『最低な女』

作者：零那

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『ﾃﾞﾘ仲間』

主に､ﾅﾂｷ､ｴﾘ､ﾘｻ､ﾅﾅ...

同じ店だったり他店だったり辞めた子も含め､同業者としての理解や思い遣りは大切だった。

各々家庭の事情があったり､一時的に急な現金が必要になったりと様々な理由でﾃﾞﾘをしている。

年も地域も家庭環境もﾊﾞﾗﾊﾞﾗで､考えや価値観などが違う人がこんなに居るのは､おもしろいと思った。

相手のﾚｯﾄﾞｿﾞｰﾝに踏み込むことのない様､気を遣いつつも中身のない薄っぺらい会話をする。
たまには深い内容を本気でﾃﾞｨﾍﾞｰﾄする形になったり...
受付が終わった後､暫く話していたり､そんなこともたまにあった。

時に､深刻な悩み相談に乗ることもあった。
ﾎﾞｳｽﾞだった時など､お金を貸すこともあった。
返さなければいけないと負担をかけたくなかったので､返さなくて良いから今度ﾋﾞｰﾙ1本奢っての一言で終わらす。

それぞれの事情...其れはそれぞれにとっては重いものだから...

遊びで来ている子は解る。
こういうことが好きな女の子は意外に多いと解ったから...

ｲﾁｬｲﾁｬしてｲｶして､自分も気持ち良くなってお金貰えるなんてﾗｯｷｰ♪って子も意外と多いのも現実だったから。

周りには理解されなくても同業者なら理解してくれること､支えて貰えてることがある。

ﾃﾞﾘ仲間の存在は､必要不可欠だった。

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