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黒を纏う聖堂騎士団員

作者:櫻木可憐
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13.もう一つの物語。

あらくれ全滅。
マルチェロ、クロノス、爽快な顔。

僧侶のくせに・・・僧侶のくせに・・・!!
なんて言わないで。
僧侶が戦わないと旅は成立しないから。勇者死ぬから。
旅に僧侶は必要だから。回復役で。
あれ、矛盾している。回復役だから戦わないのかな?

「マルチェロ、ハゲ率増したか?」

クロノスはそうそうからマルチェロを怒らせたいのか?
言われてしまうと頭を見つめてしまうククール。
デコから禿げるとは不便だな、マルチェロは。
いやいや、ホイミで髪は復活しないのか。ザオリクで失われた髪が戻るとか。
M字ハゲに幸あれ・・・

「貴様こそ白髪が増したな」

「うるせぇ法皇殺しの元法皇!!」

「お褒めの言葉が貰えるとはな」

「誉めてねぇ」

よくわからない殺意をククールは、近場のスライムにぶつけたいようです。
白髪が増したより白髪が増えた方が正確では?
クロノスは的はずれなことを考えます。
二人の髪は誰似なのか。

「それより兄貴、何しに来た!!
クロノスはオレの嫁だ!!」

「ククール、どうやら刻まれたいらしいな。」

「ほぅ・・・期待にこたえてやろう」

マルチェロははやぶさの剣・改を装備した。
どうやらクロノスが渡したらしい。
もう刻まれるしかないようだ。
本当に赤くなった生命体をよそに話が始まる。

「どうしても調べものでマイエラ修道院に用がある」

「いってらっしゃい」

「・・・貴様、私の立場を理解しているか?」

「法皇殺しにゴルド破壊。賄賂に大量殺人。罪のなすりつけ。顔が悪人。
現在最重要指名手配人。」

余計なことを交えながらクロノスは笑いながら言う。

「いや~マルチェロならマイエラ修道院を堂々と歩けそうだ。」

「・・・・・・」

「冗談冗談。ククールに頼むか?
今死んでるが、ザオリクさえすれば・・・」

「自分で探す。」

「・・・・・・はあ。なら旧修道院跡地から入ろう。
あ、ククールにザオリク。」

ああ、赤い生命体が元気よく跳ね起き、両手を広げました。
うざいので杖で殴りMP吸収。
クロノスはいいMP回収を見つけたようで笑っている。

話を聞いたククールはマルチェロに真剣に尋ねました。
何を探しているのか。わざわざマイエラ修道院に行くために我々に会うまで・・・何をしていたのか。

「赤の時代が去れば青の時代が来るのだ。」

「は?」

マルチェロの言葉を理解できないククール。
それを理解する時はすぐそこまで来ていた。

 
 
 
 
 
 
 

「ねぇゼシカこれって魔法陣?」

「ザオリクをする際にでる魔法陣よ。」

床に並べた用紙。
足の置き場のない床。
用紙に書かれたある一点を繋ぎ、現れた魔法陣を眺める。

「これが書の中身?」

「まさかね。この用紙、位置を変えずに裏返しにしたら・・・・・・」

器用に全ての用紙を裏にする。
そしてゼシカが羽ペンを持ち出す。

「僕たち、見つけちゃマズイもの見つけちゃったみたい。」

「そうね、これは・・・・・・」

 
 

 
後書き
ザオリクの魔法陣はDQ10オンラインの魔法陣。
まあ、わからなくても魔法陣があるんだ~程度に。 
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