬間、

「「「「「あっ」」」」」

ギルド全体がまさかのことに驚愕した。確実に入ると思われた3番ボールはポケットの縁を掠めてしまい、あらぬ方向へと転がっていく。

「うわっ・・・」

外すと思っていなかったので残念がっていると、ここでも予想だにしなかったことが起きた。

カツンッ

転がっていった3番ボールが8番ボールにぶつかり、同じようにテーブルの上を動いていた手玉が9番ボールへとぶつかり動き始める。そして!!

カツッ

移動していた8番ボールと9番ボールが擦るようにぶつかり、なんと!!9番ボールがポケットへと落ちていったのだ。

「「「「「オオッ!!」」」」」

あまりのミラクルに拍手喝采のギルド。これには対戦相手のグレイさんも驚くことしかできない。

「すごいよシリル!!かっこいい!!」
「ま・・・まぁね!!」

俺が狙って打ったものだと思っているウェンディがキラキラした瞳でこちらを見つめている。俺は胸を張っていかにも狙い通りですよみたいな態度をしているけど、実際はただのミスショットが運よく決まっただけなんだよね・・・

「あんた意外とやるわね」
「ヒューヒュー!!」

終始ウェンディに抱えられているシャルルといつの間にかジュビアさんから逃げ出してウェンディの頭に乗っているセシリーも見事って感じで誉めてくれる。ここまで来ると恥ずかしいからやめてくれ・・・

「偶然でもやるじゃねぇか、シリル」
「何言ってるんですか。実力ですよ実力」

先にポイントを取られながらもいまだに余裕綽々のグレイさんに対し強がってみせる。運も実力のうちというし、ここは俺がすごかったことにしておこう。うん、そうしよう。
その後は特に何事もなく、ただ淡々と試合が進んでいく。最初のようなミラクルもなく両者共に無難にボールを落としていき、ポイントを重ねていく。

カコーン

「よし!!これであと一ポイントだな」

9番ボールを沈めて笑顔を見せるグレイさん。現在の得点はグレイさんが4ポイントで俺が3ポイント。この試合は5ゲーム先取なため、あと一つグレイさんに負けるとその時点で敗北してしまう。

「次で決まっちまうぞ?シリル」
「まだまだですよ!!」

俺の頭をポンポン叩きながら歯を見せるグレイさん。だけど次は俺が先攻だから、一気に追い付いけばいいだけだもんねぇ。

「シリルファイト!!」
「グレイ様!!次はジュビアをキューで突っついてください!!」
「断る」

ウェンディが応援してくれてる横ではジュビアさんが妙なお願いをしてグレイさんに一蹴されていた。てかキューで突っつくってどういうことだよ!!天狼島でもグレイさんの椅子になったりしてたし、ジュビアさんはそっちの気が強い人なのだろうか?
そんなどうでもいいことを考えながらも、意識はしっかりとビリヤードに向いていたりする。
ブレイクショットで4番ボールをあっさり沈めると、そこからは勢いで次々にボールを沈めていく。1番から順番に当てていき、時おりカラーボール同士をぶつけ合わせて同時に二個落としたりしながら。
気がつけば残るは9番ボールだけになっており、さらには手玉とそれが一直線上にポケットのラインになっていたので、入れるのはほぼ確実になっていた。

「マジかシリル!!」
「すげぇな!!おい!!」

このゲームではいまだに一度も外していないため、グレイさんはまだ何もやれていない。後はこの玉を沈めれば最終ゲームに持ち込める。そう思い、いつにも増して集中力を高めていると・・・

「ねぇシリル。さっきから言いたかったんだけど・・・」
「ん?」

後ろならシャルルが申し訳なさそうな声で話しかけてくる。俺はキューを構えたまま、やりながら聞く形を取っている。

「パンツ、ちょっと見えてるわよ」
「ぶっ!!」

こんなタイミングでそんなこと言うなよ!!と思い集中が乱れてしまった。そのせいでキューは手玉の中心を捉えることができず、白い玉は黄色のボールにかするように転がっていき、9番ボールはポケットに落ちることなくテーブルの上に留まっていた。

「シャルル~!!」
「あら、ごめんなさい」

悪びれた様子もなく口先だけの謝罪をする白猫。完全に勝ちゲームだったのに思わぬ発言のせいで外してしまったじゃないか!!

「集中しすぎだよシリル~」
「みんなガン見してたわよ?ウェンディとか」
「ちょっとシャルル!!」

少し下がっていたズボンを上げてながら二匹の猫を抱えている少女の方を向く。言うほど下がってなかった気もするけど、見えていたというなら見えていたのだろう。俺は普通ならパンツが見えてても気にしないが、変なタイミングで言われたせいで手元が狂ってしまった。

「んじゃ、なんか悪ぃけど・・・」

シャルルに文句を言っていると、残っていた9番ボールをグレイさんが見事に沈める。これで3対5。つまりグレイさんが先に5ポイントを先取したため、彼の勝利で試合が終わったのだった。

「むぅ~!!」
「アハハハ。悪いなシリル」

納得いかなくて膨れていると、グレイさんがポンポン頭を叩いてくる。いい感じだと思ったんだけどなぁ。

「でもすごかったよシリル!!かっこよかった!!」
「本当!?」

すると、ウェンディがこちらに歩いてきてそう言葉をかけてくれる。ウェンディからかっこいいって言ってもらえるなんて・・・もうそれだけで十分だよ!!

「シリルすごい上手だったよ~!!」
「そうね。まぁ、頑張ったんじゃない?」

両手をパチパチと叩いているセシリーとウェンディに抱えられているままのシャルルも同じように思ったらしくて誉めてくれる。

「ま、いっか」

負けたのは残念だったけど、やってみると楽しかったし、よかったと思う。

「ねぇねぇシャルル!!次は私たちもやってみようよ!!」
「あんたはルール覚えたの?」
「こうするんでしょ~?」
「コラ!!」

シャルルを台の上に下ろしてから、キューをチョークで擦りながらやる気満々のウェンディ。その横ではセシリーがシャルルを手玉に見立てて突っついていて怒られていた。

「シリル!!教えて!!」
「うん!!いいよ」

その日はその後もみんなでビリヤードを楽しんだ。実はかなりうまかいエルザさんとビスカさんが勝負したり、グレイさんにナツさんが挑んで惨敗したりして大いに盛り上がったのだった。
















 
 

 
後書き
いかがだったでしょうか。
ちなみに作者は初めてビリヤードやったときシリルと同じように手玉に擦りました(笑)
次はアニメだと日蝕星霊編に突入していく回でしたが、この小説では飛ばしますので日常編を続行します。 
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