Blue Rose
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第二話 異変その三
「カロリーについてはね」
「多く摂ってもいいね」
「そうなるわ」
「わかったよ、ただお酒にもカロリーあるよね」
「そこでまたお酒?」
「あまり飲み過ぎないでね」
「そんなに飲んでないわよ」
少し憮然としてだ、優子は弟に言い返した。
「私もね」
「だといいけれど」
「ちゃんと適度だから」
飲む量はというのだ。
「それ位はね」
「だといいけれど」
「じゃあ朝食べてね」
「そしてだね」
「今日も頑張ってくるわね」
「そうしてね」
姉弟で笑顔で会話をしてだった、二人は楽しい朝食の時を過ごした。そしてまずは優子が出勤してだった。
優花は洗濯ものを浴室に入れて乾燥機をかけて乾かしてから登校した、学校に来ると龍馬とクラスで朝のことを話した。
「そんなのでね」
「優子さん相変わらず飲んでるんだな」
「そうなんだ、ウイスキーとかブランデーとかね」
「どっちもアルコール度高いよな」
「結構ね」
優花は龍馬に困った顔で話した。
「それを飲むとなったら」
「一本か」
「絶対に空けるんだ」
「あまりよくないだろ」
アルコール度の強い酒を一日で一本飲むことはというのだ。
「やっぱり」
「そうだけれどね」
「飲んでるんだな、優子さん」
「確かに飲まない日も多いけれど」
「ウイスキーとか一日一本はな」
「よくないよね」
「俺もそう思うな」
こう優花に返した。
「それはな」
「姉さんお酒だけはね」
「止めないんだな」
「煙草は吸わないし食事も健康に気を使ってるけれど」
酒だけはというのだ。
「相変わらずなんだ」
「そうか、まあ俺もな」
龍馬もここでこう言った。
「酒は好きだな」
「龍馬は日本酒だよね」
「あの酒がいいな」
笑って優花に答えた。
「塩辛いものと一緒にな」
「日本酒もね」
「あれだろ、飲み過ぎたら」
「身体によくないよ」
優花はその可愛らしい感じの眉を顰めさせて龍馬にもこう言った。
「絶対に」
「お米だから糖尿病にもなるしな」
「昔の糖尿病の人はね」
「甘いものよりもだったらしいな」
「そう、お酒をよく飲む人がね」
「なったんだったな」
「そうだよ、だからね」
そのことからというのだ、日本酒には糖分が多いからだ。
「日本酒もね」
「あまり飲まない方がいいか」
「そうだよ」
「それでビールもだよな」
「ビールはビールでね」
そちらの酒についてもだ、優花は言った。
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